自画像デッサン3/丸太のデッサン3

鉛筆デッサンの途中経過を一部お見せします。頑張ってますね〜。
デッサンの大事なところは、モチーフが自画像でも丸太でも、ごろっとした立体感や構造、大きな明暗、あと、そこにある/いる「感じ」を表現することです。
それにはまず自分がモチーフから色々気づいたり感じとらないと描けません。
例えば自画像では見えない後頭部も意識して頭の形ってこんななんだ〜と感心したり、丸太を見て樹皮がガサガサしてるな〜重そうだな〜と感じ取ったり。
感動屋さんになりましょう!

自画像デッサン2/丸太のデッサン2

自画像と丸太のデッサン、2週目です。
顔は目・鼻・口が大事かと思いがちですが、それ以上に頭部・首・肩といった大きなかたまりや面を意識するのが大事です。デッサンが似顔絵や漫画と違うところです。
丸太も同様に、木の割れ目や樹皮の凹凸に気が奪われますが、置かれた円筒として捉えることが大事。
つまり出だしは細部でなく大きく全体を見ることです。焦らず、鉛筆を寝かせて柔らかく捉え、揺らぎを持たせながら形の「アタリ」(見当)を取っていきます。
みなさん順調な進み具合です!

自画像デッサン1/丸太のデッサン1

4月になり新年度1回目の課題です。卒業、入学、進級と忙しい時期ですが、教室はいつも通り静かに自分の絵に向き合います。
午前クラスは「自画像デッサン」。自分の顔の構造をよく観察し、色々とポーズや見る角度を変えてエスキースを何枚も描きます。どうしても顔は漫画等で先入観がありますが、それは一旦忘れて、凹凸のあるモノのように描くのを心がけるのが大事!

午後クラスは「丸太のデッサン」。丸太は大まかに見ると円筒形。そういう見なしが大事です。とはいえ、円筒形が床に置いてある形を正確に描くのが意外と難しく、斜めを向いているはずの切り口がこっちを向いてしまったりします。今週はグッと我慢して、柔らかくアタリを入れ、形と構図を正確に納得いくまで詰めていきました。
自画像デッサン1週目 丸太のデッサン1週目

グレートーンから始める静物デッサン完成!/パイナップルの着彩1

午前クラスの静物デッサンが完成しました!みんなおつかれさま👏
今回はグレー下地を一旦鉛筆で作ったぶん、背景も含め画面全体に手が回って密度があります。物を前後左右、明暗の関係で見ることも意識できています。何よりいっぱい描いているのが良いですね〜描かないと出ない綺麗な色が出てます。

午後クラスは新課題「パイナップルの着彩」。アクリルで描く表現と違って、着彩は日本画のように「写生」つまりそっくり!に徹します。謙虚にモチーフを観察し、写し取ることを通して、自然の美やリズムを吸収します。今週はエスキースから下描き。パイナップルの作りをよ〜く観察しました。

パイナップルの着彩2025/2/23

グレートーンから始める静物デッサン4/手と紙コップのデッサン4

午前クラスはデッサンの途中経過をお見せします。グレーから始めた事と、背景も平等に意識してもらっている事が功を奏して、全体感がありますね。空間も出てきました。この調子で、来週も描き進めましょう。
午後クラスも集中して真剣に描いてますね。6H〜6Bまでの鉛筆の使い分けや、ハッチングなども学んでいます。よく見て描いている分、ぐっと絵に密度が増してきています。
来週の完成が楽しみ!
グレートーンから始める静物デッサン途中経過
手と紙コップのデッサン制作風景

グレートーンから始める静物デッサン3/手と紙コップのデッサン3

鉛筆デッサンも中盤。どんどん「調子」を入れていきます。「調子」とは調子が良い悪いの「調子」でなく、美術用語で鉛筆や木炭デッサンでの濃淡(グラデーション)のこと。
2B、4B、6Bを使って暗部に鉛筆をしっかり乗せていきます。それから、ティッシュでこすったり、練りゴムで明るくしたり、さらに上から描いたり…と複雑な「調子」ができてきました。綺麗な「調子」のデッサンを目指しましょう!

白い静物デッサン完成!/グラデーションの街完成!

完成しました〜〜!
すごい力作ぞろいです。今回のデッサンは物がたくさんあって、個々を見るのでなく「関係」や「空間」を見ないといけない、小・中学生には、いや、大人でも難しいモチーフでした。本当にみんな粘り強く観察し、よく描いてます。ぜひ拡大して見てみて下さい。凄いです!

グラデーションの街も、画面がカラフルに、そして丁寧に埋められて、大変充実した絵になってますね。色の仕組みはもう全員身をもって覚えたと思います。グラデーションはもちろん、細かいディテールにも個性が出ていて面白いです😁。

夏休みは、展覧会も色々あります!美術館は涼しいですし、いい絵を見るのが何よりの勉強ですので、ぜひどこか展覧会へ行ってみて下さいっ。
https://www.tokyoartbeat.com

白い静物デッサン5/グラデーションの街7

午前クラスも午後クラスも課題は来週で終わりです。
デッサンは、形、明暗、質感、空間(奥行き)、色、と同時にたくさん見て考え描かなくてはならない実は非常にマルチタスクな行動です。
中でも今回は白いモチーフの中に紙やガーゼ、タオル、スチロール、石膏…と色々な素材があるだけに、「質感」がポイント。まずはどう描くか?より(精神論のように聞こえるかもですが)質感を感じることです。ふわふわ、サラサラといった擬音語で捉えると意識しやすいです。みんなよく観察して描いています。

午後クラスの名前のグラデーションの街も、明度のグラデーションの壁、色相のグラデーションの屋上、背景の空、と埋まってきて絵が色鮮やかになってきました。みんな絵の具扱い、筆使いにもだいぶ慣れてきて、「色相のグラデーションの方が楽しい〜」といった言葉も自然に出てくるなど、知識も身につきました。来週、窓や人や謎のおばけなどディテールを描いたら完成です。楽しみ!

白い静物デッサン3/グラデーションの街5

午前の静物デッサンは、調子(陰影)を入れていきます。構図や形がまだ決めきれていないかもしれませんが、輪郭を完璧に決めて色塗りのように陰影をつけるより、鉛筆を寝かせて形を探りつつ自然に調子ができていく、言い換えれば「形を描くのと陰影をつけるのとを分けて考えない」ことがポイントです。生き物をつかまえるように柔らかく、ある程度ゆらぎをもたせながら描き進めましょう。
あと、白いモチーフではありますが、画面が汚れるのを怖がって描かないよりは、真っ黒になってもしっかり描き切る方が学ぶことが多いですので、今週を入れてあと4回、どんどん描きましょう。

午後のグラデーションは壁面の明度のグラデーションを進めました。屋上の線と平行に筆を運び、少しずつ色を変えながら、なだらかなグラデーションを作ります。急に色が変わったり、ストロークの角度がだんだん変わってしまったり、はみ出したり、絵の具がかすれたり(逆に透けたり)、思うように描くのは難しいです。水加減や、色の調整、筆への含ませ具合と絵の具づかいも習得しつつ、きちっと塗ることで筆さばきも身に付きます。順調です!

白い静物デッサン2/グラデーションの街4

午前クラスの白いモチーフの静物デッサン2回目。エスキースで構図をあれこれ考えて、本番の画用紙に入りました。
今回のモチーフはたくさんの物が、どれが主役というわけでもなく、並置してあります。例えるならメリーゴーランドや観覧車、ジェットコースターやお化け屋敷と色々ある遊園地のよう。4つも5つもをなんとな〜く描くより、主役を自分で決めて、それが引き立つように脇役を配して描くのが良いと思います(一方で、全体を傍観するように描くのもありですが少し高度)。そしてこのモチーフの場合、ほとんど白い中でそれぞれのものの「質感」を描き分けるのもポイントですね。

午後クラスのグラデーションの街は、本番の紙に鉛筆で下描きを終え、マジックで輪郭をなぞり、いよいよ水彩に入るところです。みんなだいぶ要領を得て来て、定規を使ったり、きれいにレタリングしたり、作業も慣れて来ました。窓や看板、階段や登場人物(生物?)も増えて来て、自分の街づくりを楽しんでます。笑