シルクスクリーンのカレンダー(5)

今週は、カレンダーの日付部分の2版目(黒)の刷り作業と、「落版」(らくはん/スクリーン上の被膜を洗い落として再利用できるようにする作業)、絵の下絵の仕上げ、とそれぞれの進度に応じて行いました。
版画全般に言えますが、シルクスクリーンはやってみると特に作業工程が多く、気をつけないとうっかり順序を飛ばしてしまったり、刷りの位置がずれてしまったりと気が抜けません。みんな一生懸命に作業しているうちに2時間があっという間に過ぎてしまいました。
いよいよ絵の部分に入ります!楽しみですね。
シルクスクリーン・落版の様子

シルクスクリーンのカレンダー(4)

今週は先週の続きでカレンダーの日付部分の印刷作業がメインです。祝祭日の赤い印刷部分を刷った後、「トンボ」で位置を合わせて黒い部分を重ねて刷ります。
位置が上手く合わなかったり、力加減が難しくてかすれてしまったりと色々ですが、それも手作りの味でしょう(^^;)。
繰り返すうちに着実にスキージの力加減も身について刷りが上手くなってきています。2016/10/16 シルクスクリーン印刷風景

シルクスクリーンのカレンダー(3)

今週は土曜クラス、日曜クラスともに、印刷作業が始まりました。カレンダーのうち、祝祭日の赤い部分から刷り始めています。みんな何枚も刷るうちに慣れてきて、だいぶシルクスクリーンの作業の流れを体で理解できてきた感じが見られます。
印刷している模様を写真に残したかったのですが、両日ともに慌ただしくてつい撮り損ねてしまいました、、残念。
写真は印刷後の余った時間で絵の部分の構想を練っている様子です。
次回こそ印刷風景を撮影します!(笑)
2016年10月9日の様子
カレンダー日付部分途中経過

シルクスクリーンのカレンダー(2)

10月です。シルクスクリーンによるカレンダー制作は2週目に入り、カレンダーの絵柄のデザインを考えました。
版画は色の数だけ版が必要になり、作業工程も増えてきますので、今回は2版で2色限定としました。2色を重ねる事(重色)でもう1色出すことは出来ます。
紙の白も加えると実質4色になるのですが、限られた色の中で絵作りを考えるのは構成力が求められます。季節の風物詩を考えつつ、4案くらいアイデアを出して配色も詰めていきました。
来年1年みんなのお宅に飾られるものですので、焦らずじっくり考えましょう(^-^)。
2016年10月1日の様子

シルクスクリーンのカレンダー(1)

ベアヒェン恒例のカレンダーの制作が始まりました。
少し早いように感じるかもしれませんが、今年は「シルクスクリーン」に挑戦!おまけに多色刷り!と行程が多く、年内に完成したいので余裕を持って始めます。
美術系の大学などでしか経験しない版画の技法かもしれませんが、例えばTシャツのプリントや、電化製品など立体物へのロゴ印刷等、身の回りでは実はよく使われている印刷技法です。お父様お母様世代にはかつて年賀状印刷で使われていた「プリントゴッコ」をイメージしていただければ近いと思います。
今回のシルクスクリーンは簡易版ですが、この技法を理解するには十分です。
2ヶ月分を1人が担当して、クラス全員で1年分のカレンダーを作ります。まずは慣れるためにカレンダー部分を作り、終わったら絵に入ります。頑張りましょう!
シルクスクリーンによるカレンダー制作2017

スクラッチボード(完)&クロッキー

土曜・日曜両クラスともに、スクラッチボードがめでたく全員仕上がりました〜〜。
素晴らしい出来栄えです。毛や羽を1本1本全部ニードルで引っ掻いて描いています。ギャラリーのページに1点ずつ掲載していますので、ぜひ細部まで拡大して見てください!

後半の時間では「クロッキー(速写)」を行いました(写真下2枚)。生徒が順番にモデルになってポーズをとり5分間で1枚を、線のみで描きます。時間をかけて描くデッサンとは違って、瞬発力を鍛える訓練です。短距離走のようなものですね。骨格や体の動き、重心、雰囲気や特徴を素早く捉えて一気に描き、消しゴムは使いません。一巡する頃にはだいぶ慣れて、良い線を描いていました。
また機会があったらやりましょう。
スクラッチボード(土曜クラス)
スクラッチボード(日曜クラス)
人物クロッキー(土曜クラス)人物クロッキー(日曜クラス)

スクラッチボード(2)

先週に続きスクラッチボードの制作中です。両クラスとも黙々と集中して引っ掻いていただけに、途中とはいえほぼ完成間近です。
つい夢中になると暗いところも削りすぎて明るくなってしまうので要注意です。ときどき疲れたら遠くに絵を離して原画と見比べながら、光の明暗や細部の毛などの流れをよく見て描き進めます。来週仕上げを目指して頑張りましょう〜!
スクラッチボード制作過程(土曜クラス)
スクラッチボード制作過程(日曜クラス)
制作風景(土曜クラス)制作風景(日曜クラス)

スクラッチボード(1)

早いもので夏休みも終わり、教室も新しい課題「スクラッチボード」に入りました!
まずは、白地(またはシルバー地)に黒の塗料が塗ってある専用の厚紙に、原画をカーボン紙で転写します。厚紙を「ニードル」という針で引っ掻くと、表面が削りとられて白い線が現れます。印刷はできませんが銅版画に近い表現ができます。
普段の鉛筆で描く作業とは白黒が逆でちょっと頭を使います。また面で塗ることはできませんので、ハッチングといって細かく平行な線を重ねる方法で明暗を表現していきます。
みんな意外とすぐに慣れて、明るい部分をコツコツと集中して引っ掻いているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまいました。来週も引き続き集中していきましょう。
スクラッチボード途中経過(土曜クラス) スクラッチボード途中経過(日曜クラス)

手の石膏デッサン(完)&自由課題

8月も最終週になりました。教室では来月から新しい課題に入りますので、今週は追い込みです。
土曜日は手の石膏のデッサン。三作品完成しました。それぞれの手のコピーなので少しずつ形が違うとはいえ、同じ白い石膏を描いているのにも関わらず、表現に個性が出るものですね。見ていて楽しいです。もちろん全員力作。
日曜日は自由課題の想像画が一点完成しました。教室の窓から見える住宅地の風景をヒントにグラデーションを利用した空想の街です。フンデルトヴァッサーを彷彿とさせるカラフルな絵ですね。他の子も各々夏休みの課題や自由課題に取り組みました。あとちょっとの所で授業時間内で完成出来ませんでしたので、自宅で仕上げてもらう事にしました。夏休みも残りわずかですので、みんな頑張ってね!
鉛筆デッサン(自分の手の石膏像・小5) 鉛筆デッサン(自分の手の石膏像・小5) 鉛筆デッサン(自分の手の石膏像・小2)自由制作(小4)

手の石膏デッサン(1)&自由課題

台風のせいで不安定な天候が続いていますね。
土曜クラスは自分の手を型取りしてつくった手の石膏像をモチーフに鉛筆デッサンを描いています。手の形や骨格、筋肉、爪の形などよく観察して描くことが大事ですが、同時に「手」という固定観念を捨てて白い石膏の塊として見てみることが出来るのも石膏に置き換えることでできる利点です。完成作もできましたので載せておきます。粘り強く観察した様子が伺えますね。
日曜クラスは、引き続きポスターや水彩画といった夏休みの課題や、各々の自由課題を丁寧に着々と進めています。もう早くも夏休みも終盤になりました。頑張って仕上げていきましょう!
鉛筆デッサン(自分の手の石膏像・小5)2016年8月20日 2016年8月21日