構成アクリル画(静物とコピー紙)完成/静物アクリル画完成!

今年最後の課題が完成しました〜。
同じモチーフを使いつつ、午前クラスは「静物とコピー紙」をお題に自由に組み合わせて描いてもらいました。お題は一応ありますがあくまできっかけ程度に捉えて、いかに自分なりに解釈して、発想を広げ、自分の表現に昇華させるか?が大切です。紙の特性をそれぞれの角度で取り込んで、色々面白い絵が出ましたね〜。見えないところで発想を支えるデッサン力も大事です。みんなそれぞれ違った「良い絵」です。

午後クラスは素直に静物を描き上げました。ほぼアクリルでの静物はみんな初でしたが、これだけ粘り強く描けてすごいですね。絵の具づかいや物の観察眼も養われました。今後の成長が楽しみです。

さて、冬休みです。どうしても絵は「描く」が大事かと思われがちですが、「良い絵」を描くには、実は「描く」よりも良い絵を「見る」ことが重要です。ぜひ美術館へ!良いお年を!

構成アクリル画(静物とコピー紙)7/静物アクリル画7

いよいよ今週来週のあと2回で終了です。毎度みんなには言っていますが、最終回の前の週、一旦完成させるつもりで描き切り、最終日はさらにもう一歩!主役を描き込んだり、形や色の全体調整をしたりしてクオリティを上げていきます。この一歩が成長になります。
どうですかね?みんな描き切れました?なかなか今回のモチーフは布の模様が厄介だったり(パターンを見切ればそう難しくはないのですが…)、ヤシの実が石か何かに見えたり、午後クラスの生徒さんはもちろん、経験豊かな午前クラスの子も結構苦戦しています。客観的に絵とモチーフをよく見比べて、粘り強くがんばりましょう!

構成アクリル画(静物とコピー紙)6/静物アクリル画6

今週を含めてあと残り3週です。今年もあとわずか。早いですね〜。時間が足りない💦と焦る生徒さんも。
もう全体は見えてきましたから、あとはとにかく描き切りましょう。この段階を「描き込み」と言います。ぐっと物に迫って、ひとまず絵の隅々まで説明し尽くすつもりで描きましょう。あいまいになんとな〜くで満足してはだめですよ〜。
物のディテール、形、重さや手触り、位置関係を正確にしていくと同時に、色のバランスがきれいか、目を細めて明暗が自然に見えるか、そして何よりはじめに感じた自分のイメージを伝えきれてるか?絵を描くって実はすごくマルチタスクなんですよ。
だいぶ進みました!風邪をひかないよう、年末までがんばりましょ〜う。
(おまけは高橋由一の「豆腐」。江戸時代の日本初の西洋画家です。豆腐、焼き豆腐、油揚げの豆腐三兄弟。おもしろいですよね〜。)
構成課題(静物とコピー紙)静物アクリル

高橋由一「豆腐」1877

構成アクリル画(静物とコピー紙)5/静物アクリル画5

5週目です。
アクリルや油絵具は何度でも上から描き直せますので、恐れず描けるところが利点です。一回でうまくいくより、何度も試行錯誤した線や色が重なると、かえって味のある良い絵になります。どんどん具体的に描いていきましょう。
さて、教室では絵を描くこと以上に、美術史上の色々な作家を紹介したり、パースや固有色など知識的な面もお話しすることも大事にしています。美術は「描く」ことや「作る」ことに目が行きがちですが、実は「知る」ことでより深く美術を理解して美術館に行っても楽しめます。
ちなみに現在東京都西洋美術館ではモネ展をやってます。是非!(チラシ【構成アクリル】静物とコピー紙 静物アクリル

モネ《メロンのある静物》

構成アクリル画(静物とコピー紙)4/静物アクリル画4

さてこの課題も4回目。中盤です。
午前クラスは静物をコピー紙と構成して描く、午後クラスは静物として描く、という違いはありますが、どちらもそれぞれ「自分なりのいい絵を描こう!」という事に変わりありません。この「いい絵」というのが何なのか、答えはありません。そこが美術の面白さですね。
確かに、絵には、いい/イマイチ はあります。ですがその「いい絵」の種類は百人百様です。みんな絵とモチーフと自分と対話して自分なりのいい絵を模索しています。自信を持ってどんどんチャレンジしていきましょう。

構成アクリル画(静物とコピー紙)3/静物アクリル画3

今週は途中経過をお見せします。みんな下地作りをしています。綺麗ですね。
ぱっと見、何が描いてあるかわからない!なんでこんな色々な色を塗るの?と思われるかもしれませんが、緑色の瓶だから絵の具の「緑」、ヤシの実は絵の具の「茶色」、と思うのは単純すぎます(人の肌も「はだいろ」で塗るのは要注意ですよ)。よ〜く色を観察すると、瓶の緑にも光と影や透けて見えたり反射したりで、色々な色味が見えてきて、それはモチーフどこをみても同じです。目に映る世界は頭で思うよりずっと複雑です。
あともう1つ、絵のためには瓶の色が別に赤くなっても構わないのです。工夫次第で自分の好きにして良いところが写真とは違う絵の自由度です。
写真みたいな絵!とよく言われますが、決してそればかりが価値じゃないですよ〜。
美術館に行って色々な絵を見ましょ〜う。

構成アクリル画(静物とコピー紙)2/静物アクリル画2

午前クラスの紙と静物の構成アクリル画は、コピー紙を切った穴から覗いてみたり、ちぎって細かいオブジェを作ったり、落書きを描いて組み合わせたり、ちぎって偶然できた形をレイヤーで重ね合わせたり……色々アイデアが出揃ってきました。
方向性が見えてきた人から、下地作りに入っていますが、この辺りはもう一度エスキースに戻るなど、午前クラスは経験値がありますので、それぞれのペースに任せています。楽しみ!

午後クラスは、アクリル画が初めての生徒さんもいますので、下地作りを実演。改めて言うと、絵に正解はありません!下地もイエローオーカー(黄土色)一色で塗ったり、全く塗らなかったりと様々なのですが、中間トーンの下地があるとそれを基準に明るい部分、暗い部分と描き進めやすいので、ひとまず何色か好きな色を重ねながら雰囲気作りをしつつ中間トーンを作る方法をやってみました。アクリルや油絵が水彩と大きく違うところが、厚みをもたせてどんどん絵の具を重ねられるところです。恐れず絵の具を乗せていきましょう!
構成アクリル画-静物とコピー紙 アクリル静物画

構成アクリル画(静物とコピー紙)1/静物アクリル画1

急に秋めいてきましたね〜。教室は全クラス新しいアクリル画の課題です。
実は、午前も午後も同じ静物モチーフを使用しています。瓶入りのペリエ/ヤシの実/紙風船/プラコップ/縄跳び/布からなる割とシンプルなモチーフ。

応用クラスの午前は、そこに一捻り!静物と(各自に配布された)A4コピー紙を自由に組み合わせて描くこと。それがお題です。
紙には、書いたり、クシャッと丸めたり、破いたり、切ったり、透かしてみたり、色々な特徴や機能がありますよね。まずはその分析をしつつ、紙をどう使って静物とどう組み合わせたら「良い絵」ができるか?を考えます。
紙をいじりながら、エスキース帳にああでもないこうでもないとアイデアを書き留めて試行錯誤中です。ただ静物を描くのと比べぐっと難易度が上がってます。がんばって!

午後クラスは、まだ初めてアクリルで絵を描く生徒さんも多いですので、とりあえず絵の常識(?)を学びましょう。(実際は常識は踏み外してこそのアートですが、踏み外すためには常識をまず勉強…)。
構図、デスケールの使い方、モチーフ全体を見ること、パース、順光・逆光、正中線等々いっぱいありますね。一気に学んでいきますよ〜。

静物デッサン「毛糸とガラス瓶」完成!/アクリル画「かぼちゃのある静物」完成!

午前の静物デッサン、午後の静物アクリル画、完成しました〜!
午前クラスは透明物がたくさんの難易度が高いモチーフを、よく頑張って描きました〜👏。「見えないガラスを描くなんてどうしたら良いの!?」と普通は思いそうですが、目に見えるまま、歪んだ向こうの風景や窓の光の写り込みを描けば良いのです。意外とこういうモチーフは現象を追いかけないといけないので、モチーフが描かせてくれる部分もあるんですよね。みんなクオリティ高いです!

午後のアクリルは、全員静物をアクリルで描くこと自体初めてですので、絵の具使いや筆使いに慣れることが何よりの目標でした。かぼちゃの重さ、物の位置感、空間、質感をがんばって表現しているとても良い作品が生まれました。(途中暑さでかぼちゃが腐ってしまって交換!というアクシデントもありましたが笑い話ということで🤗)
次から全クラス新しい課題ですので、がんばりましょう〜。

静物デッサン「毛糸とガラス瓶」4/アクリル画「かぼちゃのある静物」6

午前クラスも午後クラスも来週で完成です。ですので今週は「ほぼ」完成が目標。
午前クラスは一通りモチーフ全体が描けていますが、更にもう一歩、デッサンで学ぶ最も重要な「空間」が今週のテーマ。言い換えれば「空気の流れ」や「奥行き」、「空気感」(写真の青い矢印のイメージ)と言っても良いでしょう。見える物を描くのはすぐにわかると思いますが、見えない、モチーフを取り巻く周囲の空気を見るのはとても大事です。そこを意識するとビンとホースの関係や、全体の佇まいをすっと見切ることができます。奥義の習得がんばりましょう〜😉
午後は全体に手を回していくことがテーマです。かぼちゃ→布→球体→グラス→背景→かぼちゃといった具合にぐるぐると散歩するように画面の中を回って具体的にしていきます。その際大事なのは、隣り合う面、例えばかぼちゃの背景を描く際に、ぼんやりかぼちゃの輪郭を残して塗るのでなく、背景の面を塗るついでにかぼちゃの輪郭をはっきり決めること。グラスと台も同様、台の白い面を描くときにグラスの輪郭を決める。形の内と外で絵の具の「色面」が押し合いへし合いして良い形が出来て来ます。だいぶその感覚を習得できて来ましたよ〜。