静物デッサン(布とパイプ椅子)2/静物デッサン(霧吹き)1

午前クラスは、先週に引き続き慎重に形をとっています。「形をとる」と何気なく言いましたが、明暗をつける前に目の前のモチーフの形や位置をうっすらと描いて決めていくことをそう呼びます。輪郭線をぎゅっと描くのでなく、鉛筆を寝かせて柔らかく描きます。自分の目を過信せず、デスケルや測り棒といった道具を使って、比率や位置を何度も何度も客観的に確認するのが大事です。早く描きたいところですがここは辛抱です。
デッサンで養われるのは、物や空間の理解ももちろんですが、何よりこの客観性かもしれませんね。

午後クラスも鉛筆デッサンに入りました。モチーフは「霧吹き」です。
使うのは新品ですが、先週まで粘土で霧吹きは使ってましたので馴染みがあるはず。
単品のモチーフですので午前の布と椅子ほど「関係性」を見る課題ではありませんが、霧吹き1つでも改めて見てみると、透明な筒状のボトル、キャップのような接合部、スプレーヘッド部分等々、結構複雑な作りをしています。
真っ直ぐな直線、正確な円、左右対称の作り、自然物とは違う工業製品ならではのキチッとした美しさを表現していきましょう!

静物デッサン(布とパイプ椅子)1/靴の模刻・完成!

午前クラスは、白布とパイプ椅子の静物デッサンです。
布のシワを描きつつ、布の中にある見えないパイプ椅子の存在をどう表現するか?
あともう1つ、鉛筆は黒いですが、布の白さをどう表現するかも大事ですね。なかなか手強いですが面白いモチーフです。
布はダ・ヴィンチやデューラーといった巨匠も描いてきた奥深いものです。楽しみですね。

午後クラスは靴の模刻が完成しました!
靴紐や縫い目などのディテールが出来てぐっと靴らしくなりました。みんな真に迫った良い靴です。よく粘って作りました。
ゴッホも靴を描いていましたが、今回の経験を通して、靴に限らず身近なものをじっくり観察する面白さを感じてくれたら嬉しいです!
静物デッサン(布と椅子)1

レオナルド・ダ・ヴィンチ

構成デッサン(薪と立方体)5/鉛筆デッサン(薪)完成!

午前クラスの構成デッサンは来週完成です。みんな素晴らしい完成度で個性的な作品が出揃って来てきています。途中経過を見せたいところですが〜来週のお楽しみ笑。

午後クラス、薪の静物デッサンは今週完成しました〜パチパチ。みんなほとんど初めてのデッサンですが、すごい頑張りました。木や針金の質感の違いをよく見て描いています。床の影も、モチーフが「置かれている」感じを表現するのに大事だよ〜と伝えると、しっかり応えてくれました。子供の吸収力恐るべしです。是非拡大してご覧ください!

構成デッサン(薪と立方体)4/鉛筆デッサン(薪)5

どちらのクラスも描写に密度が出てきました。
午前クラスは全員だいぶ経験を積んできていますので、薪とスチロールといった「物」を描くだけでなく、「空間」や「床面」の意識、「光」の設定など、少し高度なことを教えています。美大受験生も学ぶようなことですから、全部を理解する必要はないですが、見ていると、みんな無意識ながら十分それを受け止められる素養はついています。何かハッ!と気づくことがあるといいですね。
午後クラスはみんなほぼ初デッサン!ですので、「うまくいかない〜」という声も聞こえますが、そこは焦らず、鉛筆の削り方、鉛筆の使い方から慣れていきましょう。無心に薪に似せようと頑張ると目-頭-手の回路が自然と出来てくるはずです。ハッチング練習もお家でやってみてね〜。

構成デッサン(薪と立方体)3/鉛筆デッサン(薪)4

今週は午前クラスの構成デッサンの様子に絞ってお伝えします。
だいぶ描き進んできましたね。この課題を通して、その大切さを学んで欲しいことの1つが「構図」です。絵の中の物の配置、明暗のバランス、画面の分割、流れや動き。
つまり、どういう絵にして何を見せたいか、その狙いをはっきり意識出来ればもう絵はできたも同然。あとはこれまで培ったデッサン力で描き切るのみです。何度もエスキースに戻って、背景をどうするか考え直したり、みんな頑張っています!

構成デッサン(薪と立方体)2/鉛筆デッサン(薪)3

午前クラスは新しい課題「構成デッサン」に入りました。
午後に使っている「薪」のモチーフにさらに加えて、1人1つ「発泡スチロールのキューブ」を手渡し、2つを組み合わせて(構成して)自由に鉛筆デッサンを描きます。静物よりも自由度の高い応用課題ですね。薪とスチロールをどう組み合わせたら面白い/良い絵ができるか、またその状況をリアルに描き切る力も必要です。

午後クラスは薪のデッサン。本番用紙に入って2回目の途中経過です。
しっかり形を見比べ、アタリをとったら、「明・中間・暗」とおおまかに三段くらいに調子をいれ、あとは何より「良く見て」「良く描く」ことです。
薪の円柱を4分割した扇型の柱のような構造や、樹皮のゴツゴツした/針金のキューっとした質感、薪を取り囲む空間など、学ぶことはたくさんです。
みんな順調な進み具合です。

抽象石彫・完成!/鉛筆デッサン(薪)2

午前クラスの石彫が完成しました〜!
みんな思い思いの「やわらかさ」を表現しようとするうち、同じ四角い石からこれだけバラエティ豊かなフォルムの作品が生まれました。凄いですよね。いつかヘンリー・ムーアやジャン・アルプの作品も見てくれるとさらに理解が深まると思います。

午後クラスは、薪の静物デッサン2回目。本番の画用紙に鉛筆を寝かせてやわらか〜くアタリをとり始めました。画面に格子を描いて、デスケル越しのモチーフと絵を何度も見比べて、できるだけ正確に形をとります。気持ちはどんどん描き進めたいところですが、ここは辛抱。来週からは描きますよ〜。

抽象石彫8/鉛筆デッサン(薪)1

午前クラスの石彫は今週で耐水ペーパーでの磨きを終えました。みんな時間いっぱいまで磨きました。来週ワックスを塗って完成ですので、完成作品をお楽しみに!四角い石から作ったとは思えない作品がたくさんですよ〜。

午後クラスは今週から新しい課題「薪をモチーフにした鉛筆デッサン」です。
薪ストーブなどで最近は使いますが、イメージでは分かっていても実物はあまり見たことがないかもしれません。
シンプルに3本の薪をギュッと針金で束ねて立たせただけ、のモチーフですが、木のガサガサ、ゴツゴツした感じは描きどころ満載です。
今日は初日ということで、エスキース(下絵、練習)を描きました。デスケルの使い方や構図、覚えることは色々ありますが、まずは素直に「よく見て、描く」ことを心がけましょう。

自画像デッサン完成/文字のデザイン完成

午前、午後クラス共にたくさん傑作が完成しました。年度末になり、教室の作品のレベルも最高潮に上がっております!
午前クラスの「マスクをした自画像」の鉛筆デッサンは、モノクロなので色は無いのですが、実は鉛筆でも微妙な色味がありまして、そこにきちんと個性(明暗はっきりしていたり、繊細だったり、しつこさがあったり)が出ているのが素晴らしいです。質感の描き分けもばっちりで、皆よく奮闘しました。
何より「ガリガリガリ、シャッシャッ」と皆の鳴らす鉛筆の音を聞いているのが、心地よかったです。コロナ禍の思い出として作品を見られる時が来るといいですね。

午後クラスの「文字のデザイン」は、名前から1字をとって絵にする課題でしたが、もとの名前のイメージからあえて飛躍させ、でも文字自体の意味はきちんと伝わってくるユニークな作品が生まれました。アイデアに跳躍力は大事です。今回学んだことですが、面白いデザインはどうしてかクスクスと笑いがでてしまうものですね。真剣に仕上げて、完成度が高ければ高いほど、面白くなってしまう。不思議ですね。

おまけでもう一点ご紹介。当教室を今週で卒業の中学三年生の生徒さんがくれたサプライズプレゼント。教室のマスコットの熊のイメージと私たち講師2人を組み合わせてくれた絵です。構成のアイデアも素晴らしくて、描写も丁寧。そして…可愛い?(私たちは美化し過ぎですよっ)。愛情あふれるプレゼントに、涙が出てきそうでした。高校に行っても良い作品を描いてね!

卒業生からのプレゼント

自画像デッサン4/文字のデザイン4

自画像デッサンは、そろそろ「描き込み」に入ります。
鉛筆の使い方も絵が進むにつれ変えていきます。出だしは柔らかめ(2Bなど)の鉛筆を寝かせてふわっと調子をつけていきますが、だんだんと鉛筆を立て、硬さもHBや2Hなど硬い鉛筆でガリガリと筆圧を上げて描いていきます。顔の細かな面の向き、まぶたの厚みや眼球の丸み、服やマスクのシワの重なり、一つ一つ丁寧に説明するように描き分けていきます。次回で終わり!がんばりましょう。

文字のデザインは今週から彩色です。まずは背景、かつ明るい色から暗い色へ、広い面から狭い面へと塗っていきます。
水彩は、消そうとして拭いたり上から塗ると余計汚くなるので、やり直しがほぼ出来ません。また水加減の調整も大切で、薄すぎると塗りムラが出来、濃すぎるとベタベタして塗りにくい。実はとても難しい画材です。はみ出さないよう集中して描く緊張感のおかげで、徐々にみんな筆使いが上手くなっていますし、慎重に試し紙で色を確認する癖もついてます。水彩の良い効果ですね。
再来週は主役の文字を塗って完成です!