コラージュ(混合技法)完成!/人物クロッキー

午前クラスのコラージュが完成しました〜。
コラージュは構成力を鍛えられます。切り取った様々な要素を、どういう配置、動き、バランスで配置するか。音楽的なリズム感も求められます。レッスン中に口を酸っぱく伝えたのは、離れた時の明暗の大きな構成。絵はまず遠くから見ると明るい暗いの情報が目に入り、次に近づくにつれ色や細かなディテールが目に入ります。なのでポスターなどは遠くからもわかるインパクトのある明暗構成をしているはずです。離れても良く、近づくとまた面白い、というのが2度美味しい良い絵、となります。どの作品も力作ぞろい。たくさん要素が詰まっていますので、ぜひ拡大して見て下さい〜。

午後クラスは今週1回で、人物クロッキーを行いました。クロッキーは早く描く練習です。デッサンがマラソンならクロッキーは短距離走。10分、8分、5分とだんだんポーズ時間を短くして、モデルさんを交代しつつ描きました。細部にとらわれず、勢いのいい線を描くために今回はコンテを使用。クロッキーは日々の基礎練みたいなものなので、鉛筆や筆ペンでも良いですので、ぜひお家で気楽にやってみて下さい。(先生たちも腕が鈍ってました・笑)

コラージュ(混合技法)3/模刻(薪)完成!

午前クラスのコラージュは、パーツを切っては当ててバランスや流れ、重なりを考えつつ貼ってみたり、何か物足りなかったら違う素材を探してみたり、絵の具で上から加筆したり、スパッタリング(絵の具のハネを利用した手法)したり…と対話しながら進めています。あと1回ですが、だんだん全体感が見えてきましたね。

午後クラスの薪の模刻は、今週で完成!
「そっくり」とか「超絶技巧」が世間的には絵や彫刻の価値観としてわかりやすくて褒められますが、美術はそれだけではありません。ですが!今回の課題は本物と見間違えるほど寄せていくのが目標でした。そうすることで、自然の造形から複雑な形や色を学ぶことが狙いです。ぱっと見粘土で作ったとはわからないですよね〜すごい!

コラージュ(混合技法)2/模刻(薪)6

午前のコラージュは、どんどん素材を切り集め、組み合わせ、イメージを膨らませています。(混合技法)と書いたのは、既にコラージュ課題を経験した人は今回積極的にアクリル絵具と組み合わせて、より絵の1手法として柔軟に取り入れてもらいます。絵の具を塗ったり、貼ったり、輪郭をなぞったり、たくさん紙を貼り重ねたテクスチャの上に線描で絵を描いたり、どう料理するかは自由です。
ただ、まっさらな状態から絵を描くより、誘発するきっかけが出来ると楽しいはずです。今回はアメリカの写真家ピーター・ビアードをご紹介。ケニアに住み、象などの乱獲問題を取り上げつつ日記形式のコラージュ作品で有名です。すごいインパクト!

午後の薪の模刻着彩は、来週終了なので、ほぼ今週で完成に持っていきたいところです。
講師も、指導の片手間に、一緒に参考作品作りを兼ねて着色してみましたが…いや大変ですね〜。みんなよく頑張ってると思います。木のくすんだ複雑な色を絵の具で表現するには、ドライブラシやグレーズといった技法もありますが、よ〜く観察して何度も何度も根気強く塗り重ねていくに尽きます。とにかく素直にみて、似せようと努力する。そう言う意味では素直に世界を見れる子供達の方が上手です、、汗。
来週は年輪を描いて仕上げです。楽しみ!

Peter Beard

Peter Beard

コラージュ(混合技法)1/模刻(薪)5

午前クラスは今週からコラージュです。フランス語でパピエコレ(糊で貼ること)。絵は絵の具で描くばかりでなく、新聞、雑誌、包装紙、布、糸などを糊で貼ることで作ることも出来ます。古くはピカソやブラックが始めたとされ、シュールリアリズムのアーティストたちは関係のない画像を貼り合わせて偶然出来たイメージの出会いからインスピレーションを得ていました。ロバート・ラウシェンバーグや日本では大竹伸朗さんも有名です。好きなアイテムを集めても、色や形で選んでも良いので、どんどん素材を切って貼って絵作りしましょう〜。

午後クラスは、薪の模刻がしっかり乾燥しましたので、今週からアクリル絵の具で着色。あえて、茶色は配りませんでした。というのも、空は空色、肌は肌色、木は茶色、葉っぱは緑色、と塗るのは観念的で単純になってしまいます。絵でも心しておきましょう。自然の木に同じ茶色など1つもありません。赤青黄緑紫オレンジ白を混ぜて作ります。そっくり見分けがつかなくなるのを目標に頑張りましょう。

コラージュ完成!/グラデーションの絵3

午前クラスのコラージュが完成しました!個性満載な面白い作品ぞろい。細かいですので是非拡大して見て下さい。見飽きません。
コラージュで学べることの1つに「画面の意識」というものがあります。普段静物や人などを描いていると、「主役」を描くことに一所懸命になって、それ以外の「余白」の部分がいい加減になることが多々あります。余白や背景も四角い画面の要素として、主役と同等に扱ってあげるのは絵においてとても大事な感覚です。その点、今回のコラージュはどう素材を配置するか、常にバランスや流れを見ないといけませんので、みんな常に画面全体に神経を張っていました。この感覚は次に活かされるはずです。もうひとつ!これはコラージュ本来の目的ですが、ごくありふれたものも予想外の組み合わせで全く新しいイメージが生まれることがあります。自分1人でゼロから考えるだけでなく、組み合わせの妙による新しい発想は、自由制作にも生かせますし、アートの真髄の1つと言えます。面白さを味わえたかな?

午後クラスはグラデーションによる名前の街の下絵を描いてアイデアを練っています。結構頭を使いますが、みんな順調ですよ〜。頑張りましょう!

コラージュ2/グラデーションの絵2

午前クラスはコラージュ二日目。切り抜いた素材もたまってきましたので、貼る前にひとまず、今回使用するB3のケント紙ボードに並べてみます。色や形のバランスを見たり、面白い組み合わせを探したりしながら、図像をどう配置するか考えます。
偶然性を楽しみつつも、いろいろな方向に頭を働かせて楽しくも疲れる作業かと思います。答えはありません。どんな絵が自分にとって格好いいか、好きか、面白いか…試行錯誤する非言語的な右脳の思考です。皆さんも雑誌や新聞の切り抜きを気楽にノートに貼って絵作りしてみては?頭の体操になりますよ!

午後クラスのグラデーションは練習の明度のグラデーション、色相のグラデーション作りが終わりました。4列グラデーションを作るだけで、水彩絵の具の水加減や、色の作り方、筆の扱い方等みるみる上手になりました。自分で上手くいっていないところをこだわって直したり、グラデーションは自分で一目で気づけるのが良い所ですね。来週から本番の名前の街の制作に入りましょう!
コラージュ制作風景2

草間彌生

草間彌生

上原木呂

上原木呂

グラデーション制作風景

コラージュ1/グラデーションの絵1

新しい課題に入りました!
午前クラスは「コラージュ」です。絵は描くばかりでなく、貼ることでも作れます。「貼る」とは言っても、コラージュとちぎり絵は少し違って、ちぎり絵は1つの風景などを絵の具の代わりに色紙を貼って描くのに比べ、コラージュは印刷物など様々な素材から切り抜いた写真や文字を貼ることで、その偶然の出会いから発想をふくらませて絵を作っていきます。
先々週から、みんなには課題を予告しておいて、素材集めをしてもらいました。雑誌、新聞、広告、包装紙、図鑑や大事な本はコピーをするなどして、自分が気になるものを集める。実はそこからすでに制作です。みんな素材に趣味が出ていて面白いです。楽しみ!

午後クラスは、水彩絵の具を使った「グラデーション」の絵の課題に入りました。最終的には「名前の街」という作品を作りますが、それはまた今度説明します?。今週は準備練習として、色の明度(明るい〜暗い)と色相(色味、例えば赤〜黄)のグラデーションをやってみました。水彩絵の具は小学校教材として使われていますが、意外にも失敗したらやり直しも効かない難しい道具です。今回の課題を通して、混色や水加減、筆さばきなどを身につけて、色への理解も深めていきましょう!

ハンナ・ヘッヒ

ロバート・ラウシェンバーグ