自由制作〜画集の要素をとりいれて8/コロコロカレンダー11

すっかり年末ムードになってきて焦りますが、みんな来週で終わるかな??
午前は土曜クラスの完成一歩手前をお見せします。全体に手が回ってだいぶ図像がはっきり見えてきましたね。ディテールや見せ場を最後に細かくたくさん描くことを「描き込み」と言いますが、この「描き込み」がどこまで出来るかで絵の「密度」が変わります。簡単に言えば、いっぱい描いてある絵は観る人の心にぐっときて、いつまでも見ていられます。来週どこまで描き込めるか!?が勝負ですね。がんばって!

午後クラスは、いよいよキューブを作りました。発泡スチロールキューブ8つをガムテープで決まった方法ではり合わせると、表裏コロコロと入れ替わり6面x2で12面ある不思議なキューブが出来上がります(図示するも難しい😓)。ハサミで3つに切った絵とカレンダーを来週貼ったら完成です!

自由制作〜画集の要素をとりいれて5/コロコロカレンダー8

午前クラスのアクリル画の今週のテーマは「模写にならないように」「自分の絵にしよう」です。
画集から要素を取りこもうとすると、うっかり模写のようになってしまいがちですが、今回の課題はあくまで自分の絵を良くする為に、名画を利用することが目的です。専門用語では引用やリファーなど言います。そんなに難しい事でなくて、長い美術の歴史は、脈々と続くまねの歴史とも言えます。好きな絵を真似して、自分なりに生かしていく。もう終わってしまいましたが、こんな展覧会もやっていました。(練馬区立美術館「日本の中のマネ-出会い、120年のイメージ-」

午後クラスのコロコロカレンダーは8枚着彩が終わり、もう少しです。色を三原色限定にしていることで、混色を学べているのはもちろん良い点ですが、色が全く濁っていないことが嬉しい発見です。大人の皆さんも知らないかもしれませんが、絵具はたくさん持っていれば良いわけではないのです。「混色は3色までね」といつもみんなに教えていますが、例えば、紫と茶色を混ぜてしまったりすると既に赤+青に赤+青+黄+黒が混ざって、当然色は濁ります。絵がみんな綺麗!

午後クラス・コロコロカレンダー

名画の模写 完成!

名画の模写、ついに完成しました。
力作がいっぱい!みんな本当によく頑張りました。お疲れさま〜???。

巨匠から直接盗んだ技(混色や重色、色の配置、タッチや絵の具の厚み、構図…等々)を、次の静物画など自分の絵を描く機会に生かせるとさらに素晴らしいです。
終わった〜と忘れてしまわず、しっかり今回の描いた感覚を覚えておきましょう?。絵をよく見た経験も、自分のセンスを磨く上で確実に生かされます。
素朴に、名画をお家に飾れる!というだけでも嬉しいですね。
来週からまた新しい課題です。お楽しみに!

名画の模写7

名画の模写も次週でおしまいです。だいたい画面が埋まってきましたので、一旦今週で完成させるつもりで頑張ってもらいました。
そうすれば来週さらにもう一歩!描き込んでクオリティを上げて、その一歩は必ず次への成長につながります。
終盤は進展がなかなか実感しにくいですが、みんな粘り強く頑張っています。午後クラスの子は特に、アクリル自体初めての子ばかりですので、本当に成長めざましいです!

名画の模写6

模写の課題も残すところ今週含めてあと3回。だいたい全体に手が回ってきました。
いつも授業風景は見せていますので、今週は途中経過を一部ご覧いただきます。
「アクリル絵の具を使うの初めて!」という子もちらほらいますが、名画に引っ張られて、気づくと物怖じせず絵の具を乗せています。アクリルは学校で使う水彩と違って、油絵のように厚みのある表現ができるのが良いところです。
まだディテール(細部)の描写前の途中経過ですが、すでに色のバランスが良く綺麗ですね。名画から優れたバランスや色彩感覚を吸収して自分のものにできるといいですね。

名画の模写5

全クラス頑張って描いてます。
模写はまさに「まなぶ」ならぬ「まねぶ」学習法です。何よりその名画が答えで、先生といえます。静かに絵と対話をして真似していくうちに、自然と多くのことを巨匠から直に学べるはずです。ですので講師もここまで来たらあまり多くは話しかけずに、静かに見守るよう気をつけています。

みんな良い調子ですよ〜。自信を持って完成まで進めていきましょう!

名画の模写4

模写も4週目。折り返し地点に来ました。
みんな模写で「描く」ことを通して、じっくりその絵を観察するうちに、ゴッホのアクリルでは再現できない色の美しさや、ロートレックの筆遣いの達者さ、キュビズムの絵の構成の面白さ、モネの筆致の自由さ等々、実感を伴って気づきを得ています。模写は描く技術も学べますが、深い鑑賞体験ができます。
「本物の油絵ってどんなだろう?」と子供たちも興味を持っているようですし、絵は何より実物を見るのが一番ですので、コロナが落ち着いたら、是非美術館にもご家族皆さんで足を運んでみて下さい!
授業風景・名画の模写4(午後クラス)授業風景・名画の模写4(午後クラス)

名画の模写3

模写3週目です。鉛筆やカーボン紙を使って描いた下書きを、面相筆でもう一度なぞってから、いよいよアクリルで描き始めます。
作家、作品によって描き方、描く手順はまちまちですので、まずはよ〜く見てどう描いたか想像します。イメージトレーニングですね。花を描いてから背景かな…服の下に暖かい色を敷いてるかな…相談しつつも講師も答えは知りませんので、推理ゲームのようです。
「模写」はハードルが高い課題に思えるかもしれませんが、子供たちはゴールが見えてる分、普段より悩むことなくどんどん描き進めています。今後が楽しみです!授業風景・名画の模写3(午前クラス)授業風景・名画の模写3(午後クラス)

名画の模写2

名画の模写のレッスン2回目です。
まずは下塗り(または地塗り)です。各自の選んだ絵をよく見て、下地の色を見極めることから始まります。油絵は水彩と違って、色の層を何度も塗り重ねた表現をします。そして多くの作品は中間色を一番下に塗る作業をしています。すると絵全体にまとまりができたり、色調にも影響が出たり、何より上から描きやすい。
ゴッホやモネといった巨匠の絵も、隅の塗り残しを見るとちらっと地の色が垣間見え、彼らがどういった手順で描いたかがイメージできます。
そして地塗りの次は下描きに進みます。午後クラスはカーボン紙を使って輪郭線をトレース、午前クラスは目で見て描き写すという本来の模写の方法でやってみています。みんな割とサクサク進めています。来週も頑張りましょう〜。
授業風景・名画の模写2(午前クラス)授業風景・名画の模写2(午後クラス)

名画の模写1

4月に入り新しい課題です!?
今年度最初の課題は、午前、午後クラスともに「名画の模写」です。
今週は早く描きたい気持ちをぐっと抑えて、画集をじっくり鑑賞する事に集中しました。絵は描く事も大事ですが、見る事もすごく大事です。
様々な巨匠の絵を見ながら、テーマや様式、色使いや絵の具の厚み等々、色々な人がいるんだなあと味わいつつ、気になった絵に付箋を貼り、これが描きたい!という絵を1枚決めてもらいました。
来週から描き始めます!名画の模写レッスン風景1