静物デッサン(布とパイプ椅子)2/静物デッサン(霧吹き)1

午前クラスは、先週に引き続き慎重に形をとっています。「形をとる」と何気なく言いましたが、明暗をつける前に目の前のモチーフの形や位置をうっすらと描いて決めていくことをそう呼びます。輪郭線をぎゅっと描くのでなく、鉛筆を寝かせて柔らかく描きます。自分の目を過信せず、デスケルや測り棒といった道具を使って、比率や位置を何度も何度も客観的に確認するのが大事です。早く描きたいところですがここは辛抱です。
デッサンで養われるのは、物や空間の理解ももちろんですが、何よりこの客観性かもしれませんね。

午後クラスも鉛筆デッサンに入りました。モチーフは「霧吹き」です。
使うのは新品ですが、先週まで粘土で霧吹きは使ってましたので馴染みがあるはず。
単品のモチーフですので午前の布と椅子ほど「関係性」を見る課題ではありませんが、霧吹き1つでも改めて見てみると、透明な筒状のボトル、キャップのような接合部、スプレーヘッド部分等々、結構複雑な作りをしています。
真っ直ぐな直線、正確な円、左右対称の作り、自然物とは違う工業製品ならではのキチッとした美しさを表現していきましょう!