手の模刻4/靴の模刻4

午前クラスの手の模刻は、見て←→作るを繰り返すリズムが身についてきた様子です。みんな像と同じポーズをとっては粘土をつけ/削り、また同じポーズをして確認する。作品作りは絵でも彫刻でも(さらに現代美術でも)作る力より見る力の方が実は大事です。
よく見て気付きの多いぶん、ぐぐっと人間らしい手になってきました。来週あたりから細部に入っていきましょう!
午後の靴の模刻は、だんだん具体的にソールやつま先、履き口の曲線など作りこんでいきます。細部に入ると全体の大きなバランスの狂いに気づいてたり、また一見何もないような布の曲面が凸凹いびつになっていることが気になってきます。ゆるい粘土で凹みを埋めたり、ヘラでカーブを思い通りに削ったり…実は靴を作る事を通して、粘土の扱いに慣れることがこの課題の一番の狙いだったり?もします。大変だけど頑張って!

手の模刻3/靴の模刻3

午前クラスの手の模刻は、粗付けに入りました。まず印象を大事に、大づかみに粘土をつけていきます。
この段階で大事なのは量と動き。絵でいう「クロッキー」の感覚で、細かい爪やしわにはとらわれず、ガッとつけたりザッと削ったりを繰り返して印象を捉えます。
面の向きや関節の位置も大事ですので、この時点でしっかり確認しておきましょう。ちょっと指が長くなって宇宙人っぽくなりがち?でしたので、来週も引き続き大きな作りを見直しつつ、徐々にディテールに入ります。

午後クラスの靴は、外側の大まかな形が出来てきましたので、内側を少しくり抜いて靴の履き口を作ったり、つま先の接地部分を削って地面から浮いてる反り部分を作ったりと徐々に靴らしくなってきました。
「粘土の塊」から「靴」に変わってくるにつれ、みんな少し気持ちが上がって集中力が増してきている気がします。全体のバランスも常に見つつ、各パーツをどんどん具体的に作りこんでいきますよ!

靴の構造

靴の構造

手の模刻1/靴の模刻1

あけましておめでとうございます。
さて!新年最初の課題は、模刻です。塑像(そぞう)や彫塑(ちょうそ)とも言います(彫刻は削る作業のみを指すので厳密には違う)。
午前クラスは「手」。身近ながら、その動きだけで様々な感情やイメージが表現できる手は、数々の彫刻家が向き合ったモチーフです(高村光太郎の「手」やロダンの「カテドラル」が有名!)。今週は色々なポーズをスケッチした後に芯棒作り。芯棒が狂うと骨格が狂いますのですっごく大事です。
午後クラスは靴。細部にとらわれると足の形状に合わせた「靴らしい形」とは違う、パンみたいなものが出来てしまいますので(笑)、まずは大きな形と量をみて粗付けしていきます。

高村光太郎「手」