自由制作〜画集の要素をとりいれて3/コロコロカレンダー6

自由制作はアクリル絵の具で下地作りに入りました。
今回の課題は、名画から要素(構図や色調、画風、モチーフ等)をとりいれつつ、自由に自分の絵にすることが目標ですが、こういう事を美術の専門用語で「引用(リファー)」と言います。とても高度な事に挑戦しているようですが、誰かの絵に影響を受けて同じ構図で描いてみる、といったことは連綿と行われてきたことで、それが美術史を紡いできました。彼らもそういう意味で今、新たな美術史を作ってます!
ちなみに、たまたま先日行った銀座メゾンエルメスの展覧会で、リファーをふんだんに用いたクリスチャン・ヒダカという方の和洋折衷の面白い絵を見ました。東京に出る際は是非オススメです。

午後クラスのカレンダーは水彩の着彩に入りました。まだ水彩に慣れていない子もいますので、水加減や混色の感覚を覚えながらですが、がんばって1日に2枚半くらい仕上げていきます(大忙し😅)。水が多すぎて色がうす〜くなってしまったり、逆に水が少なすぎて絵の具がかすれながらベトベトに塗られてしまったり、ということがよくあります。「ちょうど良い水加減」を覚えると発色良く、かつス〜っと滑らかな筆運びで素早く描けます。がんばりましょ〜う。

自由制作〜画集の要素をとりいれて2/コロコロカレンダー5

午前クラスは先週たっぷり画集に浸りましたので、今週はどういう絵にしたいか少し自分に引き寄せて、具体的にエスキースを描いて決めていきます。
お家でも1週間考えて、必要になりそうな写真資料やモチーフを集めて持ってきてもらいました。多様な巨匠の名画に刺激されインスピレーションをもらったおかげで、持ってきた物もいつもの自由制作より面白く、これだけでも今回の課題の意味がありました。
漫画を読まずに漫画家になろうとするのが無理なように、絵画を見ないと絵は描けません。美術館に行って欲しいのはそういう理由です。ゴッホルドンコンスタブルモネ長谷川りん二郎まで、みんなそれぞれの自分が好きな絵の画風や色調、モチーフ、構成などにインスパイアされて作品を作ります。乞うご期待!

午後クラスのコロコロカレンダーは、12枚の絵で机がいっぱい(笑)。恐竜、野菜、ファッション、文化遺産、それぞれのテーマで描いています。
カレンダーのお絵かきとあなどるなかれ、12枚もの「絵」を一貫したテーマで、バランスよく、形も綺麗に、細部もきっちり鉛筆で描くだけでも多くを学べます。だいたい今週で12枚の下書きを終えました。来週から水彩で着色に入ります。色彩のことや、筆使い、まだまだ学ぶことがありますね。

白い静物・完成/丸太のペン画・完成!

今週は素晴らしい作品がたくさん生まれました!!
午前クラスは同じモチーフからこれだけ多様な表現が生まれるとは感無量です。よくがんばりました?。
レッスン中も色々画集を見せましたが、表現には作品を見ることが大事です。美術館に行ってたくさん実物の絵を見ると、頭の引き出しにイメージが蓄積されて、自分なりの感覚が養われます。展覧会情報サイト()などで、今どんな展覧会がやっているか常にアンテナを張るのも大事ですよ〜。

午後クラスもよく描きましたね〜。
丸太のような自然物はこちらにどんどん描くことを促してくれます。絵に限らず、自然から学ぶ事はとても多いですので、自然体験や近所の公園でも色々観察する事をお勧めします。

写真模写(自画像)4/グラデーションの絵・完成!

午前クラスの写真模写は来週完成です。
いつもみんなに伝えていることですが、1週前に一旦完成まで引き上げて、最終日はさらにもう一歩!描き進めるのが目標です。そうすると毎回少しだけ、いつもより完成度が増して、見る力・描く力が伸ばせます。スポーツと似ていますね。
みんなだいぶグッと密度が増してきましたよ。がんばりましょう〜。

午後クラスはグラデーションの名前の街が完成しました〜!綺麗ですね〜✨。
すごく長い期間みんなよく頑張りました?!得たものは大きいと思います。色の仕組みへの理解も深まり、筆使いも格段に上手くなったと思います。
絵やデザインでは大事な知識と経験ですので、次の絵の課題のときまでに忘れないでね〜?。学校の写生でも、復習と思ってグラデーションを使ったり、3原色しばりで描いても面白いと思いますよ。来週からは新しい課題です!
写真模写制作風景6/19

写真模写(自画像)3/グラデーションの絵7

午前クラス・写真模写は形は大体先週までで取り終え、今週はしっかり鉛筆で明暗を作っていくことを頑張ってもらいました。どうしても顔を絵で描こうとすると、目鼻口をグリッと線で描いてしまいがちですが、写真は嘘をつきません。実世界は明るい/暗いがあるだけで、輪郭線はないんですよ〜。空の白から肌のグレー、髪の黒まで、自然な光のグラデーションのつながりだけで世界を描き出しています。それを実感できるといいですね。
まだ少し絵が白いですので、来週からはどんどん鉛筆をのせて描き込んでいきましょう!

午後クラスのグラデーションによる名前の街は、名前で出来た屋上部分の色相のグラデーションに入り、ぐっと完成が見えてきました。大人の方も色相環など美術の授業で見た覚えはあるかもしれませんが、話で聞くだけですと今ひとつピンとこない色の原理。今回の課題を通して、赤・青・黄色の「色の三原色」と「白」さえあれば、どんな色でも作れる!ということを実感してみんな色を自分のものにしていってます。黒も肌色も使ってません。色は奥が深い世界ですが、「黄色に紫を混ぜたら本当に暗くなった〜」などの素直な声が聞こえてきて嬉しいです。来週完成です!頑張りましょう!

写真模写(自画像)2/グラデーションの絵6

午前クラスは写真模写の続き。今回に限らず、いつもベアヒェンでは、朝教室に来て、まず自分の絵をぱっと見た「第一印象」をみんなに大事にしてもらってます。客観的に自分の絵を見られるのはしばらく時間をおいたレッスン最初が一番。特に今回の顔のようなモチーフは、形がほんの数ミリずれているだけでもだいぶ違う印象になります。普通の鏡を見ての自画像なら多少揺らぎがあっても大丈夫なのですが、写真模写は答えが脇にあるので違いは明確^^;。粘り強く形を修正しつつ、そろそろ明中暗の三段階くらいに調子を入れて行きます。みんな頑張ってます。

午後のグラデーションの絵は、壁部分の明度のグラデーションを終えて、背景に移るか(?)というところまで頑張ってもらいました。
皆さんだいぶ要領を得て塗りのテンポも早くなってきました。筆さばきや混色の加減も確実に上手になってます。この課題は反復練習の要素がつまってますので、1課題でぐっと成長しますね。綺麗な絵が出来てきていますよ!

写真模写(自画像)1/グラデーションの絵5

せっかくの運動会・体育祭シーズンですが、天気が安定しませんでしたね。
午前クラスは今週から新しい課題、「写真模写」です。「名画の模写」は何度か経験した子もいますが、今回はモノクロでプリントした写真を元に鉛筆デッサンで模写を行います。
先週、あらかじめ生徒自身の顔を1人ずつ撮影したものが題材ですので自画像ですね。以前マスクをした自画像なども描きましたが、通常自画像を描くときは昔から鏡を使って描きます。それに比べると、写真は動きませんし、すでに立体から平面に置き換わっていますので、平面から平面に写すのは割とハードルが低い…はず(笑)です。あとなにより、写真模写はカメラならではの豊かで滑らかな階調や、冷静な描写を再現したり、目で見て描くのとは違った学ぶことが多くあります。楽しみ。

午後クラスのグラデーションの絵は「名前の街」の下書きを終えて、壁の色塗りに入りました。壁は練習でやった明度のグラデーションで塗ります。斜めの壁に沿った向きで1ストロークずつ少しずつ白を混ぜて明るく(または、色を混ぜて暗く)しながら、綺麗なグラデーションになるよう丁寧に塗っていきます。一壁塗るうちに段々と筆づかいや絵の具の混ぜ具合が上手になってきています。その調子!

籐かご2/グラデーションの絵5

午前クラスの籐かごは、先週コースターを編んだ後、同じ編み方でかごの底面を編んだところで終了しましたので、その続き。底面をひっくり返して、徐々にたて芯を上に起こしつつ編んで立体的にしていきます。ここから先、編む時の力加減次第で、人によって広い皿状に広がったり、縦にスーッと伸びたり、ころっと丸く仕上がったり、同じ編み方とは思えないほど色々なバリエーションが生まれます。面白いですね。
慌ただしい中でしたが、最後、持ち手をつけて素敵な手さげができました?。完成作品をご覧ください!

午後クラスは本番の画用紙に下書き。鉛筆でアタリをとり、良い形が描けたら、ペンでなぞります。風景写生など普通の水彩画では輪郭線をペンでなぞることは通常しませんが、ポスターや今回のようなデザイン画の時は、輪郭線をはっきりさせてあげた方が見栄えがします。ここまでで垂直線、平行線、パース、斜めの壁の面にそって窓を書く方法など、自然にたくさん学んでます。来週から色塗りに入りますよ!
籐かご完成作品2022年5月14日2022年5月15日

籐かご1/グラデーションの絵4

午前クラスは新しい課題「籐かご」に入りました。籐はラタンとも呼ばれて、今回作る「かご」のほかにも、小物から家具まで編み方によって色々なものが作れます。
教室でみんなが普段制作している絵や彫刻は「美術」ですが、籐は「工芸」というジャンルになります。工芸には他にも、陶器、漆器、刀など「使えるもの」のことを呼びます。先生たちも専門は美術ですが、美術と工芸はお隣さんのような、境目もはっきりとない世界ですので、経験してみましょう。今日はかごの前の練習で「コースター」を作りました。上出来!

午後クラスのグラデーション課題は、名前を立体的なビルにして自分の街を作る「名前の街」のエスキース(下絵)を仕上げました。綺麗ですね。
屋上部分が色相(色あい・例えば黄色〜赤)のグラデーション、壁が明度(濃い〜薄い)のグラデーションで色鉛筆を使って色彩設計を練りました。隣り合う色が同じにならないように、またグラデーションの方向も気をつけて、自分の好きな色を探ります。来週から本番の紙に水彩で描いていきますよー。

コラージュ2/グラデーションの絵2

午前クラスはコラージュ二日目。切り抜いた素材もたまってきましたので、貼る前にひとまず、今回使用するB3のケント紙ボードに並べてみます。色や形のバランスを見たり、面白い組み合わせを探したりしながら、図像をどう配置するか考えます。
偶然性を楽しみつつも、いろいろな方向に頭を働かせて楽しくも疲れる作業かと思います。答えはありません。どんな絵が自分にとって格好いいか、好きか、面白いか…試行錯誤する非言語的な右脳の思考です。皆さんも雑誌や新聞の切り抜きを気楽にノートに貼って絵作りしてみては?頭の体操になりますよ!

午後クラスのグラデーションは練習の明度のグラデーション、色相のグラデーション作りが終わりました。4列グラデーションを作るだけで、水彩絵の具の水加減や、色の作り方、筆の扱い方等みるみる上手になりました。自分で上手くいっていないところをこだわって直したり、グラデーションは自分で一目で気づけるのが良い所ですね。来週から本番の名前の街の制作に入りましょう!
コラージュ制作風景2

草間彌生

草間彌生

上原木呂

上原木呂

グラデーション制作風景