今週は、カレンダーの日付部分の2版目(黒)の刷り作業と、「落版」(らくはん/スクリーン上の被膜を洗い落として再利用できるようにする作業)、絵の下絵の仕上げ、とそれぞれの進度に応じて行いました。
版画全般に言えますが、シルクスクリーンはやってみると特に作業工程が多く、気をつけないとうっかり順序を飛ばしてしまったり、刷りの位置がずれてしまったりと気が抜けません。みんな一生懸命に作業しているうちに2時間があっという間に過ぎてしまいました。
いよいよ絵の部分に入ります!楽しみですね。
シルクスクリーンのカレンダー(4)
シルクスクリーンのカレンダー(3)
シルクスクリーンのカレンダー(2)
シルクスクリーンのカレンダー(1)
ベアヒェン恒例のカレンダーの制作が始まりました。
少し早いように感じるかもしれませんが、今年は「シルクスクリーン」に挑戦!おまけに多色刷り!と行程が多く、年内に完成したいので余裕を持って始めます。
美術系の大学などでしか経験しない版画の技法かもしれませんが、例えばTシャツのプリントや、電化製品など立体物へのロゴ印刷等、身の回りでは実はよく使われている印刷技法です。お父様お母様世代にはかつて年賀状印刷で使われていた「プリントゴッコ」をイメージしていただければ近いと思います。
今回のシルクスクリーンは簡易版ですが、この技法を理解するには十分です。
2ヶ月分を1人が担当して、クラス全員で1年分のカレンダーを作ります。まずは慣れるためにカレンダー部分を作り、終わったら絵に入ります。頑張りましょう!
スクラッチボード(完)&クロッキー
土曜・日曜両クラスともに、スクラッチボードがめでたく全員仕上がりました〜〜。
素晴らしい出来栄えです。毛や羽を1本1本全部ニードルで引っ掻いて描いています。ギャラリーのページに1点ずつ掲載していますので、ぜひ細部まで拡大して見てください!
後半の時間では「クロッキー(速写)」を行いました(写真下2枚)。生徒が順番にモデルになってポーズをとり5分間で1枚を、線のみで描きます。時間をかけて描くデッサンとは違って、瞬発力を鍛える訓練です。短距離走のようなものですね。骨格や体の動き、重心、雰囲気や特徴を素早く捉えて一気に描き、消しゴムは使いません。一巡する頃にはだいぶ慣れて、良い線を描いていました。
また機会があったらやりましょう。
スクラッチボード(2)
スクラッチボード(1)
早いもので夏休みも終わり、教室も新しい課題「スクラッチボード」に入りました!
まずは、白地(またはシルバー地)に黒の塗料が塗ってある専用の厚紙に、原画をカーボン紙で転写します。厚紙を「ニードル」という針で引っ掻くと、表面が削りとられて白い線が現れます。印刷はできませんが銅版画に近い表現ができます。
普段の鉛筆で描く作業とは白黒が逆でちょっと頭を使います。また面で塗ることはできませんので、ハッチングといって細かく平行な線を重ねる方法で明暗を表現していきます。
みんな意外とすぐに慣れて、明るい部分をコツコツと集中して引っ掻いているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまいました。来週も引き続き集中していきましょう。
手の石膏デッサン(完)&自由課題
8月も最終週になりました。教室では来月から新しい課題に入りますので、今週は追い込みです。
土曜日は手の石膏のデッサン。三作品完成しました。それぞれの手のコピーなので少しずつ形が違うとはいえ、同じ白い石膏を描いているのにも関わらず、表現に個性が出るものですね。見ていて楽しいです。もちろん全員力作。
日曜日は自由課題の想像画が一点完成しました。教室の窓から見える住宅地の風景をヒントにグラデーションを利用した空想の街です。フンデルトヴァッサーを彷彿とさせるカラフルな絵ですね。他の子も各々夏休みの課題や自由課題に取り組みました。あとちょっとの所で授業時間内で完成出来ませんでしたので、自宅で仕上げてもらう事にしました。夏休みも残りわずかですので、みんな頑張ってね!