シルクスクリーン三週目。版の作成に入ってきています。
シルクスクリーンに限らず、木版や銅版画でもそうですが、版画は絵や彫刻と比べて手順が多い点が大変です。一方、色数など制約がある中の表現は難しくもあり醍醐味とも言えます。
ほとんどの子にとって初めての体験ですので、現場はみんな大変?ですが、それぞれ個性的でクオリティの高いデザインを生み出していっています。わくわく。
シルクスクリーンのカレンダー2
シルクスクリーンのカレンダー1
今週から年末恒例のカレンダー制作に入りました!1人1ページ自分の担当する2か月の絵を何枚も刷り、皆で束ねて1つのカレンダーにします。
今年は「シルクスクリーン」という技法で行います。シルクスクリーンとは版画の一種で、枠にはったメッシュの生地に、インクを通す部分と通さない膜の部分を作り、下に紙を敷き上からインクを押し出すことで印刷する技法です。Tシャツのプリントや、身の回りの立体物(リモコンなど)の上の印刷に使われていたりと、実は割と身近な版画です。
(ちなみに、こういう版画の種類を専門用語では孔版と言います。穴を通す版画ですね。一方、木版は出っぱった所を刷るので凸版、銅版はへっこんだ所を刷るので凹版と言います)
一昨年前のカレンダーでも行いましたが、今回は少し紙サイズを小さくした上で、日付も絵のデザインに組み込んでもらうこととしました。今週はアイデア出しにたっぷり時間をとり、もし絵柄が決まったら配色を考えるところまでやってもらいました。
さてさて、今年はどんなカレンダーができるか楽しみです!
石彫完成/木彫時計完成!
石彫8/木彫時計8
石彫7/木彫時計7
石彫6/木彫時計6
石彫5/木彫時計5
木彫時計と石彫5週目です。木彫は丸刀で形の輪郭線の周囲を彫り下げた後の凹凸を、平刀でならす作業を行っています。
平刀は特に木目に逆らうと、彫りにくく表面も毛羽立って美しくありません。ですので、木目の向きに対してどう彫ったら良いか、彫りにくい時は向きを変えてみたり木と相談しながら彫るよう、言っています。こればかりは経験を通して体で学ぶしかありません。次週あたりで彫刻刀の作業は終了する予定です。頑張ってね。
そして、石彫の方は制作風景を撮り忘れてしまいましたので、途中経過です。同じ四角い石から出発しましたが、随分とバリエーション豊かになりましたね。あとは徐々に薄くしていったり、角に丸みをもたせたり、細部に手を入れて形ができたら、紙やすりで磨きに入ります。完成が楽しみですね〜。
石彫4/木彫時計4
みんなレッスン時間いっぱいまで真剣に彫ってます。集中してる顔っていいですよね。
木彫は浮き彫りの作業もだんだん進んで、物と物の重なりを段差をつけることで表現していきます。奥行きが出てきてまさに面白いところです。
石彫は四角い石から大まかな形がだいぶ見えてきました。石彫は三次元的イメージをしっかり頭に描くのが一番難しいのですが、見えてくれば、あとは、どんどん理想的な形を追って削っていくのみです。削りすぎないようにだけ気をつけて頑張ってね。
制作とは別の話ですが、今の課題は木彫レリーフも石彫も、作業の後には、木くずや粉といったゴミがすごく出る?のですが、みんなちゃんと協力して掃除したり椅子を片付けたり台を拭いたりと、素晴らしくて感心です。そういうことも大事ですよね。