構成アクリル画(風船石膏)8/シルクスクリーンのカレンダー3

午前クラスの構成課題は来週完成ですので今週が佳境です。
絵に説得力を持たせるためには、細部までしっかり描き切ることが大切。
一方で、終盤こそ初心にかえってもう一度エスキースを見直し、自分が何を表現したかったか、それに今の自分の絵は応えられているか、しっかり自分と対話するのも大事です。
みんなすごく集中して描いていて、ぐっと密度が増してきました。完成が楽しみ!

午後クラスのシルクスクリーン(通称シルク)のカレンダーは下絵が終わり、いよいよ本番のスクリーンに下絵をトレース(写す)して、シルク用のペンで描く「製版」と言う段階に入りました。みんな個性的で楽しい絵がそろってます。良いペースで順調に進んでます。
午前クラスも午後クラスもどうか風邪だけは気をつけて〜!

参考リュック・タイマンス

構成アクリル画(風船石膏)7/シルクスクリーンのカレンダー2

午前クラスの構成課題は残り3週の終盤戦。みんな図像が現れてきて、絵の方向性は見えてきました。さて、ここからがある意味勝負。
絵と対話して、更にどうしたら良くなるか、いかに見せ場を作るか、色のバランスを取り、要素を増やしたり、描き込んでみて、壊すことも恐れず、どこまでも満足せず自分なりの「良い絵」を追求していく作業です。ピカソの制作プロセスをおさめた面白い動画があります。驚くほどどんどん描き変えてます。楽しむことが大事ですね。→Youtube

午後クラスはカレンダーの本下絵。前回のエスキースで考えた図案をもとに、実際に版画で刷るサイズの画用紙に、鉛筆で描いていきます。シルクスクリーンはアンディ・ウォーホルで有名な写真製版というハーフトーンも印刷できる技法がありますが、今回はその簡易版でマジックのようなもので描いた部分が刷られる手法を使います。ハーフトーンはタッチを重ねて表現します。手法の特性を理解して、それを生かしたデザインを考えています。

構成アクリル画(風船石膏)6/シルクスクリーンのカレンダー1

急に寒くなってきましたね。
午前クラスの課題も中盤になりました。途中経過をお見せします。左3人は風船石膏との構成課題で、右4人は自画像です。だいぶ図像がはっきり見えてきましたね。少し絵が暗く見える子は絵の具を何色も混ぜすぎている可能性ありです。こういう現象を「色が濁(にご)る」と言います。濁ること自体が悪いわけではないですが、「あ、濁ってきたな」と自分で気づけるとぐっと綺麗な絵が描けるようになります。

午後クラスは、年末の課題、シルクスクリーンによるカレンダーの制作に入りました!シルクスクリーンは版画の一種で、Tシャツに刷ってあるのがこの技法です(以前の作品)。1人1ページ担当して、クラス全員分刷り、みんなの作品を束ねて来年のカレンダーが出来上がります。今日は、自分の担当月に合わせて用意してもらった資料をもとにエスキース帳に絵柄のアイデア出しをしました。来週は本番の下絵を作ります。欠席すると遅れてしまうので、体調管理に気をつけて〜!

構成アクリル画(風船石膏)5/手の塑像・完成!

午前クラスの構成課題は、下地を工夫してみたり、絵の具の垂らしや偶然の混ざり合いで偶然を取り入れたり、縦横変えて構図も考え直したり、みんな色々模索しています。
今の自分の絵とじっくり向き合って、何か足りないな…と要素を加えたり、暗いな…と明るく色調を変えたり、思い切って塗りつぶしたり、この時間を「絵と対話する」と言います。ただ一方的に描くだけでないキャッチボール。すごく大事です。豊かないい時間を過ごしていますね。

午後クラスは、手の塑像が完成しました!!小学生には手はちょっと難しい課題だったかもしれませんが、みんな、関節や肉のつき方、細部のしわや爪までよく観察して頑張りました〜。ぜひ拡大してご覧下さい。
来週から新しい課題がんばりましょう!

構成アクリル画(風船石膏)4/手の塑像5

午前の構成アクリル画。描き出しのちょうど良いところ?なので途中をお見せします。
まだ何を描かれているかわからないと思う方が多いかと思いますが、出だしはあえて回り道を推奨してます。普通はゴールのイメージにぱっと飛びつきたくなるところですが、あっさり描いた絵はやはりあっさりしたもので、途中の絵との対話、つまり葛藤があった方が断然面白い絵になるんです。焦らずいきましょう。

午後の手の塑像は、肉付けが進みもうだいぶ手らしくなってきました。
筋肉のつき方、骨格、指の曲がる方向、比率、腕には骨が二本あるとか…みんなで観察しながら解説していると、医学の解剖学の話のようになってきます。
実際、美術解剖学という学問はありますし、お医者さんも図で示すのにデッサン力が必要です。ダ・ヴィンチの時代だけでなく、今でも美術は科学とも医学とも繋がっているんですよ。面白いでしょ。

そして芸術の秋!ゴッホ展モネ展キュビスム展デイヴィッド・ホックニー展などなど良い展覧会が目白押し。鑑賞は描く訓練より実は大事なんです。是非!

レオナルド・ダ・ヴィンチ

構成アクリル画(風船石膏)3/手の塑像4

午前クラスの構成アクリル画は、アイデアが固まってきた人から順に下地作りに入っています。初心者のうちはイエローオーカーなど一色で画面全体を塗るのが一般的ですが、このクラスの子はある程度経験は積んでいますので、下地から絵作りと思ってカラフルにしたり、絵の具を垂らしたり、ペインティングナイフで厚塗りしたり、はたまた地塗りなしで挑んだり自由にしてます。きれいですね。
あとぜひお家で空き時間にGoogle Arts&Cultureで好きな絵を探索してみるのをオススメします。絵のヒントになりますよっ。

午後クラスの手の塑像は、今週から粗付けに入りました。細かなところは気にせず、おおまかな肉付き、専門用語で量(ボリュームやマッスとも言います)を捉えることが大事です。すっと伸びたり、グッっとひねったり動きの意識も大事です。だいぶ手らしくなってきました。その調子でしっかり観察してがんばりましょう!


構成アクリル画(風船石膏)2/手の塑像3

午前クラスは風船石膏から発想を展開させて、色々絵を考えてます。
前回エスキース帳を持ち帰って暇を見て考えてきてもらったり、今週も継続で構想に時間を割きましたが…結構みんな悩んでそうですね😅
要するに、不定形の形をどう利用したら「絵になる」か?とそれも真面目に考えると(絵になるって何!?と)難しいかもしれません。。
絵を作るのは、「何を/どう描くか」の二つに大きく分かれると思いますが、「何を」(つまり状況や設定、モチーフ)は皆色々考えるのですが、実は重要なのは「どう」の部分、つまり画面の構成(構図)や視点、明暗・色彩の配置etcだったりします。ですので、意外と普通に風船石膏をポンと置いて描くだけでも、「どう」に気を配れば絵になるんです。難しいけど頑張って〜。

午後クラスは、前回できた心棒に薄く粘土をつけ始めました。今回使うのはいつも通りアーチスタフォルモという石粉粘土。まずは程よい硬さに粘土を練る作業をします。これは毎度の事なので覚えましょう。のちのち壊れないように空気を抜きながらしっかり芯に粘土を食いつかせていくのが大事。塑像は3次元のデッサンです。だんだん手が見えてきましたので、形やポーズがおかしくないか、しっかり色々な角度から自分の手と比較して修正しています。順調!

参考作品・横山奈美さん

構成アクリル画(風船石膏)1/手の塑像2

午前クラスは今週から新しい課題。風船石膏という課題をこれまで数回やっていますが、今回はそうして出来た有機的な「不定形」をアイデアのきっかけにして「絵」にします。普通に静物として描くも良し、ダリやマグリットを筆頭としたシュルレアリスムのように、巨大化させたり宙に浮かせたりと超現実的光景を空想しても良し、模様のように扱うのもアリですね。
ひとまず今回モチーフはできたので、偶然できた形から色々思考を巡らせて面白い絵を作りましょう!

午後クラスの手の塑像は、今週で芯(つまり骨格)が完成しました。
手の骨格の比率や、関節の位置、曲がる角度、といわば解剖学的なことを理解するのは大人でも大変かと思いますが、みんなだいぶ手らしくなって一安心です。
よく頑張りました〜。

参考作品・ダリ

静物デッサン「毛糸とガラス瓶」完成!/アクリル画「かぼちゃのある静物」完成!

午前の静物デッサン、午後の静物アクリル画、完成しました〜!
午前クラスは透明物がたくさんの難易度が高いモチーフを、よく頑張って描きました〜👏。「見えないガラスを描くなんてどうしたら良いの!?」と普通は思いそうですが、目に見えるまま、歪んだ向こうの風景や窓の光の写り込みを描けば良いのです。意外とこういうモチーフは現象を追いかけないといけないので、モチーフが描かせてくれる部分もあるんですよね。みんなクオリティ高いです!

午後のアクリルは、全員静物をアクリルで描くこと自体初めてですので、絵の具使いや筆使いに慣れることが何よりの目標でした。かぼちゃの重さ、物の位置感、空間、質感をがんばって表現しているとても良い作品が生まれました。(途中暑さでかぼちゃが腐ってしまって交換!というアクシデントもありましたが笑い話ということで🤗
次から全クラス新しい課題ですので、がんばりましょう〜。

静物デッサン「毛糸とガラス瓶」4/アクリル画「かぼちゃのある静物」6

午前クラスも午後クラスも来週で完成です。ですので今週は「ほぼ」完成が目標。
午前クラスは一通りモチーフ全体が描けていますが、更にもう一歩、デッサンで学ぶ最も重要な「空間」が今週のテーマ。言い換えれば「空気の流れ」や「奥行き」、「空気感」(写真の青い矢印のイメージ)と言っても良いでしょう。見える物を描くのはすぐにわかると思いますが、見えない、モチーフを取り巻く周囲の空気を見るのはとても大事です。そこを意識するとビンとホースの関係や、全体の佇まいをすっと見切ることができます。奥義の習得がんばりましょう〜😉
午後は全体に手を回していくことがテーマです。かぼちゃ→布→球体→グラス→背景→かぼちゃといった具合にぐるぐると散歩するように画面の中を回って具体的にしていきます。その際大事なのは、隣り合う面、例えばかぼちゃの背景を描く際に、ぼんやりかぼちゃの輪郭を残して塗るのでなく、背景の面を塗るついでにかぼちゃの輪郭をはっきり決めること。グラスと台も同様、台の白い面を描くときにグラスの輪郭を決める。形の内と外で絵の具の「色面」が押し合いへし合いして良い形が出来て来ます。だいぶその感覚を習得できて来ましたよ〜。