自由課題1/シルクスクリーンのカレンダー1

さあ、11月に入り新しい課題です!
午前クラスの課題は「自由に描きなさい」。初挑戦の自由課題です。素材はキャンバスにアクリルです。
何を描くのかを自分で決めなくてはいけませんので、いつものように用意されたモチーフを描くより、高度です。そして、これまでの経験が試される課題でもあります。どうなるのかな?と講師も少し心配でしたが、みんな自分でしっかり考え、家の身近な物や、変わったオブジェ、画集、雑誌、SFもの、猫の写真までバラエティ豊かな物を持ってきてくれました。今週は各自で用意した物をきっかけに、どんな絵にしていくか、エスキースをして構想を練りました。

午後クラスは、版画のシルクスクリーンで作るカレンダーに入りました。1人1ヶ月(1ページ)を担当し、全員分刷って束ねたのち、各ご家庭に配ります。
シルクスクリーンは、Tシャツのプリントに使われているように現在でも身近な版画技法です。アートの世界ではポップ・アートの巨匠アンディ・ウォーホルが使ったことで有名です。
今週は、自分の月の季節感を考えながら幾つもアイデアを出し、図案がまとまったら、画用紙に下絵を描く作業に入りました。今年もどんなカレンダーができるか楽しみです。

植物の水彩画完成/木彫レリーフ完成

午前クラスの植物の水彩画、午後クラスの木彫レリーフによるキーハンガーも今週で完了しました!完成作品を是非クリックして拡大してご覧ください。

今回の水彩画はアクリル画やデッサンと比べて、だいぶ短期間で仕上げました。いつもがマラソンなら短距離走の感覚だったと思います。少しきつかったようでしたが、集中力を発揮していい作品ができました。忘れてしまいそうなので繰り返しますが、この絵は赤・青・黄の三原色と白だけで描きました。そうは見えない複雑な色合いです!立派。

木彫レリーフも先週に引き続き完成作品のご紹介です。こうして並べると色合いが全員華やかで、おうちが明るくなりそうですね。なかなかの完成度です。
彫刻刀使いも最初はぎこちなかったですが、終盤はだいぶ慣れました。いちど体で覚えたことは忘れにくいはずです。学校などでまた彫刻刀を使う時に、ぱっと思い出されるといいですね。

全クラス次の新しい課題に入ります。お楽しみに!

植物の水彩画3/木彫レリーフ10

午前クラスの水彩画は、来週で完成です。今週から、天然毛で出来た「彩色筆・面相筆・平筆」を導入しました。
主に日本画で用いる筆で、水彩やデザイン、漫画家さんなども使用します。いつも使っている学童用ナイロン筆と比べて、柔らかく絵の具の含みもよく細い線から太い線まで自在に描け、プロも使います。慣れるまで少し大変かもしれませんが、使いこなせると表現がグレードアップしますよ〜。
「水彩は失敗できないから、アクリルの方が上から描けるから好き〜」と皆言いながらも、いい緊張感を持って描いてました。確かに、小学校で絵の具といえば水彩ですが、実は子供には難しい画材だと思います。多様な画材を使いこなせる様になると、表現の幅も広がりますね。

午後クラスは木彫レリーフの完成作が出来てきました。
キーハンガーですので、最後に金具のフックをねじ込んでつけますが、「彫った上にもったいなくてつけたくない」という言葉がちらほら聞こえ、面白かったです。3つあるフックのうち2つだけつけてもらったりして、どうにか完成。自分の作品に愛情を持つのはとても素晴らしいことですね。
みんな密度のある良い作品に仕上がりました。パチパチ。

植物の水彩画2/木彫レリーフ9

午前クラスは鉛筆スケッチを終え、今週から水彩での着彩に入りました。
そこで今回は特別ルール!「赤・青・黄+白のみで描く」ことにしました。
この三色は色の三原色と言って、この三色の組み合わせで無限に色が作れます。赤+青で紫、青+黄で緑、黄+赤でオレンジ、全部を混ぜると黒に近い色になります。
植物だから緑!と絵具の人工的な緑を使うのでなく、自分で植物の色を見て作ったオリジナルな色を乗せていくことで、自然で色彩豊かな絵が出来ていっています。いいですね。

午後クラスは先週に続きレリーフの着色です。水彩画の課題ではないのですが、この着色を通して、パレットなど道具の使い方から、混色の知識、筆の使い分け、水加減、点描やドライブラシなどの技法まで、と様々な基礎的知識を身につけていってます。
来週あたりから少しずつ完成作品が紹介できるかと思います。お楽しみに〜。

植物の水彩画1/木彫レリーフ8

午前クラスは今週から水彩画課題です。モチーフはモンステラ、アロエ、エクメアの3つの観葉植物から好きなものを選んで描いてもらいます。まずは鉛筆で下書きです。動植物は固く描くと、それらしさが出ません。先週のクロッキーの感覚を生かして、植物の生き生きとした形を、柔らかな線で捉えるよう勧めてみました。植物は綺麗で見ていて飽きませんね。

午後クラスはレリーフの着色に入りました。水彩絵の具で、背景や広い面積のところから塗り始めます。手前の主役が引き立つように、補色など色の対比を考えながら背景の色も決めていきます。グラデーションにするのも表現を豊かにする良いアイデアだと思います。来週から主役やディテール(細部)の表現に入っていきましょう。

人物クロッキー/木彫レリーフ7

午前クラスは、今週は「人物クロッキー」を行いました。
クロッキーはフランス語で早く描くこと(速写)を意味します。普段はじっくり時間をかけて1つの作品を仕上げますが、クロッキーでは1枚を10分や5分(!)といった短時間で描きます。人体の動きや流れを、筋肉や骨格も意識しつつ、ササッ!と少ない線で捉える訓練です。画材はダ・ヴィンチも使っていた「コンテ」を使いました。鉛筆より太く不器用だったり消せないというデメリットもありますが、ダイナミックに思い切りの良い線が描けます。クロッキーは瞬発力がつく上に楽しいですね。またやりましょう。

午後クラスは、彫刻刀の作業の仕上げです。立体感を何よりも大事にしつつ、丸刀で美しい彫り跡を残す部分、平刀で滑らかにならす部分、三角刀による毛並みの表現など、多彩な表情を織り交ぜながら作品を作っていきます。彫り終わったら、毛羽立ちや細かな傷を紙やすりで磨きました。既にこれはこれで美しいレリーフ作品とも言えるのですが、さらに水彩絵の具で着色をしていきます。楽しみですね。

静物デッサン完成/木彫レリーフ6

午前クラスの静物デッサンが完成しました!
どの作品もモチーフの一つ一つをとても丁寧に観察していて、画面に神経が行き届いています。
みんな静物デッサン初体験か2枚目でしたが、じっくり時間をかけ最後まで集中を保ったので、描写に密度が出ています。ぜひ皆さんのご自宅に飾ってくださいね。

午後クラスのレリーフも順調に進んでいます。丸刀で彫った後、平刀で滑らかにならす作業に移っています。平刀は割と扱うのが難しいようで、木目に逆らったり彫りにくい方向に彫るとかえって表面が毛羽立ってしまい汚くなります。木と対話をしながらの作業は木彫の「醍醐味」と言えますから、楽しんで彫っていきましょう。

静物デッサン5/木彫レリーフ5

午前クラスの静物デッサンは、来週終了の予定です。
ですので今週で一旦完成させるつもりで頑張ってもらいました。すると来週さらにもう一歩!描き進めることが出来、その一歩が確実に次への成長になります。でも、ドライフラワー(キングプロテア、 バンクシア)が形が複雑で難しく、また缶の写り込み、薪の質感と描きどころも多く、やる事はいっぱい…。皆よく食いついて描いています!

午後クラスの木彫レリーフは、作品の主役以外の「背景部分」を丸刀や平刀で一段低く彫り下げ、花や動物など主役の内側も重なりや丸みを表現することで、だんだんと奥行きと立体感が出来てきました。どこをどのように彫ったら良くなるか、わりと頭を使う作業ですので、一緒に考えながら進めています。彫刻刀にも皆ようやく慣れてきました。

静物デッサン4/木彫レリーフ4

午前の静物デッサンは途中経過をお見せします。
ようやくモチーフの全体感がつかめてきました。この段階では細部よりも大きな明暗や雰囲気を捉えることが大事です。レッスンの途中では、休憩も兼ねて10分程度、全員の作品を並べて皆で見る時間を作っています。あえて離れて自分の絵を眺めたりするうちに、客観視する感覚も身につきます。がんばりましょう〜。

午後のレリーフは、輪郭にそって三角刀を入れ、切り出しでさらに深く刻み込み、丸刀で周囲を彫り下げる段階まで、いよいよ進んできました。ここまで来たら、平板の中にいかに立体感を出していくか、というレリーフならではの表現の領域になります。
みんな一所懸命に彫った分、彫りカスの量もどんどん増えてきました?。

静物デッサン3/木彫レリーフ3

エアコンをかけても、換気で窓を開けていますので教室は少々暑いですが、皆集中して頑張っています。
午前クラスの静物デッサンは、しっかり形をとった後、今週から鉛筆で調子(明暗)を入れ始めてぐっと進んできました。薪のごつごつした表情、缶の写り込み、複雑な形のドライフラワー、と質感の違いがあり描きどころがたくさんあるモチーフです。画面全体の明暗のバランスを見渡しつつ、どんどん描き進めていきましょう。

午後クラスのレリーフは、いよいよ彫りに入りました。
先週トレースした線に沿って、三角刀で線彫りをします。続いて、切り出し刀を使ってさらに深く切れ込みを入れ、丸刀で形の外側を彫り下げる、といったように異なる彫刻刀を使いわけます。
間違った持ち方や使い方を覚えてしまうと、使いにくいだけでなくケガにもつながります(軍手をしていますので心配はないのですが…)。作品の出来不出来も大事ですが、正しい道具の使い方を覚えましょう。