木版画カレンダー(5)/コロコロカレンダー(2)

午前クラスの木版画はトレースが終わり次第、彫り作業に入っていってます。
学校ではおそらく丸刀や三角刀でいきなり彫ったかもしれませんが、一段ステップアップして、切り出し(下の写真)で、輪郭にそって切れ込みを入れていきます。
切り出しを使うと繊細で正確な表現が可能になり、表現の幅が広がります。
黒く刷る部分が「台形」になるように意識して(内側にえぐれてしまったり、欠けてしまったりしないよう)、切り出しを斜め外側に向けて入れていきます。(言葉だと表現が難しいですね…)
少し頭を使いますので最初は戸惑いますが、やっていくうちにだんだん慣れてきている様子です。浮世絵(江戸木版)の彫り師につながる伝統的な手法です。がんばりましょう〜。

午後クラスは、本番の画用紙を切ったり下書きのアイデアの相談をしたりで色々忙しく写真が撮れませんでした😅。また来週ご報告します。

木版画カレンダー(4)/コロコロカレンダー(1)

台風19号による被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
午前クラスの木版画カレンダーは下絵の作成が終わった順に、版木の作業に移っています。彫った跡がわかりやすくなるように、表面を薄墨で色付けして、耐水ペーパーで磨いて下準備終了。さっそく下絵のトレースをしていってます。ここからの彫り&刷りがやっと木版の本番なのですが、もう「肩凝った〜」という子が続出😅。がんばれ〜。

午後クラスは、コロコロカレンダーです。8つの立方体を組み合わせて作る形の変わる立方体。無限キューブやマジックキューブとも呼ばれます。
みんなとりあえず見本の作品をコロコロと動かして遊ぶのに夢中です。さて、自由な発想で、月ごとの季節感ある絵を12枚(!)描いていきましょう。ひとまずアイデア出しです。頑張って!

講師参考作品

木版画カレンダー(3)/自刻像(完)

午後クラスの自刻像が完成しました!
とても力強い作品たちがたくさん生まれました。まずたたずまいが良いですね。
目、鼻、口、耳、それぞれの構造を非常によく観察しているのがうかがえます。
そして実は彫刻にとって何より重要なのが、目立たない、言ってみれば何もない部分(例えばほっぺたや首すじ、顎の下の面など)の形や、筋肉のつき方がとても丹念に作られていて、立派な彫刻表現になっています。
午前クラスは引き続き木版画カレンダーの下絵に取り組んでいます。しっかり計画を立てないといけませんので意外に大変😅。


木版画カレンダー(2)/自刻像(4)

夏も終わり、午前クラスは年末恒例のカレンダーに取り組み始めました。
今年は木版画。みんな一度は学校でも経験があるはずですが、当校では実はこれが初めて。
知ってるからつまらな〜い、と思うかもですが、みんなの知ってるローラーでインクをつける西洋式の木版でなく、今回取り組むのは浮世絵と同じ日本古来の木版画技法を学びます。うまくいくか、少しどきどきしますね。
とはいえ、刷りはまだまだ先で、今はひたすらアイデア出し。もしかすると一番辛いときかもしれませんが、産みの苦しみと思って楽しみましょう。

午後クラスは、引き続き石粉粘土を使った自刻像。だいぶ出来てきましたね。
特に自分の顔に似せる必要はないのですが、よく観察している証拠か確実に似てきてます。
耳のうずまくような形や、目の眼球とまぶたのつくり…等々、顔って見れば見るほど不思議な形をしてますよね。
みんなとても真剣に、色々な角度から自分の顔を観察して、粘土とやりとりしている姿に、すごいなと少し感動します。
木版画カレンダー制作風景9/28自刻像制作風景9/28

転写による絵画(完)/自刻像(3)

午前クラスは印刷物の転写を用いた絵が完成しました!
転写はそれ自体でも面白いですが、実はこの課題で大事なところは、転写でできた色々な画像をヒントにさらに絵を描くところです。
形を強調したり、線のストロークでつなげたり、触発されて自由な形が現れたり…etc. 手を加えることで、バラバラだった要素がつながって一つの絵になります。
色々なものが見えてきて飽きないですね。

午後クラスは、石粉粘土で自刻像を作っています。自刻像とは自分の顔をモチーフにした彫刻で、自画像の立体版です。
今後、平面の自画像にもチャレンジする予定ですが、その前段階として、立体の「顔」から立体の「彫刻」にする方がもっと直感的にできるのでは?という試みです。
みんな人間の顔の作りを一所懸命観察しています!


グラデーションの絵(完)

(講師が展覧会などで忙しく更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。)

さて午前クラスのグラデーションの絵が完成しましたー。🎉
それぞれの絵にストーリーや世界観があって良いですね。そして綺麗。
この課題の良いところとして、色相環や明度、補色など色への理解が深まるのもありますが、何より色への恐れがなくなって自由になることが嬉しいです。
空は青!、建物は灰色!である必要は全くないんです。絵の世界観の中でおかしくなければ良いんだということを実感してくれた気がします。

午前クラスは「転写」による絵画を作っています。カラーコピーや新聞、雑誌などの印刷物をアクリル絵具のジェルメディウムで貼り付け、乾燥したら紙の繊維をはがすことで、インクだけを画面に残す技法です。図像の予想外の組み合わせで面白い絵が生まれたりする、少し偶然性も利用した「描かない絵」です。アメリカのアーティスト、ロバート・ラウシェンバーグ(一番下)がこの技法で有名です。単純に格好いいですよね。

2019Sep1_転写制作風景 ロバート・ラウシェンバーグ

名画の模写(完)/グラデーションの絵(10)

模写が完成しました!
人物画はちょっとした筆致のずれで顔の表情が変わったりと、ハードルが高かったようですが、みんな本当によく粘りました。結果も大事ですが、模写を通して1つでもテクニックや表現のヒントを盗めたら大成功だと思います。次の絵に活かせますからね。
グラデーションの絵も来週には完成します。すごく密度のある絵になってきてます。お楽しみに〜。


グラデーションの絵制作風景

名画の模写(7)/グラデーションの絵(9)

レッスン中の写真を撮りそびれましたので、完成間近の途中経過をお見せします。
みんな頑張っていますね!

さて名画の模写は、実は美術の教育では割とアカデミックなものと捉えられがちです。あえて行っているのは「小・中学生の頭の柔らかいうちに、古典から印象派、ピカソくらいまで模写を通して、さくっと飲み込んでしまったほうが、その後のアートを理解するのに良いのでは?」という思いからです。胎児が魚から両生類、哺乳類と進化の歴史を追うように成長するのと同じく、模写を通して美術史をなぞることで、のちには難解と思われがちな現代の美術への理解にも自然とつながると思います。ともかく、みんな名画にしっかり食いついて、多くを吸収しているように見えます。

グラデーションの絵もだいぶ密度が上がってきました。何より、筆さばきや、絵具の薄め具合、混ぜ方、色の調整、色相環といった多くのことを身につけてくれているのが嬉しいです。今後生かされること間違いなし👍
名画の模写〜途中経過グラデーションの絵〜途中経過

名画の模写(6)/グラデーションの絵(8)

模写は中盤に差し掛かり、だいぶ絵の全体像が見えてきました。
細かいですし大切な部分なので、顔は最後にとっておきがちになります。ですが、描かないことには全体のバランスもとれませんし、お手本の名画も大抵は顔が一番描きこんでいます。
油絵やアクリルは素晴らしいことに何度失敗しても上から描けますし、トライ&エラーの繰り返しが上達への近道ですので、恐れずにとりあえず描いてみる事が大切です。

グラデーションの絵は、どんどん皆要領を得てきています。
色を混色して作り、お試し用紙で色を確認し、はみださないようきっちり塗る。色のグラデーションを黄→赤→紫と色相環にならって色を移動させていく(黄→紫のように飛ばすのでなく)。壁の角度やカーブ、パースにあわせて塗るストロークの方向も合わせる…等々、一連の流れの中の細かな制作ポイントをしっかり身につけてきています。

名画の模写(5)/グラデーションの絵(7)

これまで静物や風景などの名画模写はやってきましたが、人物画はそれより少し難易度が高いようです。特にダ・ヴィンチ、ラファエロ、フェルメール、アングルといった古典絵画は筆のタッチも描いた手順も見えないぶん大変(^_^;)。講師も一緒に考えながら一歩一歩進めています。
ちなみに、海外の例えばルーブル美術館やメトロポリタン美術館などでは、画家たちが本物の名画を前に模写をする光景を目にします。贅沢ですよね〜。
午後クラスのグラデーション絵画は壁の明度のグラデーションが終わった生徒から、屋上の文字部分に徐々に入り始めています。屋上部分は色相のグラデーション(例えば、黄色から赤など)で描きます。どんどんカラフルになってきています😊。
急に暑くなりましたが、健康に気をつけましょう!