スルメの細密着彩完成!/木彫レリーフ完成!

今週で今年度も最後。全クラス作品が完成しました〜‼️
まずは午前のスルメの細密着彩。最終日は無心になって、ひたすら面相筆の細かいタッチでスルメの表面の表情を追い、「描き込む」のみ。「手数が勝負!」をスローガンに、いっぱい描きました(なんの勝負😅)。これだけスルメを見たことはないでしょうね〜。身近な物もこういう目で見るとどれも面白いですよ。密度ある描写をぜひクリックして拡大してご覧下さい❗️あと、子供達にも言いましたが、美術館で絵を見るときも描くときと同じで、離れたり、近寄ったりして見るのをオススメします。名画は遠くから見ると明暗や構図のバランスが良く、近づいて見ても魅せる描写がされています。

午後クラスの木彫レリーフも綺麗ですね〜。チェーンを釘で打ち込んで、色を塗り終え、ニスを塗りと忙しかったですが、みんなよく仕上げました‼️
ちなみに絵は「平面」で、彫刻は「立体」ですが、レリーフは「半立体」と呼ばれます。絵よりも立体感がありますよね。また着色でうまく陰影を入れることにより、さらに立体的に見えます。是非壁に飾ってずっとお楽しみ下さい。

さて新年度はまた学年も上がり気分一新新しい課題です。がんばりましょーう。

スルメの細密着彩3/木彫レリーフ6

午前クラスの着彩は今週、来週で終わりです!もうひたすら無心で描くのみ。無心というのが意外に難しくて、ただぼ〜っと(笑)描くわけではなく、ディテールにぐーっと集中して描き込んではフッと全体感を見渡したり、色味を感じ、厚みや硬さを感じ、奥行きを感じ…とひっきりなしに意識を移動させます。対象に没入する感覚は、なかなか絵以外の他では味わえません。

午後クラスはレリーフの着色に入りました。水彩絵の具にあまり慣れてない子もいますので、基礎(絵の具の混色、筆の扱い、色相環等々)から説明して進めます。
今回はまた紙に描くのとは違って、木に塗りますので、水っぽいと下の茶色が透けて発色が悪くなります(「発色」という言葉も、初耳ですね。学ぶこといっぱい!)。ですので絵の具を多めに濃い絵の具でぴたっと塗り重ねていきましょう。

両クラスとも来週完成です!がんばりましょう〜。

スルメの細密着彩1/木彫レリーフ4

今週より午前クラスは新しい課題。生徒たちには予め「水彩課題だよ〜」とは伝えていましたが、置かれていたスルメにえ?っと素直な反応😁。でも意外に美術の勉強では海産物をよく描きます。面白い形、透明感、質感、描きどころ(ディテール)も満載と勉強になるモチーフです。
西洋の静物画や日本の油絵の開拓者である高橋由一の「鮭」も有名ですね。
いつもは表現も大事にしますが、今回は写生。とにかく実直に見たままのスルメを描き写しましょう〜。

午後クラスのレリーフは、三角刀→切り出し→丸刀と進め、さらに、奥まった部分をもう一段彫り下げる作業をしました。次週は平刀で表面をならしたり、角を丸めたり、三角刀で細かい線彫りをして仕上げます。体力を使いますが頑張りましょう!

高橋由一「鮭」

自刻像完成!/木彫レリーフ3

午前クラスの自刻像が完成しましたー!秀作ぞろいですね👏。
彫刻は量(ボリューム)、形(フォルム)、動き(ムーブマン)の3つが最も重要とされます。そういった面や構造などの理論面は色々レッスン中に話しましたが、何より大事なことは「観察」「見ること」です(これは絵でも同じですね)。よく見て/感じ取って/表現する。どうしても美術というと手技と思われがちですが、実は鍛えるべき大事なところは手よりも目なのです。みんなよく見ている事が感じ取れ、その人その人の佇まいが表れています。先ほどの量・形・動きの先にある表現の領域が「佇まい」や「雰囲気」ですので、そこまで達した皆さんすごいです!👍

午後クラスの木彫レリーフは3回目。三角刀で線をなぞったあと、切り出し刀で外側に向かって切れ込みを深く入れ、丸刀で外側を彫り下げる、というところまで頑張りました。順調に進んでいます。まだ彫りの作業は続きますが、割と力がいるらしく、みんな疲れた〜と言ってます。美術、特に彫刻はスポーツ同様、体力が必要なんです。運動しましょう〜☺️

自刻像5/木彫レリーフ2

自刻像は5週目に入り、来週完成の予定ですので、いよいよ大詰め。ここでいい集中ができた子はグッと完成度が仕上がりますが、「まあ、こんなものか」と満足するとそんな感じ😅で終わってしまいます。何か違うな?と違和感に気づけたり、「あ〜ここの形はこうなっているんだ〜」と”自分の力”で発見できると、その一つ一つが成長につながるのです。教える側としてはここは教えたい気持ちを我慢🤐…。

午後クラスのレリーフは、彫りに入りました。まずは輪郭線を三角刀で彫り込みます。左手に軍手して裏面で練習してから本番に入っていますので万全です。
ちなみに机の上に出ているプリントはエジプトのレリーフ。他にも日光東照宮の三猿や、鎌倉彫りも紹介したり、レリーフって世界中に昔からあって奥深いですね。

自刻像4/木彫レリーフ1

午前クラスの自刻像は4週目。今週からディテール(細部)に入ります。
目、鼻、口、髪、どんどん形を具体的にしていきます。細かい部分を作る際も、面の刻みが細かくなるだけで、常に全体を意識しなくてはいけません。
例えば鼻の角度を見るとき、同時に後頭部の角度と比較したり、平行な面を探したりするのもコツだったりします。この辺りは感覚的な話で言葉の表現では難しいですね(笑)。ぐっと人らしくなってきましたよ!

午後クラスは、新しい課題「木彫レリーフの壁飾り」です。レリーフは言い換えれば「浮き彫り」、ジャンルでいうと立体と平面の中間で「半立体」になります。平たい板を彫って、いかに立体感や奥行きを表現できるか?がポイントです。
今週は持参した資料をもとに絵柄を考えて、木板にカーボン紙でトレースしました。来週から彫っていきましょう〜。

抽象石彫7/バルサ材の木彫完成

午前クラスの石彫はみんな耐水ペーパーをかける作業に黙々と取り組んでいます。
シャカシャカとヤスリをかける音を立てながら、みんなひたすら磨いています。
傷のないツヤツヤな表情に変化していくのは素朴に気持ちいいですよね。もう少しです。

午後クラスはバルサ材の木彫が完成しました!
紙ヤスリで滑らかな形になってかわいい作品ができましたね。木は手触りもいいですし温もりもあって素敵ですね。ぜひ玄関に飾ってください?。

抽象石彫6/バルサ材の木彫7

午前クラスの石彫も、午後クラスの木彫も、順次紙ヤスリでの磨きの作業に入り始めました。(木彫は彫り跡を残すのも一般的なのですが、紙ヤスリをかけた方がかわいらしくなりそうなので今回は磨くことにしました。)
石は耐水ペーパーで水をつけながら磨き、木は普通の紙ヤスリで磨きます。使うヤスリは少し違いますが、基本は同じ。粗い番手から始め、だんだんと細かい番手に移り、最後はつやつやに磨き上げていきます。小さな円を描くようにこするのがコツ。きれいに磨いていく作業は素朴に楽しいですね。

抽象石彫5/バルサ材の木彫6

今週とあと1回で石彫は棒ヤスリでの削り作業を、木彫は彫刻刀での彫りを終える予定です。そのあとは紙やすりでの磨き作業ですので、がんばって削って彫ってもらいました。
子供たちを観察していて気付かされるのは、ぱっと見てどこを彫れば(削れば)いいかを見切る、言い換えれば石や木の中に眠っている形を想像するにはデッサン力が必要なんですね。絵を描く力と物を作る力はお互いに呼応しあいます。今回いまいちうまくいかないなあと思う子も今度デッサンをやるとぐっと簡単になります。逆に言えば、今回得た3次元的感覚もまた絵で活かせますね?

抽象石彫4/バルサ材の木彫5

今週は制作途中の作品を午前クラス、午後クラス共に少しお見せします。
正面から見た形、横から見た形、を削ったあとは、斜め方向に削ってねじれを出したり、中の凹みを彫ったりと徐々に具体的に自分の目標の形に近付けていっています。
彫刻は割と体力勝負です。きっとみんな教室の後は疲れてるのでは…笑。
少しずつゴールが見えてきましたよ!