アクリル構成自画像7/アクリル画「かぼちゃのある静物」2

当教室は割と1作品にじっくり時間をかけて描かせる方針です。たとえ時間がかかっても、一回、自分が描ける限界まで描ききれば、短時間でも同じレベルまで描けるはず!という考えからそうしています。とはいえ、どこかで区切らないといけませんので😁、午前クラスの自画像は来週でいよいよ終わり〜!
どうでしょう〜?授業の最後にはいつもこのように並べて作品を客観的に眺めて、自分で反省や来週の計画を立てる時間を設けています。だいぶ完成は見えてきたと思いますが、満足いくまで描き切れるといいですね。

午後クラスの静物は早く絵の具でキャンバスに描きたいところですが、完成予想図であるエスキースが上手くいかないまま、本番のキャンバスに入っても更に難しくなるだけですので、ここは焦らずしっかり鉛筆でエスキース。。ブロックのパース、それぞれの位置関係、構図、形、よ〜く観察してモチーフへの理解を深めます(観察は大事です!)。来週は全員絵の具に入りましょう!

静物アクリル画

アクリル構成自画像6/アクリル画「かぼちゃのある静物」1

自画像は今週含めてあと3回でそろそろ後半。
一旦全部出し切るつもりで描かないと、自分の絵の良さもアラも出ませんので、画面全部を描きこむのみ!…とみんな頑張っていますが、デッサンより少々手こずっている感がありますね。。でもこれは当然のことで、絵の具を使うと、デッサンで大事な「形」や「明暗」に加え、「色」や厚み、タッチ、塗り重ね…と考えることが増えてマルチタスクになってきます。完成のイメージを心にしっかり持って、絵の具に振り回されず、描き切りましょう!

午後クラスは新課題、静物のアクリル画に入りました。モチーフはブロック、かぼちゃ、ストライプの布、スチロール球、グラスです。「どうしてこの組み合わせ??テーマは??」と考えてしまいそうですが、形や素材で見ると、直方体(ブロック)、球体(スチロール)、円筒(グラス)、自然物(かぼちゃ)とつなぎの柔らかい素材(布)、の組み合わせです。それらがどのように組み合わされて置かれているかをよく観察・表現することで、空間把握力や物の見方がぐっと成長します。今週はエスキースと下地作りをしました。がんばりましょ〜う。

アクリル構成自画像3/風船石膏と紙テープのデッサン4

午前クラスの構成自画像は、だんだん図像が見えてきました。でもこのくらいの段階では、意外と最終的なイメージに急いで辿り着こうとせず「遊び」や「迂回」、あるいは計算できる人は「下ごしらえ」が必要だったりします。あと顔一つとっても表現は実に多様ですので、教室では特に色々な作家を紹介しています。今週紹介したのはミリアム・カーン。ぼやっとした表現で少し怖い感じもありますが、これだけ激しい色使いでも顔とわかる。「絵」の世界の幅広さをみんな自然と理解しています。

午後クラスのデッサンは今週で完成!おつかれさまでした〜。みんなすごいグッと密度を上げて良いデッサンになりました。感想を聞くとみんな「紙テープが難しかった」とのこと。石膏のゴロッとした立体感と、ひらひらと巻きつく紙テープの薄さと軽やかさ。満足いくまで表現できたかな?来週からはみんなのリクエストに応えて、この石膏に着色を施してオブジェ制作をします!カラフルにするもよし、顔を描くもよし、お楽しみに〜。

[参考作品]ミリアム・カーン

アクリル構成自画像2/風船石膏と紙テープのデッサン3

午前の自画像は、絵は構図が命ですからエスキース(構想)が固まっていない生徒は焦らずじっくり考えます。下地に入る生徒は既に絵作りを意識して、色調や絵の具の厚み、雰囲気を探りつつ、かつ全体を大づかみに捉えて進めていきます。既に個性が出てきてますね。アクリルはいくらでもトライ&エラーが効きますので、失敗を恐れず自分なりの表現をどんどん探っていきましょう!あと自分の好きな画家がいると、目標やビジョンが持てて良いです。自分なりの良い絵のイメージを作るのに、常にアンテナを張って色々な絵を見ましょう。画集を買うのもいいですよ(美術系書店)。
午後クラスのデッサンは、次週で完成。いつもみんなに言っている通り、今週で一旦完成させるつもりで頑張ってもらいました。そしてもう一歩次週描き込むことで一歩成長します。石膏はみんなまだ描けるようですが、紙テープが簡単そうで難しいそう。それもそのはず。実は紙テープのようなものはテープだけを目で追いかけていても描けないんです。大事なのは「関係」。石膏からどれくらい離れている/くっついているか、くるっとねじれた輪っかの隙間はどれくらいの大きさか、こことそこのどちらが近い/遠いか、どちらが明るい/暗いか…常に比較が必要です。モチーフ全体に意識を張って、関係性を見通す目を育むことこそがデッサンの真髄です(この感覚は科学でもどこでも通用すると勝手に思っています)。がんばりましょう!

電球の模刻2/風船石膏と紙テープのデッサン1

急に暑くなりましたね。
午前クラスの電球の模刻は、電球らしい凹凸も歪みもない美しい曲面といい、口金のネジ部分も溝が「らせん状」につながった精巧なつくりで難しいと思います。ヘラで削ったり、押し当てたり、布で表面をなめしたりと、道具使いもいろいろ工夫して作っていました。目-頭-手の回路が鍛えられますね〜。

午後クラスは、前回作った「風船石膏」のオブジェに「紙テープ」を組み合わせて静物モチーフを自分で組み、今週より静物デッサンを行います。いつも講師が組む静物と違って、自分で好きなバランスに組めますので、モチーフ作りから作品制作と言えます。
どうでしょう?きれいなモチーフが組めたかな?来週から本格的に鉛筆でデッサンしていきましょう〜。

ロゴのある静物着彩完成!/名画の模写7

午前クラスの「ロゴのある静物着彩」完成しました〜!
ロゴだらけ、かつ慣れない水彩で大変でしたが、みんなよく頑張りました!👏
いつものアクリルでの絵画では「表現」も大事にしますが、今回の着彩は出来る限り見たままを忠実に写し取る「写生」の精神を重視しました。
おかげで、一見どれが誰の作品か分からなくなるのですが(笑)、それだけ対象に迫れたということです。「物と物の関係」「際(キワ)の回り込み」「軽視されがちな影の大切さ」「ロゴを文字であることを忘れて柄のように見る」等々、美術の大事なことをたくさん学びました。この完成度はすごいです。本当にお疲れ様〜!

午後クラスは今週来週で終了ですので、一旦今週で全体に手が行き渡り、終わりが見えると良いのですが、どうでしょうか〜^^;。みんな頑張ってますが、少しドキドキ。お楽しみに〜。

ロゴのある静物着彩6/名画の模写7

午前クラスは今週含めてあと2回!何より全部しっかり描き切ることを目指して頑張ってます。
今週はほぼ全ての作業を細い面相筆に持ち替えて、どんどん細かく描いていきます。「面の分割」も出だしは大きい単位ですが、徐々に細分化して最後は細か〜いディテール(例えばポテトチップスのロゴの縁取り等)まで描いていきます。「絵を描く」という意識よりさらに、モチーフを画面に持ってくるような真に迫る意識が大事です。みんな良いですよ!

午後クラスの模写は今週入れて残り3回。良い進み具合だと思います。どの絵も細かかったり筆遣いが達者だったりと大変ですが、それは巨匠なので当然です・笑。
名画をよく見て長い時間対話するだけでも多くのことを学んでいます。心折れずに頑張りましょう〜。

ロゴのある静物着彩5/名画の模写6

午前クラスの着彩は途中経過をお見せします(これでもまだ途中です・笑)。
みんな本当によく頑張っています。あえて一点贅沢を言うと、着彩に入って、例えばポテトチップのパッケージの緑色をどうしても頭で「緑」と思ってしまうがゆえに、似たような色で塗ってしまう現象が所々見受けられます。すると袋の張った立体感や質感が出ません。それはポカリスエットやカロリーメイトも同じ。一旦頭で見なすのを止めて、よ〜く観察しましょう。

午後の模写は、もうどんどん描くのみですので、少し画家さんの話をしますと、ゴッホは感情的なイメージがあると思いますが、絵はとても計算されていて、無駄なくタッチが積み重ねられています。ですので、どう描いたか想像できて意外と模写もしやすく勉強になります。一方、さらっと風景を描いたモネのような絵は、本人はささっと描いたのでしょうが、筆致も早く、絵の具は混じり合い、その絵を真似するのは実は大変。絵によって個性はまちまちですが、自分が好きだと思った絵ですから、きっと完遂してくれるでしょう!

ロゴのある静物着彩4/名画の模写5

午前クラスの着彩は、一層薄く色を置いた後で徐々に濃い絵の具で描いていきます。基本ですが「塗る」ではなく「描く」意識が大切です。
明暗をつけ立体感をもたせつつ、ポテトチップスの袋と缶のギラッと光る金属質な質感と、カロリーメイトの紙箱のさらっとした質感を、色で表現していきます。難しいですが白く光る部分を塗り残すとそれっぽくなっていきますね。順調です。

午後クラスの模写も中盤。だいぶそれぞれの絵が見えてきました。赤青黄の三原色と色相環を見ながら、混色のコツをつかんだり、絵の具をキャンバスに置くような厚塗りの筆のタッチを学んだり、1つの絵でそれぞれ学んでいます。みんな集中していて、素晴らしいですね。楽しみです。

ロゴのある静物着彩2/名画の模写3

午前クラスは、鉛筆で中のロゴも描いていってます。立体物のパースや傾き、膨らみに合わせて、文字の外形を四角でとってから中の文字を描いていきます。「文字」ということを一旦忘れて、図や模様のように見るのがポイントです。来週あたりから着彩に入りますので、鉛筆の段階もお見せします。みんなよく粘って描いていますよね〜。すごい!👏
午後クラスの名画の模写は、トレースが終わった順に絵の具に入っています。
作家や作品によって描き方はまちまちで、どこから手をつけたら良いかわからないでしょうが、絵をよ〜く観察すると絵の具の重なりからその画家さんがどういう順で描いたかがなんとなく見えてきます。とはいえ、遠くから近くへ、広い面から狭い面(細部)へというのが絵の基本です。ほとんどの生徒さんがアクリルで絵を描くのが初です。楽しみですね。