静物着彩(ぬいぐるみ)4/リンゴの模刻3


午前クラスのぬいぐるみの着彩も来週完成。毎度みんなに言ってますが、最終週前週で一旦完成を目指して、最後は更にもう一歩!自分の限界を越えるつもりで描きこみます。今回のぬいぐるみは実は結構難題だったよう😅で、細かい毛並みを明と暗で描きつつも、それだけにとらわれず、ぬいぐるみ全体の大きな明暗も意識しないと立体感が出ません。細部と全体、かつ色!まで同時に見て描くという、なんというマルチタスク!(本当は絵を描くこと自体マルチタスクなんですよね)。目と頭と手、ぜんぶのいい体操になります👀🧠💪。

午後クラスのリンゴの模刻は今週、来週でアクリル絵具で着色をします。リンゴだからといって、いきなり赤くは描かないんです〜。リンゴが黄色から赤く色付いてくる自然の仕組みにのっとって、赤の下にある色を想像・観察しながら、まずベースの色を塗ります。その上から、面相筆でハッチングという手法で細かいタッチを重ね、焦らず少しずつ赤く色づけていきます。どんどんそっくりにしますよ〜。

静物着彩(ぬいぐるみ)3/リンゴの模刻2


午前クラスは下描きを先週終えて、水彩絵の具で着彩に入りました。着彩は、水多め→水少なめ、広く→細部、暗部→明部を心がけて進めます。今週は水で薄く溶いた絵の具でさっと全体の雰囲気を捉えること、ぬいぐるみ1体にとらわれず、2体と床の影も平等にバランス良く進めていきます。

午後のリンゴの模刻は、少し駆け足でしたが今週で粘土作業は終了です。指だけで作ってもいびつなリンゴになってしまいますので、今週は道具を使います。彫刻では角材やヘラなど色々な道具を使うのですが、平らな面を作るのによく用いる「三角定規」を使って、リンゴのすべっとした面を作ります。ヘタも刺してひとまず完成。来週から着色に入りましょ〜う。

静物着彩(ぬいぐるみ)2/リンゴの模刻1

ぬいぐるみの着彩20251005 リンゴの模刻20251005
午前クラスはぬいぐるみの着彩2回目。今日で下描きのデッサンが終了!のはずでしたが、もうちょっと描きたいという生徒さんも…😅。デッサンをしっかり描いてないと水彩が大変ですので、そういう場合は次回も少し鉛筆で描いて、終わった生徒さんから早速水彩に入ります!それにしてもみんなよく描いてますよね〜👍。

午後クラスは、今週から「リンゴの模刻」。模刻とはマネして彫刻すること。立体版デッサンですね。今日はひとまず粘土を練り、新聞と麻紐で芯(下写真)を作り、りんごと同じボリュームまで「量(つまり体積ですね)」を持っていくことが目標。彫刻は「形」と「量」が大事。見比べながら力強く粘土をつけていきます。きっと疲れたことでしょう〜💦

パイナップルとミラーシートの着彩・完成/パイナップルの着彩・完成!

パイナップルの着彩が完成しました〜🍍‼️おつかれさま〜。
自然物は形の狂いが多少あっても気にならない描きやすいモチーフ、かと思いきや、結構パイナップルは手強かったですね。
というのも、パイナップルの実は細かな菱形のパーツがいっぱい集まりつつ、全体では1つのラグビーボール状の立体になっています。凸凹ひとつひとつにとらわれてしまうと、全体の丸みが出てきません。葉っぱも一枚一枚表情がありますが、全体の大きな形がありますよね。
つまり、「部分と全体」がパイナップルのテーマだとあとで気づきました。
いろいろ勉強になりましたね〜。拡大してご覧下さい!

パイナップルとミラーシートの着彩3/パイナップルの着彩4

パイナップルの着彩は来週完成予定です…と言うより、パイナップルは生ものですので来週が限界…が正直なところ(笑)。
偽物のプラスチック性のモチーフ用果物もありますが、それでも本物のパイナップルを描くのはやはり感動が違うからです。
実のシワや棘、葉っぱの繊細なカーブなどディテールも多く、色も複雑、甘い香りも部屋を漂い、モチーフに導かれ自然と描かされます。来週が楽しみ!
パイナップルの着彩20250316
パイナップルの着彩20250316

グレートーンから始める静物デッサン完成!/パイナップルの着彩1

午前クラスの静物デッサンが完成しました!みんなおつかれさま👏
今回はグレー下地を一旦鉛筆で作ったぶん、背景も含め画面全体に手が回って密度があります。物を前後左右、明暗の関係で見ることも意識できています。何よりいっぱい描いているのが良いですね〜描かないと出ない綺麗な色が出てます。

午後クラスは新課題「パイナップルの着彩」。アクリルで描く表現と違って、着彩は日本画のように「写生」つまりそっくり!に徹します。謙虚にモチーフを観察し、写し取ることを通して、自然の美やリズムを吸収します。今週はエスキースから下描き。パイナップルの作りをよ〜く観察しました。

パイナップルの着彩2025/2/23

白い静物デッサン完成!/グラデーションの街完成!

完成しました〜〜!
すごい力作ぞろいです。今回のデッサンは物がたくさんあって、個々を見るのでなく「関係」や「空間」を見ないといけない、小・中学生には、いや、大人でも難しいモチーフでした。本当にみんな粘り強く観察し、よく描いてます。ぜひ拡大して見てみて下さい。凄いです!

グラデーションの街も、画面がカラフルに、そして丁寧に埋められて、大変充実した絵になってますね。色の仕組みはもう全員身をもって覚えたと思います。グラデーションはもちろん、細かいディテールにも個性が出ていて面白いです😁。

夏休みは、展覧会も色々あります!美術館は涼しいですし、いい絵を見るのが何よりの勉強ですので、ぜひどこか展覧会へ行ってみて下さいっ。
https://www.tokyoartbeat.com

白い静物デッサン5/グラデーションの街7

午前クラスも午後クラスも課題は来週で終わりです。
デッサンは、形、明暗、質感、空間(奥行き)、色、と同時にたくさん見て考え描かなくてはならない実は非常にマルチタスクな行動です。
中でも今回は白いモチーフの中に紙やガーゼ、タオル、スチロール、石膏…と色々な素材があるだけに、「質感」がポイント。まずはどう描くか?より(精神論のように聞こえるかもですが)質感を感じることです。ふわふわ、サラサラといった擬音語で捉えると意識しやすいです。みんなよく観察して描いています。

午後クラスの名前のグラデーションの街も、明度のグラデーションの壁、色相のグラデーションの屋上、背景の空、と埋まってきて絵が色鮮やかになってきました。みんな絵の具扱い、筆使いにもだいぶ慣れてきて、「色相のグラデーションの方が楽しい〜」といった言葉も自然に出てくるなど、知識も身につきました。来週、窓や人や謎のおばけなどディテールを描いたら完成です。楽しみ!

白い静物デッサン3/グラデーションの街5

午前の静物デッサンは、調子(陰影)を入れていきます。構図や形がまだ決めきれていないかもしれませんが、輪郭を完璧に決めて色塗りのように陰影をつけるより、鉛筆を寝かせて形を探りつつ自然に調子ができていく、言い換えれば「形を描くのと陰影をつけるのとを分けて考えない」ことがポイントです。生き物をつかまえるように柔らかく、ある程度ゆらぎをもたせながら描き進めましょう。
あと、白いモチーフではありますが、画面が汚れるのを怖がって描かないよりは、真っ黒になってもしっかり描き切る方が学ぶことが多いですので、今週を入れてあと4回、どんどん描きましょう。

午後のグラデーションは壁面の明度のグラデーションを進めました。屋上の線と平行に筆を運び、少しずつ色を変えながら、なだらかなグラデーションを作ります。急に色が変わったり、ストロークの角度がだんだん変わってしまったり、はみ出したり、絵の具がかすれたり(逆に透けたり)、思うように描くのは難しいです。水加減や、色の調整、筆への含ませ具合と絵の具づかいも習得しつつ、きちっと塗ることで筆さばきも身に付きます。順調です!

想定アクリル・靴のある風景6/グラデーションの街1

午前クラスの「靴のある風景」は、今週含めあと2回。どんどん描き込みたいですが、絵には「説明的すぎる」という価値観もあり、全部はっきり描いて説明すれば良い、とは限りません(ややこしいですね!)。とはいえ、描かないでは、弱い表現になってしまいます。ということで、ひとまず靴のディテール(細部)を描いてみましょう!というのが今週のテーマです。靴や手前のものを描き込むと、質感が表現され、また見る人の目も自然にそこに向かうようになります。描いた部分がもし強くなりすぎたら、少し抑えるか、あるいは周囲もそれにつられて描きこんでいくのも良いと思います。つまり大事なのは常に「絵と対話する」こと。(濁ってきたな/あれ?ちょっと面白くなってきたぞ/色のバランスが崩れてきたかな/この辺が寂しいな、、)等々心の中で絵と駆け引きしましょう。

午後クラスは、「グラデーションの街」(過去参考作品)の課題に入りました。水彩絵の具のグラデーションをふんだんに用いた課題です。水彩絵の具は小中学校で使いますが、意外にも失敗できない難しい画材です。今回の課題は絵の具の量や水の混ぜ加減、筆さばき、と水彩の使い方と同時に、色の勉強をします。
今週は練習として、明度(明るさ)のグラデーションと、色相(色味)のグラデーションの2種類を帯に描いてみました。だんだん上手くなってますね。来週から本編に入ります!