自由課題3/シルクスクリーンのカレンダー3

午前クラスの自由課題は、大まかには下地作り→鉛筆・細筆で線描→明暗を軽くつける→色を置くといった流れが一般的ではありますが、実はそれに拘る必要は全く無く、どんな絵や表現にしたいかによって手法も異なっていきます。逆に言うと、自分でどうしたいかを全て決めていかなくてはいけない課題でもあります。
まだアクリル画は数枚しか描いてないので、自分が描きたい絵のイメージを持つのは、なかなか難しいかもしれませんが、頑張りましょう。

午後クラスのシルクスクリーンは、製版の作業(シルクの幕に絵を描き、原版を作る作業)を進めています。シルクスクリーンといって一般的に目にするのは写真製版という技法で、専門的な機械が必要で少し高度ですが、今回チャレンジしているのは簡易なサン描画剤を用いた方法で、専用のペンや液体で描いた部分がそのままインクで刷られます。
ですので、割と直感的に、描いたままが版画に表現されます。失敗もそのまま出てしまいますので(笑)、細かいところはみんな緊張して描き進めています。

自由課題2/シルクスクリーンのカレンダー2

午前クラスの自由制作は構想が固まり次第、キャンバスの下地作りに入っています。
これまでの静物画等を通して得たアクリル絵具の経験を生かし、色あいも自分で考え、道具もローラーを使ったり、薄塗りにしてみたり色々試みています。
最終的な絵の完成イメージから逆算して効果的な下地を考えるにはまだ経験が必要ですが、一回一回が貴重な経験です。楽しんで、やったことのない事にもチャレンジしていきましょう。

午後クラスのシルクスクリーンのカレンダーは、下絵の完成を目標に今週は頑張ってもらいました。
今年は1版1色ですので、紙の白+1色のみで表現できるデザインでないといけません。制約と感じるかもしれませんが、木版や漫画やロゴマークを見ても1色のデザインはシンプルでインパクトがあります。工夫をこらした面白い絵にできるかは自分次第ですので、しっかり時間をかけて下絵を練っています。次はシルクの版の制作に入ります。

自由課題1/シルクスクリーンのカレンダー1

さあ、11月に入り新しい課題です!
午前クラスの課題は「自由に描きなさい」。初挑戦の自由課題です。素材はキャンバスにアクリルです。
何を描くのかを自分で決めなくてはいけませんので、いつものように用意されたモチーフを描くより、高度です。そして、これまでの経験が試される課題でもあります。どうなるのかな?と講師も少し心配でしたが、みんな自分でしっかり考え、家の身近な物や、変わったオブジェ、画集、雑誌、SFもの、猫の写真までバラエティ豊かな物を持ってきてくれました。今週は各自で用意した物をきっかけに、どんな絵にしていくか、エスキースをして構想を練りました。

午後クラスは、版画のシルクスクリーンで作るカレンダーに入りました。1人1ヶ月(1ページ)を担当し、全員分刷って束ねたのち、各ご家庭に配ります。
シルクスクリーンは、Tシャツのプリントに使われているように現在でも身近な版画技法です。アートの世界ではポップ・アートの巨匠アンディ・ウォーホルが使ったことで有名です。
今週は、自分の月の季節感を考えながら幾つもアイデアを出し、図案がまとまったら、画用紙に下絵を描く作業に入りました。今年もどんなカレンダーができるか楽しみです。

木版画カレンダー(13)/コロコロカレンダー(10)

今週でレッスンも年内最後。カレンダーも続々と完成しました。
どの作品も力作ですので、毎月見るのが楽しみになりますね。1年間大事に使ってください。
今年もいろいろな課題をみんな良く頑張りました。お正月に作品を自慢してね。
それでは良いお年を!?

木版画カレンダー(12)/コロコロカレンダー(9)

午前クラスの木版画カレンダーは、印刷所のようにどんどん刷っています(笑)。
乾燥させている風景も圧巻の光景ですね。
墨を使った伝統木版は刷り師という職人がいるほど、非常に奥が深い世界です。
墨が多すぎると滲んでしまい、糊が多いとべたっとつぶれ、少ないとかすれる。。自分の感覚を頼りに、少しずつ加減を調整していきます。とても繊細で難しい作業ですが、8枚刷るうちにみんなしっかり体得した様子です。満足いく一枚が刷れたかな?

午後クラスのコロコロカレンダーはもう完成間近。次回完成作品をご紹介します。

木版画カレンダー(11)/コロコロカレンダー(8)

寒くなってきましたね。いよいよ今年も大詰め。カレンダー制作も佳境に入ってきました。
午前クラスは続々と刷りの作業に入り、写真を撮る間もない忙しさ(笑)。
ということで写真は、刷りがひと段落ついて、版に修正彫りをしている様子です。試し刷りの結果を見ながら、彫り足りなかった所や描き加えたい箇所を更に彫ります。
一気に本番も刷って終わらせたい!という気持ちをぐっとおさえて、このステップを挟むことでさらに作品のクオリティを上げていきます。

午後クラスは今週は12か月分のうち10か月分の絵を描ききることを目標に、でも雑にならないように、一枚一枚丁寧に進めていっています。
机上に写真や図鑑を広げている様子が写っていますが、今回のようなイラスト風の表現でも何かしら資料を見て描くようにしています。たとえばクリスマスのトナカイ、何も見ずに描くのは大人でも難しいですよね。ましてやまだ視覚経験の少ない子供たちは、今はたくさん見て吸収するのが大事ですので、わからないものは見る癖をつけています。今回は特に描きたい絵に合わせて自分で資料を用意してもらっています。資料集めの習慣は大人になっても活きてくると思います。

木版画カレンダー(10)/コロコロカレンダー(7)

午前クラスの木版画は、試し刷りに入る子が出てきて忙しくなってきました。
実は小学校で行うローラーで油性インクを塗る木版画は「西洋式」です。今回は、葛飾北斎や東洲斎写楽など江戸時代の浮世絵と同じ「伝統木版画」という手法で、墨(+水彩絵の具)と糊を版の上で刷毛で混ぜ合わせて塗り、刷ります。墨の量の加減や紙の置き方等、慣れが必要なところもありますが、初めてにしては良く刷れていました。
今日刷った試し刷りを見ながら、版に修正の彫りをして、次回本番を刷ります。

午後クラスのサイコロカレンダーも、今回のルール「二つの要素を組み合わせる」にそって、みんなユニークな絵が生まれてます。色も綺麗ですね。
背景や広い面から塗る事や、黒を使わずグレーを作る方法、手前の主役を目立たせる背景の色との組み合わせ、立体感の出し方等々、カレンダーは枚数が多い分、色々な状況の絵を描く事になるので、学べる事も多いです。以前やったグラデーションの復習をしたり、ウェット・イン・ウェットといった水彩の技も使ってみたり…。成長が楽しみです!

木版画カレンダー(9)/コロコロカレンダー(6)

午前クラスの木版カレンダーも、だいぶ彫り進んできました。絵柄が見えてくると、グッと完成が近づいてきたように思えます。
今日は刷りの際に必要となる「見当」(一番下・参考写真)という部分も掘りました。紙を置く時の目印に使うものです。
刷りを目指して、もう少しがんばりましょう〜。

午後クラスのコロコロカレンダーは、12ヶ月分の絵を水彩で描くのが枚数が多く大変なのですが、1枚1枚描き進めていくうちに、慣れていって塗りも上達していっています。
一つの課題の中で成長が見られるのは嬉しいですね。

見当

木版画カレンダー(8)/コロコロカレンダー(5)

今週の様子です。
午前クラスの木版画によるカレンダー制作では、切り出し刀での作業が終わると、丸刀や平刀など他の種類の彫刻刀も使用していきます。
何より気をつけて教えていることは、実は「彫刻刀の持ち方」かもしれません。それぞれの彫刻刀で持ち方が異なり、持ち方が変だと上手く彫る事が出来ません。。基本ですから、しっかり覚えましょう。

午後クラスのコロコロカレンダーは、手前を引き立たせる為の背景との色の組み合わせや、筆の使い方、混色、陰影の表現などなど、水彩表現として学べることはたくさん。みんな上手くなってますよ。
早めにカレンダー課題に取り組み始めたつもりが、もう11月も中盤…早いですね。
がんばりましょう!!

木版画カレンダー(7)/コロコロカレンダー(4)

みんな集中して頑張っています?
午前クラスの木版画のカレンダーは、カレンダーの数字部分を彫り終えた子は、絵柄の輪郭の切り回し(切り出し刀でなぞる作業)に入っています。進んでいる実感のわかない地味な作業なのですが、大切な工程です。
午後クラスのコロコロカレンダー作りも、着色に入りました。絵のサイズは普段より小さいですが、その分塗りは細かくなりますので、はみ出したりしないないよう面相筆などの細い筆を使います。思いのほか時間がかかりますが、12枚と仕上げる枚数も多いので、どんどん塗っていきましょう!