木版画カレンダー(5)/コロコロカレンダー(2)

午前クラスの木版画はトレースが終わり次第、彫り作業に入っていってます。
学校ではおそらく丸刀や三角刀でいきなり彫ったかもしれませんが、一段ステップアップして、切り出し(下の写真)で、輪郭にそって切れ込みを入れていきます。
切り出しを使うと繊細で正確な表現が可能になり、表現の幅が広がります。
黒く刷る部分が「台形」になるように意識して(内側にえぐれてしまったり、欠けてしまったりしないよう)、切り出しを斜め外側に向けて入れていきます。(言葉だと表現が難しいですね…)
少し頭を使いますので最初は戸惑いますが、やっていくうちにだんだん慣れてきている様子です。浮世絵(江戸木版)の彫り師につながる伝統的な手法です。がんばりましょう〜。

午後クラスは、本番の画用紙を切ったり下書きのアイデアの相談をしたりで色々忙しく写真が撮れませんでした?。また来週ご報告します。

シルクスクリーンのカレンダー・完

カレンダーが全員刷り上がりました〜?!
クラスをまたぎつつ、みんなの絵を組み合わせて束ね、来年のカレンダーが出来上がりました。
さて、今日で今年のレッスンは終わりです。
皆さん1年間よく頑張りました。また来年も良い作品を作りましょ〜う。
シルクスクリーンのカレンダー完成作品(小3、5)

シルクスクリーンのカレンダー10

刷り上がり第四弾です。色の配色がきれいなチームですね。
年賀状を作ってる子達はだいぶ要領を得て、作業も手馴れたものです。反復練習は学ぶ上でやっぱり重要です。
さて早いもので来週で今年のレッスンも終わりです。カレンダーも年賀状も頑張って年内に終わらせましょ〜う!
シルクスクリーンのカレンダー完成作(小3〜4)年賀状制作中1

シルクスクリーンのカレンダー9

さて、第三弾完成です。このところ毎週完成作をご紹介していますが、毎度全然違う絵が出てくるのが楽しいですね。
今回のシルクスクリーンは2色を刷り重ねていますので、刷る場所がずれてしまったり、また2回同じ紙に刷りますので1版目がうまくいっても、2版目でかすれてしまったりすることが良くあります。ですので8枚刷って、完璧に上手くいくのは1枚くらいですが、失敗もまた手刷りの味わいということで良しと思います。
ちなみに一昨年にも紹介しましたが、シルクスクリーンと言ったら…アンディ・ウォーホル。1点ものの油絵の代わりに量産できるシルクスクリーンを使って作品をどんどん作り、ポップアートの旗手として世界的に有名になったアメリカのアーティストです。シルクスクリーンをやった経験と一緒に覚えておきましょ〜う。

マリリン、アンディ・ウォーホル

シルクスクリーンのカレンダー8

シルクスクリーンのカレンダーの完成作品、第二弾です。先週の作品たちとはまた違うそれぞれ趣向を凝らした良いデザインですね〜。パチパチ。
ちなみにカレンダーが刷り終わった子供たちは、今回習得したシルクスクリーンの技術を活かして、年賀状作りを行っています。年内にカレンダーを終わらせる事が目標でしたので、年賀状はおまけのような課題ですが、今年学んだ事の集大成と思って気を抜かずに、力作期待してますよっ?。シルクスクリーンのカレンダー完成作品2(左上から時計回りに、小4、小3、小5、小6、小4、小4)シルクスクリーンのカレンダー制作風景年賀状作り

シルクスクリーンのカレンダー6

今週の1版1色目が終わった子たちです。先週の作品と合わせてみても、全員違う個性の絵になっているのは良いですね〜。
細かなプロセスが多く、落版など大変な作業もありますが、1色目を刷り終えて、みんな全体の流れはつかめたようです。さて2版目はちょっと自分で思い出しながら頑張ってみましょう!

シルクスクリーンのカレンダー5

1版目(1色目)が刷りあがりました。すでに完成度が高くてワクワクしています。デザインがちゃんと考えられていて、絵になってます。印刷も上手で驚きました。次の版も頑張りましょう〜!
…とその前に「落版」ですね。スクリーンをもう一度使うためには乳剤を落とす「落版」という作業を行わないといけません。アルコールを塗布してひたすら手で拭き取る。根気のいる作業です。みんな、刷りは楽し、落版は大変(笑)で嘆いてましたが、クリエイティブな作業の裏のこういう地味〜な作業も大事!と思いますよ。印刷、製版、落版の様子(日曜午後クラス)

シルクスクリーンのカレンダー4

シルクスクリーンによるカレンダー。版も完成して、いよいよ一版目の刷りの作業に入る子もちらほら出てきました。
版画で「刷り」といったら、バレンで刷る木版がパッと頭に浮かぶかもしれませんが、今回のシルクスクリーンではスキージという道具を使ってスクリーンにインクを通過させる形で印刷します。
裏ごしのような、世代によってはプリントゴッコと聞いたら分かる方もいるかもしれません(笑)。なかなか刷りの光景は忙しくて撮影できていませんが、みんな初めての経験に苦労しながらも、うまくいってます。

*ちなみに「版」とは〜木版の場合は彫った木の板、今回のシルクスクリーンの場合は乳剤を塗ったスクリーン、など版画で紙に刷る途中経過のものを「版」と言います。

シルクスクリーンのカレンダー3

シルクスクリーン三週目。版の作成に入ってきています。
シルクスクリーンに限らず、木版や銅版画でもそうですが、版画は絵や彫刻と比べて手順が多い点が大変です。一方、色数など制約がある中の表現は難しくもあり醍醐味とも言えます。
ほとんどの子にとって初めての体験ですので、現場はみんな大変?ですが、それぞれ個性的でクオリティの高いデザインを生み出していっています。わくわく。
シルクスクリーン3週目(土曜午前クラス)シルクスクリーン3週目(土曜午後クラス)

シルクスクリーンのカレンダー1

今週から年末恒例のカレンダー制作に入りました!1人1ページ自分の担当する2か月の絵を何枚も刷り、皆で束ねて1つのカレンダーにします。
今年は「シルクスクリーン」という技法で行います。シルクスクリーンとは版画の一種で、枠にはったメッシュの生地に、インクを通す部分と通さない膜の部分を作り、下に紙を敷き上からインクを押し出すことで印刷する技法です。Tシャツのプリントや、身の回りの立体物(リモコンなど)の上の印刷に使われていたりと、実は割と身近な版画です。
(ちなみに、こういう版画の種類を専門用語では孔版と言います。穴を通す版画ですね。一方、木版は出っぱった所を刷るので凸版、銅版はへっこんだ所を刷るので凹版と言います)
一昨年前のカレンダーでも行いましたが、今回は少し紙サイズを小さくした上で、日付も絵のデザインに組み込んでもらうこととしました。今週はアイデア出しにたっぷり時間をとり、もし絵柄が決まったら配色を考えるところまでやってもらいました。
さてさて、今年はどんなカレンダーができるか楽しみです!
シルクスクリーンのカレンダー1(土曜午前クラス)シルクスクリーンのカレンダー1(土曜午後クラス)