抽象石彫2/シルクスクリーンのカレンダー2

石彫図面起こし シルクスクリーン下絵制作
午前の石彫も、午後のシルクスクリーンも、いつもと違う頭を使うようで皆大変💦(本当はデッサンも頭を使うのですが😅)。
石彫は前回作った粘土のマケットから、石を削る前に、前後/左右/上下の6面の展開図に起こします。これが理系の頭を使います。前と後ろは鏡像で同じ形にしないといけませんので、窓で透かして描いたりしてます。
午後のシルクスクリーンは、版画自体そうですが、プロセスを多く踏むのと、できる表現/できない表現がありますので、理解が必要です。今日は本下絵。本番と同寸の画用紙に鉛筆で描きます。版画の多くは、白か黒か、描くか描かないかしかできず、ぼかした濃淡の表現はできません。ですので、線を描く/ハッチングで陰影を描く/ベタで塗るに制約されます。「制約の中での表現」が版画の醍醐味とも言えますので、工夫して良い絵にしましょ〜う。

抽象石彫1/シルクスクリーンのカレンダー1



今週から新しい課題に入りました!
午前クラスは抽象の石彫を作ります。
高麗石という印鑑などで使われる柔らかい石をヤスリで削って作ります。
「やわらかい形」をテーマに、石の重さと元の石の四角さを感じさせない形を想像してみましょう。今週はエスキースを描いて粘土でマケットを作り形を考えました。竹橋の東京国立近代美術館のコレクションにて抽象彫刻の巨匠ジャン・アルプの作品(下)がたくさん見れますので、これを機にぜひ。

午後クラスは年末課題のカレンダーに入りました。今年はシルクスクリーンで作ります。1人1ページ(2ヶ月分)担当で、人数分刷って完成したら各家庭に配られます。「12月といったらサンタさん!」のような季節の固定観念に縛られず、自分の経験に引きつけたオリジナルな絵にするよう頑張ってね〜。

ジャン・アルプ(東京国立近代美術館所蔵)

ジャン・アルプ(東京国立近代美術館所蔵)

手と紙コップのデッサン完成!/シルクスクリーンのカレンダー完成!

午前クラス「手と紙コップ」の鉛筆デッサンは先週書いた通り、レッスン中のアドバイス無しで全部自力で描いて、最終日に講評を行うという形を初めて試みました。実はこの方法は美術大学では一般的なスタイルです。自分の作品への指摘ももちろん役立ちますが、意外に他人の作品に対しての講師の言葉のほうが客観的に「なるほど〜」と学びが多かったりします。
デッサンで大事なことは人によって意見は割れるでしょうが、個人的には「構図、形、明暗」が大事に思います(他にも空間、質感等ありますが)。ここにのせた人は構図や形も良く、何よりコップの白さに反応できたのが良いと思います。よく観察して描いてますので拡大して見て下さい。

午後クラスのシルクスクリーンのカレンダーも無事終了しました!前回は単色で好きな色で、今回はグラデーションで、と二回刷りを経験したおかげか印刷がだいぶ身について上手になりました。カレンダーというと月にとらわれて定型なイメージに縛られがちですが、今回は自由に思い入れのあるものを描いてもらったので、バラエティに富んだカレンダーになりましたね。

さて今年のレッスンは終了です。みなさん1年よく頑張って力作をたくさん作りました!お疲れ様〜。メリークリスマス🎅&良いお年を🎍!

手と紙コップのデッサン1/シルクスクリーンのカレンダー5

午前クラスは、アクリル課題が先週で終わりましたので年末2回で「手と紙コップ」の鉛筆デッサンを描きます。
今回、いつもと違う点は途中の講師のアドバイスは一切ありません。エスキースをし、構図、明暗、形等々、ぜんぶ自力で頑張ってもらいます。
いろいろ書きたいですが、ここでもあえてノーコメントとします!笑。がんばって〜

午後クラスは、いよいよシルクスクリーンは刷りに入りました!シルクスクリーンに限らず、版画は色々と段階を踏んだ作業があって少し大変💦
スクリーンをテーブルに固定し、紙を置く位置の「見当」(目印)を作って、白・黄・赤・青のインキを混ぜて好きな色を作り、スクリーンにインキをのせ、スキージでインキの膜を作り、刷る、紙を交換する…とやることがたくさん。でも覚えるより慣れましょう。来週も刷りますよ!

構成アクリル画(風船石膏)完成!/シルクスクリーンのカレンダー4

午前クラス完成です!!
「風船石膏を使う事」だけは決まりでしたが、石膏をきっかけに、いかに自由に自分の表現をするかがテーマでした。自由と聞くと、空想を膨らませた方が良いように思いがちですが、実は日常的な光景に、面白みや美しさを発見できる感性が大事です。アンテナを張って生活しましょう。あともう一つ、自分なりの「良い絵」感を養うために良い作品をたくさん見ること。それに尽きます。
バラエティ豊かな絵が生まれて、かつみんなしっかり描いていて凄いです。自画像も良い。拍手👏

午後クラスのシルクスクリーンは、製版の作業。茶色い描画材で絵を描いた後、黄色い「乳剤」を「スキージ」で塗ると網状のスクリーンに被膜ができます。乾燥後、溶剤で描画材を洗い落とすと、描いた部分のみが網になってインクを通過する仕組みです。全員ちゃんと終えました~よかった。

シルクスクリーン版作り

構成アクリル画(風船石膏)8/シルクスクリーンのカレンダー3

午前クラスの構成課題は来週完成ですので今週が佳境です。
絵に説得力を持たせるためには、細部までしっかり描き切ることが大切。
一方で、終盤こそ初心にかえってもう一度エスキースを見直し、自分が何を表現したかったか、それに今の自分の絵は応えられているか、しっかり自分と対話するのも大事です。
みんなすごく集中して描いていて、ぐっと密度が増してきました。完成が楽しみ!

午後クラスのシルクスクリーン(通称シルク)のカレンダーは下絵が終わり、いよいよ本番のスクリーンに下絵をトレース(写す)して、シルク用のペンで描く「製版」と言う段階に入りました。みんな個性的で楽しい絵がそろってます。良いペースで順調に進んでます。
午前クラスも午後クラスもどうか風邪だけは気をつけて〜!

参考リュック・タイマンス

構成アクリル画(風船石膏)7/シルクスクリーンのカレンダー2

午前クラスの構成課題は残り3週の終盤戦。みんな図像が現れてきて、絵の方向性は見えてきました。さて、ここからがある意味勝負。
絵と対話して、更にどうしたら良くなるか、いかに見せ場を作るか、色のバランスを取り、要素を増やしたり、描き込んでみて、壊すことも恐れず、どこまでも満足せず自分なりの「良い絵」を追求していく作業です。ピカソの制作プロセスをおさめた面白い動画があります。驚くほどどんどん描き変えてます。楽しむことが大事ですね。→Youtube

午後クラスはカレンダーの本下絵。前回のエスキースで考えた図案をもとに、実際に版画で刷るサイズの画用紙に、鉛筆で描いていきます。シルクスクリーンはアンディ・ウォーホルで有名な写真製版というハーフトーンも印刷できる技法がありますが、今回はその簡易版でマジックのようなもので描いた部分が刷られる手法を使います。ハーフトーンはタッチを重ねて表現します。手法の特性を理解して、それを生かしたデザインを考えています。

構成アクリル画(風船石膏)6/シルクスクリーンのカレンダー1

急に寒くなってきましたね。
午前クラスの課題も中盤になりました。途中経過をお見せします。左3人は風船石膏との構成課題で、右4人は自画像です。だいぶ図像がはっきり見えてきましたね。少し絵が暗く見える子は絵の具を何色も混ぜすぎている可能性ありです。こういう現象を「色が濁(にご)る」と言います。濁ること自体が悪いわけではないですが、「あ、濁ってきたな」と自分で気づけるとぐっと綺麗な絵が描けるようになります。

午後クラスは、年末の課題、シルクスクリーンによるカレンダーの制作に入りました!シルクスクリーンは版画の一種で、Tシャツに刷ってあるのがこの技法です(以前の作品)。1人1ページ担当して、クラス全員分刷り、みんなの作品を束ねて来年のカレンダーが出来上がります。今日は、自分の担当月に合わせて用意してもらった資料をもとにエスキース帳に絵柄のアイデア出しをしました。来週は本番の下絵を作ります。欠席すると遅れてしまうので、体調管理に気をつけて〜!

自由課題6/シルクスクリーンのカレンダー・完成!

午前クラスの自由課題は今週、来週で終わりです。
いつもの静物モチーフを前に描くのとは違って、目の前にない空想の風景を描くには、日頃の「見た経験」のストックが必要になります。落ち葉が積もった地面はどんな感じか、光が向こうから射すと手前にどう影が落ちるか…etc、普段の観察の成果をもう一度キャンバスの上に組み立てるちょっと高度な「再構築」という力が求められます。ラストスパート頑張りましょう!

午後クラスのシルクスクリーンのカレンダーは全員無事刷り終わりました〜!パチパチ。
先週1色で刷ったものと、今週同じ版でグラデーションで刷ったものとの二種類作りました。一人一月を担当し、全員で2021年のカレンダー1冊になります。
みんなの個性とアイデアと季節感が詰まった毎月わくわくするカレンダーになりましたね!よくがんばりました。おつかれさま〜??

自由課題5/シルクスクリーンのカレンダー5

もう12月!午前クラスの自由課題もあと残すところ今週を含めて3回。
自分で計画を立てて描き進めています。この中盤は、完成を急いで細部の描写に入るより、絵全体の組み立てや、色・明暗のバランスにこだわっていきたいところです。大きく計画を変更することも恐れず大胆にいきましょう。
筆さばきや物の三次元的捉えに、静物をやってきた成果が感じられるのがとても嬉しいです。いい調子!

午後クラスのシルクスクリーンも刷りで大忙しです。
1赤青黄白の4色を混ぜて、思った色をつくる。
2版を机にガムテープで固定して簡易な蝶番の印刷台を作り、紙を下に敷く。
3インクを版の上に乗せ、スキージで引っ張り刷る(絵を描いた部分のみ、メッシュの下にインクが落ちる)、を枚数分繰り返す。
と、うまく進めばあっさり終わるのですが、力が均等にかからずインクがかすれたり、間違って同じ紙に二回刷ってしまったり等々、色々アクシデントはあります?…が、プリンターでは味わえない達成感と味わい、インクの物質感もいいですよね。来週は同じ版でグラデーションにチャレンジします!