自刻像(2)/名画の模写(5)

今週も引き続き、午前クラスは自刻像。午後クラスは名画の模写を進めています。
自刻像は「粗付け」といって、大まかな肉付けをする工程です。大きな脳がつまっている頭部は思うより奥行きがあることなど、頭蓋骨の図を見せながら話しつつ、人間の頭の構造を意識して進めていってもらってます。ぐっと人間らしくなってきました。目、鼻、口を作りたい気持ちを抑えて、大きな形/塊/ボリューム感をつかんでいきましょう。

午後クラスの模写は、少しずつ細かい作業に入ってきています。細かい描写に入るとどうしても明暗のバランスが本物の絵と違ってきてしまったりします。
「部分を描きながらも全体を見る」、とても高度ですが絵を描くには必須な感覚で、もしかすると色々な世界で活かせる感覚かと思います。身につくといいですね。がんばりましょう〜。
自刻像制作風景名画の模写制作風景

自刻像(1)/名画の模写(4)

早いものでもう2月⁉︎ 午前クラスは新しい課題で「自刻像」です。
分を絵にくのが「自画像」、分を彫で作ることを「自刻像」。
立体から平面に置き換える自画像よりも、立体からそのまま立体にする自刻像の方が、もしかしたら作りやすいかも⁈と思い、以前午後クラスでもやってみた課題です。
ですが、どの角度から見てもちゃんと顔(しかも自分の顔)になるように作るのは実は高度な三次元的な捉えが必要になります。骨格や量感(ボリューム感)、面や構造をよく観察してじっくり作っていきましょう!

午後クラスの模写は、少しまだアクリル絵の具使いに慣れていないのか水彩風に薄塗りになってしまったり、どうしても絵全体でなく部分に目が行きがちな場合も見られますが、まずまず順調に進んでいます。
絵を見て塗り重ねの順番を見極めるのが一番ですが、基本的には遠くから近くへ、また大きい塗りからだんだん細かい描写へと進めると上手くいくと思います。飾れる絵を目指してがんばっていきましょう〜。
自刻像制作風景
模写制作風景

ピンポン球を持つ手の鉛筆デッサン(完)/名画の模写(3)

午前クラスは手のデッサンが完成しました!
今回の課題は楽しかったのか集中度が高く、全員ぐっと成長した気がします。
①手の構造(骨格、関節、筋肉のつき方)をよく観察すること。
②平面的な位置感だけでなく、遠近感(奥行き)をよく見て、どこが一番手前かを意識すること。
③白いピンポン球と手の「質感」や色の差を描き分けること。
④きれいだな、と感じながら描くこと。
等々、要点をしっかり意識して、とても誠実に描けています。

午後の模写は、アクリル絵具で本番に入りました。
描き始めたい気持ちをぐっとこらえて、まずは焦らずじっくりと絵と対話します。作者がどういう手順で描いていったか、本人になりきって想像します。
実は絵をよ〜く見るとヒントは隠れています。例えば、下のゴッホの玉ねぎの静物に描かれているろうそくの部分。青やピンクの薄い下地を塗った後に、ぽってりと白でろうそくを描き、青で輪郭を描き、黄色い線を最後に重ねた、と推察できます。奥深いですね。まるで推理ゲームのようですが、楽しみながら学んでいきましょう〜。


名画の模写・制作風景(日曜午後クラス)

ピンポン球を持つ手の鉛筆デッサン(2)/名画の模写(2)

午前クラスの鉛筆デッサンは、今週は光の当たり方をよく意識しながら、鉛筆の濃淡で明暗を入れていきました(専門用語で「調子」と呼びます)。4H〜4Bの鉛筆を寝かせたり、立てたり、ティッシュでこすったりと工夫をすることで、単なる白黒ではなく微妙な色や質の違いを出していきます。みんなよく粘って描いているおかげで、良いデッサンになってきています。来週完成予定です。がちっ!とつかめそうな、存在感のある手を目指して頑張りましょう!

午後クラスの模写は、カーボン紙を使ってキャンバスに輪郭線のトレースをしました。大人が模写を行う際は、トレースをせずに絵を見ながら似せて描いていきますが、そのステップは省略です。それでも、混色や色の配置、絵の具の乗せ方や多彩な表現、名画から学べることはたくさんあります。来週から絵の具に入ります。ゴッホやセザンヌらになりきって描いていきましょう!

ピンポン球を持つ手の鉛筆デッサン(1)/名画の模写(1)

2020年になりました!新年あけましておめでとうございます。

午前クラスの最初の課題は「ピンポン球を持つ手」の鉛筆デッサンです。
「手」はレオナルド・ダ・ヴィンチやデューラー(参考図版)など、はるか昔の巨匠たちの時代から描かれてきた、奥の深〜いモチーフ(対象)です。すぐそこにあっていつ でも描けるところもまた良いですね。今回は無機質なピンポン球を持ってもらい、手の柔らかさとの対比も表現のしどころです。順調なスタートです。

午後クラスは、名画の模写をキャンバスにアクリル絵の具で行います。
今週は鑑賞の授業も兼ねて、様々な巨匠の作品をじっくり画集で見てもらい、自分が描く絵を1点決めてもらいました。自分で描くという目線で見ると、絵を見る真剣さも変わりますね。下地も塗りましたので、来週から描き始めますよ!

木版画カレンダー(13)/コロコロカレンダー(10)

今週でレッスンも年内最後。カレンダーも続々と完成しました。
どの作品も力作ですので、毎月見るのが楽しみになりますね。1年間大事に使ってください。
今年もいろいろな課題をみんな良く頑張りました。お正月に作品を自慢してね。
それでは良いお年を!🎍

木版画カレンダー(12)/コロコロカレンダー(9)

午前クラスの木版画カレンダーは、印刷所のようにどんどん刷っています(笑)。
乾燥させている風景も圧巻の光景ですね。
墨を使った伝統木版は刷り師という職人がいるほど、非常に奥が深い世界です。
墨が多すぎると滲んでしまい、糊が多いとべたっとつぶれ、少ないとかすれる。。自分の感覚を頼りに、少しずつ加減を調整していきます。とても繊細で難しい作業ですが、8枚刷るうちにみんなしっかり体得した様子です。満足いく一枚が刷れたかな?

午後クラスのコロコロカレンダーはもう完成間近。次回完成作品をご紹介します。

木版画カレンダー(11)/コロコロカレンダー(8)

寒くなってきましたね。いよいよ今年も大詰め。カレンダー制作も佳境に入ってきました。
午前クラスは続々と刷りの作業に入り、写真を撮る間もない忙しさ(笑)。
ということで写真は、刷りがひと段落ついて、版に修正彫りをしている様子です。試し刷りの結果を見ながら、彫り足りなかった所や描き加えたい箇所を更に彫ります。
一気に本番も刷って終わらせたい!という気持ちをぐっとおさえて、このステップを挟むことでさらに作品のクオリティを上げていきます。

午後クラスは今週は12か月分のうち10か月分の絵を描ききることを目標に、でも雑にならないように、一枚一枚丁寧に進めていっています。
机上に写真や図鑑を広げている様子が写っていますが、今回のようなイラスト風の表現でも何かしら資料を見て描くようにしています。たとえばクリスマスのトナカイ、何も見ずに描くのは大人でも難しいですよね。ましてやまだ視覚経験の少ない子供たちは、今はたくさん見て吸収するのが大事ですので、わからないものは見る癖をつけています。今回は特に描きたい絵に合わせて自分で資料を用意してもらっています。資料集めの習慣は大人になっても活きてくると思います。

木版画カレンダー(10)/コロコロカレンダー(7)

午前クラスの木版画は、試し刷りに入る子が出てきて忙しくなってきました。
実は小学校で行うローラーで油性インクを塗る木版画は「西洋式」です。今回は、葛飾北斎や東洲斎写楽など江戸時代の浮世絵と同じ「伝統木版画」という手法で、墨(+水彩絵の具)と糊を版の上で刷毛で混ぜ合わせて塗り、刷ります。墨の量の加減や紙の置き方等、慣れが必要なところもありますが、初めてにしては良く刷れていました。
今日刷った試し刷りを見ながら、版に修正の彫りをして、次回本番を刷ります。

午後クラスのサイコロカレンダーも、今回のルール「二つの要素を組み合わせる」にそって、みんなユニークな絵が生まれてます。色も綺麗ですね。
背景や広い面から塗る事や、黒を使わずグレーを作る方法、手前の主役を目立たせる背景の色との組み合わせ、立体感の出し方等々、カレンダーは枚数が多い分、色々な状況の絵を描く事になるので、学べる事も多いです。以前やったグラデーションの復習をしたり、ウェット・イン・ウェットといった水彩の技も使ってみたり…。成長が楽しみです!

木版画カレンダー(9)/コロコロカレンダー(6)

午前クラスの木版カレンダーも、だいぶ彫り進んできました。絵柄が見えてくると、グッと完成が近づいてきたように思えます。
今日は刷りの際に必要となる「見当」(一番下・参考写真)という部分も掘りました。紙を置く時の目印に使うものです。
刷りを目指して、もう少しがんばりましょう〜。

午後クラスのコロコロカレンダーは、12ヶ月分の絵を水彩で描くのが枚数が多く大変なのですが、1枚1枚描き進めていくうちに、慣れていって塗りも上達していっています。
一つの課題の中で成長が見られるのは嬉しいですね。

見当

木版画カレンダー(8)/コロコロカレンダー(5)

今週の様子です。
午前クラスの木版画によるカレンダー制作では、切り出し刀での作業が終わると、丸刀や平刀など他の種類の彫刻刀も使用していきます。
何より気をつけて教えていることは、実は「彫刻刀の持ち方」かもしれません。それぞれの彫刻刀で持ち方が異なり、持ち方が変だと上手く彫る事が出来ません。。基本ですから、しっかり覚えましょう。

午後クラスのコロコロカレンダーは、手前を引き立たせる為の背景との色の組み合わせや、筆の使い方、混色、陰影の表現などなど、水彩表現として学べることはたくさん。みんな上手くなってますよ。
早めにカレンダー課題に取り組み始めたつもりが、もう11月も中盤…早いですね。
がんばりましょう!!

木版画カレンダー(7)/コロコロカレンダー(4)

みんな集中して頑張っています👍
午前クラスの木版画のカレンダーは、カレンダーの数字部分を彫り終えた子は、絵柄の輪郭の切り回し(切り出し刀でなぞる作業)に入っています。進んでいる実感のわかない地味な作業なのですが、大切な工程です。
午後クラスのコロコロカレンダー作りも、着色に入りました。絵のサイズは普段より小さいですが、その分塗りは細かくなりますので、はみ出したりしないないよう面相筆などの細い筆を使います。思いのほか時間がかかりますが、12枚と仕上げる枚数も多いので、どんどん塗っていきましょう!

木版画カレンダー(6)/コロコロカレンダー(3)

午前クラスは、みんな黙々とカレンダーの日付部分の彫りを行っています。
2ヶ月、60日分の日付を彫るのは結構大仕事ですね💦。でもちょっと油断すると、6や8といった文字の◯部分が取れてしまったりするので気が抜けません。
でもこの反復練習のおかげで、みんなすっかり彫りの作業が板についてきました。
その調子で来週は絵の部分を頑張りましょう。

午後クラスのコロコロカレンダーは、先週まで考えたアイデア(エスキース)をもとに、L字に切った本番の画用紙に下絵を描いています。
今回絵を決める上で、一つ課題を出したのは、ただ季節のイベント(例えば鯉のぼり)を描いて終わりではつまらないので、「必ず何か二つの物を組み合わせること」。
これ、実はアイデアを考える発想術の基本で、大人のプロの世界でも同じです。
例えば、先々週にアップした見本では「栗を持つハリネズミ」(ただトゲトゲで似ているから・笑)のような。ただ栗を描くよりイメージや物語が広がりませんか?
ずいぶん個性的な絵が増えています。楽しみです。
木版画カレンダー制作風景(彫り)コロコロカレンダー制作風景(下絵)

木版画カレンダー(5)/コロコロカレンダー(2)

午前クラスの木版画はトレースが終わり次第、彫り作業に入っていってます。
学校ではおそらく丸刀や三角刀でいきなり彫ったかもしれませんが、一段ステップアップして、切り出し(下の写真)で、輪郭にそって切れ込みを入れていきます。
切り出しを使うと繊細で正確な表現が可能になり、表現の幅が広がります。
黒く刷る部分が「台形」になるように意識して(内側にえぐれてしまったり、欠けてしまったりしないよう)、切り出しを斜め外側に向けて入れていきます。(言葉だと表現が難しいですね…)
少し頭を使いますので最初は戸惑いますが、やっていくうちにだんだん慣れてきている様子です。浮世絵(江戸木版)の彫り師につながる伝統的な手法です。がんばりましょう〜。

午後クラスは、本番の画用紙を切ったり下書きのアイデアの相談をしたりで色々忙しく写真が撮れませんでした😅。また来週ご報告します。

木版画カレンダー(4)/コロコロカレンダー(1)

台風19号による被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
午前クラスの木版画カレンダーは下絵の作成が終わった順に、版木の作業に移っています。彫った跡がわかりやすくなるように、表面を薄墨で色付けして、耐水ペーパーで磨いて下準備終了。さっそく下絵のトレースをしていってます。ここからの彫り&刷りがやっと木版の本番なのですが、もう「肩凝った〜」という子が続出😅。がんばれ〜。

午後クラスは、コロコロカレンダーです。8つの立方体を組み合わせて作る形の変わる立方体。無限キューブやマジックキューブとも呼ばれます。
みんなとりあえず見本の作品をコロコロと動かして遊ぶのに夢中です。さて、自由な発想で、月ごとの季節感ある絵を12枚(!)描いていきましょう。ひとまずアイデア出しです。頑張って!

講師参考作品

木版画カレンダー(3)/自刻像(完)

午後クラスの自刻像が完成しました!
とても力強い作品たちがたくさん生まれました。まずたたずまいが良いですね。
目、鼻、口、耳、それぞれの構造を非常によく観察しているのがうかがえます。
そして実は彫刻にとって何より重要なのが、目立たない、言ってみれば何もない部分(例えばほっぺたや首すじ、顎の下の面など)の形や、筋肉のつき方がとても丹念に作られていて、立派な彫刻表現になっています。
午前クラスは引き続き木版画カレンダーの下絵に取り組んでいます。しっかり計画を立てないといけませんので意外に大変😅。


木版画カレンダー(2)/自刻像(4)

夏も終わり、午前クラスは年末恒例のカレンダーに取り組み始めました。
今年は木版画。みんな一度は学校でも経験があるはずですが、当校では実はこれが初めて。
知ってるからつまらな〜い、と思うかもですが、みんなの知ってるローラーでインクをつける西洋式の木版でなく、今回取り組むのは浮世絵と同じ日本古来の木版画技法を学びます。うまくいくか、少しどきどきしますね。
とはいえ、刷りはまだまだ先で、今はひたすらアイデア出し。もしかすると一番辛いときかもしれませんが、産みの苦しみと思って楽しみましょう。

午後クラスは、引き続き石粉粘土を使った自刻像。だいぶ出来てきましたね。
特に自分の顔に似せる必要はないのですが、よく観察している証拠か確実に似てきてます。
耳のうずまくような形や、目の眼球とまぶたのつくり…等々、顔って見れば見るほど不思議な形をしてますよね。
みんなとても真剣に、色々な角度から自分の顔を観察して、粘土とやりとりしている姿に、すごいなと少し感動します。
木版画カレンダー制作風景9/28自刻像制作風景9/28

転写による絵画(完)/自刻像(3)

午前クラスは印刷物の転写を用いた絵が完成しました!
転写はそれ自体でも面白いですが、実はこの課題で大事なところは、転写でできた色々な画像をヒントにさらに絵を描くところです。
形を強調したり、線のストロークでつなげたり、触発されて自由な形が現れたり…etc. 手を加えることで、バラバラだった要素がつながって一つの絵になります。
色々なものが見えてきて飽きないですね。

午後クラスは、石粉粘土で自刻像を作っています。自刻像とは自分の顔をモチーフにした彫刻で、自画像の立体版です。
今後、平面の自画像にもチャレンジする予定ですが、その前段階として、立体の「顔」から立体の「彫刻」にする方がもっと直感的にできるのでは?という試みです。
みんな人間の顔の作りを一所懸命観察しています!


グラデーションの絵(完)

(講師が展覧会などで忙しく更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。)

さて午前クラスのグラデーションの絵が完成しましたー。🎉
それぞれの絵にストーリーや世界観があって良いですね。そして綺麗。
この課題の良いところとして、色相環や明度、補色など色への理解が深まるのもありますが、何より色への恐れがなくなって自由になることが嬉しいです。
空は青!、建物は灰色!である必要は全くないんです。絵の世界観の中でおかしくなければ良いんだということを実感してくれた気がします。

午前クラスは「転写」による絵画を作っています。カラーコピーや新聞、雑誌などの印刷物をアクリル絵具のジェルメディウムで貼り付け、乾燥したら紙の繊維をはがすことで、インクだけを画面に残す技法です。図像の予想外の組み合わせで面白い絵が生まれたりする、少し偶然性も利用した「描かない絵」です。アメリカのアーティスト、ロバート・ラウシェンバーグ(一番下)がこの技法で有名です。単純に格好いいですよね。

2019Sep1_転写制作風景 ロバート・ラウシェンバーグ

名画の模写(完)/グラデーションの絵(10)

模写が完成しました!
人物画はちょっとした筆致のずれで顔の表情が変わったりと、ハードルが高かったようですが、みんな本当によく粘りました。結果も大事ですが、模写を通して1つでもテクニックや表現のヒントを盗めたら大成功だと思います。次の絵に活かせますからね。
グラデーションの絵も来週には完成します。すごく密度のある絵になってきてます。お楽しみに〜。


グラデーションの絵制作風景