抽象石彫3/バルサ材の木彫4

石彫はみんな棒ヤスリでガンガン削ってます。「思ったより柔らかい!」という反応があるように、簡単に削れます。だからと言って削りすぎると戻れないから気をつけないといけません(笑)。一方向から削ったら90度回して横から見た図を描いて削ります。だんだんと形が見えてきました。
木彫はバルサ材のイメージからすると少々硬い木が混ざっていたり、ちょっと大変そうですが、講師がノコギリを入れて手伝いながら進めています?。木彫ですので、木目によって彫りやすい向き/彫りにくい向きがある事があったり、学ぶ事はたくさんです。「木と対話しながら彫り進める」感覚を学んでいます。

抽象石彫1/バルサ材の木彫2

午前クラスは今週から新しい立体課題「抽象石彫」に入りました。
滑石という柔らかい石をヤスリで削って造形します。
テーマは「やわらかさ」。硬い石で柔らかさを表現できると面白いですね。
石彫は午後の木彫と同じく、削るともう足す事はできない引き算の作業です。ですので今週はスケッチと粘土模型づくりに費やしました。楽しみです。

午後のバルサ材の木彫は、先週から作っている粘土模型をもとに上下前後左右の6面から見た図面を起こしました。すごく図形的な頭を使って疲れる作業ですが、ここを適当にすると後で後悔しますので(笑)辛抱です。みんながんばってます。

ジャン・アルプ

参考ジャン・アルプ

人物クロッキー/バルサ材の木彫1

午前クラスは長期間をかけた模写の後のリフレッシュも兼ねて、1日だけの課題、人物クロッキーに挑戦しました。
クロッキー(速描)は、じっくり時間をかけるデッサンとは違い、短時間でサッと「線」のみで人を捉える練習です。一筆書きのように少ない線でモデルさんの体の動きを捕まえるのがポイントです。パッ!と形を捉える瞬発力がつくと、デッサンやアクリル画でも最初のアタリで、形や印象を素早く捉えられるようになります。
順番にポーズをとって、最初は10分、次は5分と時間を短くしていき、どんどん描きました。1日でだいぶ上手くなりました。

午後クラスは、今日から立体課題。バルサ材を用いた木彫です。バルサ材は釣りの浮きやルアーを作るのによく使われる、軽くて柔らかい木材でカッターや紙やすりで簡単に加工できるので、木彫の入門としてはもってこいです。とはいっても、木彫は一度削ると元には戻らないマイナスのみの仕事なので、まずは粘土やスケッチでどういう形を作りたいか綿密にイメージしていきます。3次元的に形を考えるのはなかなか難しいですが、みんな楽しんでます。
人物クロッキー2021人物クロッキー2021作品バルサ材の木彫1

植物の水彩画完成/木彫レリーフ完成

午前クラスの植物の水彩画、午後クラスの木彫レリーフによるキーハンガーも今週で完了しました!完成作品を是非クリックして拡大してご覧ください。

今回の水彩画はアクリル画やデッサンと比べて、だいぶ短期間で仕上げました。いつもがマラソンなら短距離走の感覚だったと思います。少しきつかったようでしたが、集中力を発揮していい作品ができました。忘れてしまいそうなので繰り返しますが、この絵は赤・青・黄の三原色と白だけで描きました。そうは見えない複雑な色合いです!立派。

木彫レリーフも先週に引き続き完成作品のご紹介です。こうして並べると色合いが全員華やかで、おうちが明るくなりそうですね。なかなかの完成度です。
彫刻刀使いも最初はぎこちなかったですが、終盤はだいぶ慣れました。いちど体で覚えたことは忘れにくいはずです。学校などでまた彫刻刀を使う時に、ぱっと思い出されるといいですね。

全クラス次の新しい課題に入ります。お楽しみに!

植物の水彩画3/木彫レリーフ10

午前クラスの水彩画は、来週で完成です。今週から、天然毛で出来た「彩色筆・面相筆・平筆」を導入しました。
主に日本画で用いる筆で、水彩やデザイン、漫画家さんなども使用します。いつも使っている学童用ナイロン筆と比べて、柔らかく絵の具の含みもよく細い線から太い線まで自在に描け、プロも使います。慣れるまで少し大変かもしれませんが、使いこなせると表現がグレードアップしますよ〜。
「水彩は失敗できないから、アクリルの方が上から描けるから好き〜」と皆言いながらも、いい緊張感を持って描いてました。確かに、小学校で絵の具といえば水彩ですが、実は子供には難しい画材だと思います。多様な画材を使いこなせる様になると、表現の幅も広がりますね。

午後クラスは木彫レリーフの完成作が出来てきました。
キーハンガーですので、最後に金具のフックをねじ込んでつけますが、「彫った上にもったいなくてつけたくない」という言葉がちらほら聞こえ、面白かったです。3つあるフックのうち2つだけつけてもらったりして、どうにか完成。自分の作品に愛情を持つのはとても素晴らしいことですね。
みんな密度のある良い作品に仕上がりました。パチパチ。

植物の水彩画2/木彫レリーフ9

午前クラスは鉛筆スケッチを終え、今週から水彩での着彩に入りました。
そこで今回は特別ルール!「赤・青・黄+白のみで描く」ことにしました。
この三色は色の三原色と言って、この三色の組み合わせで無限に色が作れます。赤+青で紫、青+黄で緑、黄+赤でオレンジ、全部を混ぜると黒に近い色になります。
植物だから緑!と絵具の人工的な緑を使うのでなく、自分で植物の色を見て作ったオリジナルな色を乗せていくことで、自然で色彩豊かな絵が出来ていっています。いいですね。

午後クラスは先週に続きレリーフの着色です。水彩画の課題ではないのですが、この着色を通して、パレットなど道具の使い方から、混色の知識、筆の使い分け、水加減、点描やドライブラシなどの技法まで、と様々な基礎的知識を身につけていってます。
来週あたりから少しずつ完成作品が紹介できるかと思います。お楽しみに〜。

植物の水彩画1/木彫レリーフ8

午前クラスは今週から水彩画課題です。モチーフはモンステラ、アロエ、エクメアの3つの観葉植物から好きなものを選んで描いてもらいます。まずは鉛筆で下書きです。動植物は固く描くと、それらしさが出ません。先週のクロッキーの感覚を生かして、植物の生き生きとした形を、柔らかな線で捉えるよう勧めてみました。植物は綺麗で見ていて飽きませんね。

午後クラスはレリーフの着色に入りました。水彩絵の具で、背景や広い面積のところから塗り始めます。手前の主役が引き立つように、補色など色の対比を考えながら背景の色も決めていきます。グラデーションにするのも表現を豊かにする良いアイデアだと思います。来週から主役やディテール(細部)の表現に入っていきましょう。

人物クロッキー/木彫レリーフ7

午前クラスは、今週は「人物クロッキー」を行いました。
クロッキーはフランス語で早く描くこと(速写)を意味します。普段はじっくり時間をかけて1つの作品を仕上げますが、クロッキーでは1枚を10分や5分(!)といった短時間で描きます。人体の動きや流れを、筋肉や骨格も意識しつつ、ササッ!と少ない線で捉える訓練です。画材はダ・ヴィンチも使っていた「コンテ」を使いました。鉛筆より太く不器用だったり消せないというデメリットもありますが、ダイナミックに思い切りの良い線が描けます。クロッキーは瞬発力がつく上に楽しいですね。またやりましょう。

午後クラスは、彫刻刀の作業の仕上げです。立体感を何よりも大事にしつつ、丸刀で美しい彫り跡を残す部分、平刀で滑らかにならす部分、三角刀による毛並みの表現など、多彩な表情を織り交ぜながら作品を作っていきます。彫り終わったら、毛羽立ちや細かな傷を紙やすりで磨きました。既にこれはこれで美しいレリーフ作品とも言えるのですが、さらに水彩絵の具で着色をしていきます。楽しみですね。

静物デッサン完成/木彫レリーフ6

午前クラスの静物デッサンが完成しました!
どの作品もモチーフの一つ一つをとても丁寧に観察していて、画面に神経が行き届いています。
みんな静物デッサン初体験か2枚目でしたが、じっくり時間をかけ最後まで集中を保ったので、描写に密度が出ています。ぜひ皆さんのご自宅に飾ってくださいね。

午後クラスのレリーフも順調に進んでいます。丸刀で彫った後、平刀で滑らかにならす作業に移っています。平刀は割と扱うのが難しいようで、木目に逆らったり彫りにくい方向に彫るとかえって表面が毛羽立ってしまい汚くなります。木と対話をしながらの作業は木彫の「醍醐味」と言えますから、楽しんで彫っていきましょう。