静物とA4コピー紙の想定画2/静物画2

午前クラスの紙と静物の構成アクリル画は、コピー紙を切った穴から覗いてみたり、ちぎって細かいオブジェを作ったり、落書きを描いて組み合わせたり、ちぎって偶然できた形をレイヤーで重ね合わせたり……色々アイデアが出揃ってきました。
方向性が見えてきた人から、下地作りに入っていますが、この辺りはもう一度エスキースに戻るなど、午前クラスは経験値がありますので、それぞれのペースに任せています。楽しみ!

午後クラスは、アクリル画が初めての生徒さんもいますので、下地作りを実演。改めて言うと、絵に正解はありません!下地もイエローオーカー(黄土色)一色で塗ったり、全く塗らなかったりと様々なのですが、中間トーンの下地があるとそれを基準に明るい部分、暗い部分と描き進めやすいので、ひとまず何色か好きな色を重ねながら雰囲気作りをしつつ中間トーンを作る方法をやってみました。アクリルや油絵が水彩と大きく違うところが、厚みをもたせてどんどん絵の具を重ねられるところです。恐れず絵の具を乗せていきましょう!
構成アクリル画-静物とコピー紙 アクリル静物画

静物とA4コピー紙の想定画1/静物画1

急に秋めいてきましたね〜。教室は全クラス新しいアクリル画の課題です。
実は、午前も午後も同じ静物モチーフを使用しています。瓶入りのペリエ/ヤシの実/紙風船/プラコップ/縄跳び/布からなる割とシンプルなモチーフ。

応用クラスの午前は、そこに一捻り!静物と(各自に配布された)A4コピー紙を自由に組み合わせて描くこと。それがお題です。
紙には、書いたり、クシャッと丸めたり、破いたり、切ったり、透かしてみたり、色々な特徴や機能がありますよね。まずはその分析をしつつ、紙をどう使って静物とどう組み合わせたら「良い絵」ができるか?を考えます。
紙をいじりながら、エスキース帳にああでもないこうでもないとアイデアを書き留めて試行錯誤中です。ただ静物を描くのと比べぐっと難易度が上がってます。がんばって!

午後クラスは、まだ初めてアクリルで絵を描く生徒さんも多いですので、とりあえず絵の常識(?)を学びましょう。(実際は常識は踏み外してこそのアートですが、踏み外すためには常識をまず勉強…)。
構図、デスケールの使い方、モチーフ全体を見ること、パース、順光・逆光、正中線等々いっぱいありますね。一気に学んでいきますよ〜。

想定アクリル・靴のある風景・完成!/グラデーションの街2

午前クラスの「靴のある風景」が完成しました〜‼️
同じ言葉をテーマに、これだけヴァリエーションに富んだ絵がそろったことにびっくりです。中学生でこんな絵が描けるなんて(正直なところ、先生たちも中学時代にこんな表現はできていません…)みんなの成長を実感しました。
「靴のある風景」と聞いたら、どこかに靴が置いてある様子を描く、のが一般的だとは思います。ですが、その言葉を出発点に自由に想像力を働かせ、面白い/美しいと思う「自分の視点」に引き寄せ、絵画的狙いを持って、また偶然生まれた絵の具の表情や色を拾い上げ、自分の理想とする絵に近づけるか?が大切です。
みんなもうしっかり美術を理解しています。嬉しいです👏。

午後クラスの、グラデーションの街の絵は、自分の名前(苗字か名前)をカタカナかアルファベット(3〜4文字)で配置して、それを立体的なビルにします。今週は本番の絵柄を考えるエスキースに入りました。絵柄が決まったら、グラデーションの配色を色鉛筆で考えます。文字のレタリング、パース(遠近法)、色(色相、明度)と学ぶことがいっぱい。この課題を終える頃にはだいぶ絵のことがわかると思いますよ〜。

 

「グラデーションの街」制作手順

 

想定アクリル・靴のある風景6/グラデーションの街1

午前クラスの「靴のある風景」は、今週含めあと2回。どんどん描き込みたいですが、絵には「説明的すぎる」という価値観もあり、全部はっきり描いて説明すれば良い、とは限りません(ややこしいですね!)。とはいえ、描かないでは、弱い表現になってしまいます。ということで、ひとまず靴のディテール(細部)を描いてみましょう!というのが今週のテーマです。靴や手前のものを描き込むと、質感が表現され、また見る人の目も自然にそこに向かうようになります。描いた部分がもし強くなりすぎたら、少し抑えるか、あるいは周囲もそれにつられて描きこんでいくのも良いと思います。つまり大事なのは常に「絵と対話する」こと。(濁ってきたな/あれ?ちょっと面白くなってきたぞ/色のバランスが崩れてきたかな/この辺が寂しいな、、)等々心の中で絵と駆け引きしましょう。

午後クラスは、「グラデーションの街」(過去参考作品)の課題に入りました。水彩絵の具のグラデーションをふんだんに用いた課題です。水彩絵の具は小中学校で使いますが、意外にも失敗できない難しい画材です。今回の課題は絵の具の量や水の混ぜ加減、筆さばき、と水彩の使い方と同時に、色の勉強をします。
今週は練習として、明度(明るさ)のグラデーションと、色相(色味)のグラデーションの2種類を帯に描いてみました。だんだん上手くなってますね。来週から本編に入ります!

想定アクリル・靴のある風景5/靴のデッサン5

午前クラスのアクリルは途中経過をお見せします。
実は想定課題は美大受験でもよくあるお題で、小・中学生に描かせるにはもしかすると難しいかも?と思いましたが、取り越し苦労ですね😁。みんな各々の視点や狙いで立派に答えてます。また「今回は明るい色で描きたい」とか、ある作家を参考にしたりと、絵画的な目標も持ちつつチャレンジしていて、続々良い絵が出てきてます。面白くなってきました。あと2回で完成です。

午後の靴のデッサンは完成です!お疲れ様でした〜🎉👏。
しつこい描写の先に、ふっと置かれた自然な靴の感じが出ていて良いです。靴をこれだけ長時間見続けたことはないでしょうね。でも、特段美しいでもなく、面白いでもない、普通の身近なものの中に「美」や「面白さ」「不思議さ」を発見できる目を持つことが「アート」だといっても過言じゃありません。その目で、家や街を常に見てみましょ〜う。新しい発見があるはずですよ。

想定アクリル・靴のある風景1/靴のデッサン1

さて4月です🌸。新しい課題のテーマは午前午後ともに「靴(くつ)」です。
靴は身近で誰でも履いているけれど、普段はそんなに観察しない、でもその人となりも表れ、形も面白いので意外と描かれるモチーフです。
ゴッホの靴の絵や、(靴の絵ではないですが、足元を描いた)アンドリュー・ワイエスの「踏みつけられた草」は有名ですね。
午前クラスはアクリルで「靴のある風景」をテーマにした想定課題です。「靴」の絵なら靴を描けば良いのですが、「のある風景」をどう解釈するかで、絵の可能性は無限に広がります。そしてこの課題の主な学びのポイントは『絵になるかどうか?』。大人でもプロでも難しい問題です。ただ上手に描くのが良い絵とは限らない、その人なりの視点や狙い、気づきをもとに靴をどう自分のものとして料理するか?がポイントです。
今週はひたすらエスキースをしました。来週までに頑張って構想を決めて、取材もしてきてね〜。

午後クラスは、素直に鉛筆で描きましょう。靴は実は人体に沿った流線的な形と複雑な構造をしていて甘くないですよ〜。どうしても、はじめのうちは靴ひもや細かい部分に目が行きがちですが、まずは大きな形を捉えて、ふわっとやさしくアタリを入れていきます。ゆっくり、じっくり描き進めていきましょう!