1版目(1色目)が刷りあがりました。すでに完成度が高くてワクワクしています。デザインがちゃんと考えられていて、絵になってます。印刷も上手で驚きました。次の版も頑張りましょう〜!
…とその前に「落版」ですね。スクリーンをもう一度使うためには乳剤を落とす「落版」という作業を行わないといけません。アルコールを塗布してひたすら手で拭き取る。根気のいる作業です。みんな、刷りは楽し、落版は大変(笑)で嘆いてましたが、クリエイティブな作業の裏のこういう地味〜な作業も大事!と思いますよ。
シルクスクリーンのカレンダー4
シルクスクリーンによるカレンダー。版も完成して、いよいよ一版目の刷りの作業に入る子もちらほら出てきました。
版画で「刷り」といったら、バレンで刷る木版がパッと頭に浮かぶかもしれませんが、今回のシルクスクリーンではスキージという道具を使ってスクリーンにインクを通過させる形で印刷します。
裏ごしのような、世代によってはプリントゴッコと聞いたら分かる方もいるかもしれません(笑)。なかなか刷りの光景は忙しくて撮影できていませんが、みんな初めての経験に苦労しながらも、うまくいってます。
*ちなみに「版」とは〜木版の場合は彫った木の板、今回のシルクスクリーンの場合は乳剤を塗ったスクリーン、など版画で紙に刷る途中経過のものを「版」と言います。
シルクスクリーンのカレンダー3
シルクスクリーンのカレンダー2
シルクスクリーンのカレンダー1
今週から年末恒例のカレンダー制作に入りました!1人1ページ自分の担当する2か月の絵を何枚も刷り、皆で束ねて1つのカレンダーにします。
今年は「シルクスクリーン」という技法で行います。シルクスクリーンとは版画の一種で、枠にはったメッシュの生地に、インクを通す部分と通さない膜の部分を作り、下に紙を敷き上からインクを押し出すことで印刷する技法です。Tシャツのプリントや、身の回りの立体物(リモコンなど)の上の印刷に使われていたりと、実は割と身近な版画です。
(ちなみに、こういう版画の種類を専門用語では孔版と言います。穴を通す版画ですね。一方、木版は出っぱった所を刷るので凸版、銅版はへっこんだ所を刷るので凹版と言います)
一昨年前のカレンダーでも行いましたが、今回は少し紙サイズを小さくした上で、日付も絵のデザインに組み込んでもらうこととしました。今週はアイデア出しにたっぷり時間をとり、もし絵柄が決まったら配色を考えるところまでやってもらいました。
さてさて、今年はどんなカレンダーができるか楽しみです!
石彫完成/木彫時計完成!
石彫8/木彫時計8
石彫7/木彫時計7
石彫6/木彫時計6
石彫5/木彫時計5
木彫時計と石彫5週目です。木彫は丸刀で形の輪郭線の周囲を彫り下げた後の凹凸を、平刀でならす作業を行っています。
平刀は特に木目に逆らうと、彫りにくく表面も毛羽立って美しくありません。ですので、木目の向きに対してどう彫ったら良いか、彫りにくい時は向きを変えてみたり木と相談しながら彫るよう、言っています。こればかりは経験を通して体で学ぶしかありません。次週あたりで彫刻刀の作業は終了する予定です。頑張ってね。
そして、石彫の方は制作風景を撮り忘れてしまいましたので、途中経過です。同じ四角い石から出発しましたが、随分とバリエーション豊かになりましたね。あとは徐々に薄くしていったり、角に丸みをもたせたり、細部に手を入れて形ができたら、紙やすりで磨きに入ります。完成が楽しみですね〜。