アクリル構成自画像5/風船石膏(着色)完成!

7月ですね。午前クラスの構成自画像は、どんどん「描く」のみ。「塗る」ではなく「描く」意識が大切です。あと絵が固くならないように、今はまだあまり完成形を決めてかからず、形や色に揺らぎを与えながらベストを探っていきます。ちなみに写真手前2人は初アクリル画なので名画の模写。模写は巨匠の絵をたくさん見る事自体も有意義ですし、絵の具扱いなど一度に多くを習得できます。

午後クラスは石膏着色が完成しました〜。パチパチ👏。それぞれの形から触発されつつ生み出した絵柄がみんな個性的で面白く、色も綺麗ですね。玄関に飾るのにぴったりな綺麗なオブジェができました。おつかれさま〜。
来週から新しい課題です!
石膏着色完成(左から小4、小4、小6、小5)石膏着色完成(左から小5、小4、小5、小4)

アクリル構成自画像4/風船石膏・着色1

午前クラスはそろそろ中盤ですので、途中経過をお見せします。みんな全然違いますね〜。自画像を何かと構成するという課題でしたが、みんなの個性がぐっと引き出されて良い課題だったようです。ここまで表現が違うと教えることもその生徒に応じて当然変わってきて、指導というより一緒に方向性を模索していく感覚です。参考になりそうな作家も都度個別に紹介しています。さてどんどん描いていきましょう!

午後クラスは、先週まで頑張ってデッサンした石膏にアクリルで着彩しています。草間彌生ニキ・ド・サンファル等を紹介しつつ、自分の立体の形にどういう色や模様を描いたら面白くなるか、まずは図柄のアイデアを何案かエスキース帳に描いてみて、いざ本番へ。来週に仕上がる予定です。丁寧に塗っていきましょう!

アクリル構成自画像3/風船石膏と紙テープのデッサン4

午前クラスの構成自画像は、だんだん図像が見えてきました。でもこのくらいの段階では、意外と最終的なイメージに急いで辿り着こうとせず「遊び」や「迂回」、あるいは計算できる人は「下ごしらえ」が必要だったりします。あと顔一つとっても表現は実に多様ですので、教室では特に色々な作家を紹介しています。今週紹介したのはミリアム・カーン。ぼやっとした表現で少し怖い感じもありますが、これだけ激しい色使いでも顔とわかる。「絵」の世界の幅広さをみんな自然と理解しています。

午後クラスのデッサンは今週で完成!おつかれさまでした〜。みんなすごいグッと密度を上げて良いデッサンになりました。感想を聞くとみんな「紙テープが難しかった」とのこと。石膏のゴロッとした立体感と、ひらひらと巻きつく紙テープの薄さと軽やかさ。満足いくまで表現できたかな?来週からはみんなのリクエストに応えて、この石膏に着色を施してオブジェ制作をします!カラフルにするもよし、顔を描くもよし、お楽しみに〜。

[参考作品]ミリアム・カーン

電球の模刻2/風船石膏と紙テープのデッサン1

急に暑くなりましたね。
午前クラスの電球の模刻は、電球らしい凹凸も歪みもない美しい曲面といい、口金のネジ部分も溝が「らせん状」につながった精巧なつくりで難しいと思います。ヘラで削ったり、押し当てたり、布で表面をなめしたりと、道具使いもいろいろ工夫して作っていました。目-頭-手の回路が鍛えられますね〜。

午後クラスは、前回作った「風船石膏」のオブジェに「紙テープ」を組み合わせて静物モチーフを自分で組み、今週より静物デッサンを行います。いつも講師が組む静物と違って、自分で好きなバランスに組めますので、モチーフ作りから作品制作と言えます。
どうでしょう?きれいなモチーフが組めたかな?来週から本格的に鉛筆でデッサンしていきましょう〜。

電球の模刻1/風船石膏1

午前クラスは粘土で電球の模刻に入りました。単純そうに見えて、人工物ならではの軸を中心とした完璧なシンメトリー構造、美しい機械的カーブ、滑らかな曲面となかなか手ごわいモチーフです。気をぬくとフライドチキンやヘチマのようになってしまいます笑。正確な立体的観察力を養いましょう。

午後クラスは石膏を用いた課題に入りました。石膏は粉末ですが水と混ぜると固まる性質があり、美術や歯科技工士などで型取りに用いられます。高校の美術室などに石膏像があったりしますね。
今回の課題はその石膏を風船に注いで、固まる前に自由に形をゆがめて、不思議な柔らかい形の「抽象彫刻」を作る課題です。初めての素材に、みんな楽しみました。来週からはこの像をデッサンしますよ〜!

石膏の抽象彫刻(完)ほか

梅雨ですね。湿度が高いと絵の具の乾きが遅くなったり嫌になっちゃいます。
さて石膏の抽象彫刻は全クラス終了しました。またさらに見たことのない個性的な作品ができましたね〜。同じ課題なのにこんなにも違う結果が生まれるところが面白いです。

ほかのクラスは、模写を開始したり、グラデーションの絵の色彩計画を立てていたりとバラエティーに富んでいます?。また来週お伝えします!

石膏の抽象彫刻(4)/グラデーションの絵(2)

石膏の抽象彫刻の完成作です。
高学年&中学生らしく塗りも丁寧で、かつ個性がありますね。
こういった飾りやすい小さな彫刻を「オブジェ」とも呼びます。ぜひ玄関にでも飾ってあげてください。
ちなみに、右下の作品のタイトルは「しかく」だそうです。ふんわり柔らかい形だけれど模様が四角いから「しかく」。なにかほっこり癒されますね。みんなもタイトルもつけるとぐっと作品への愛着が湧いたり、また深みが出て良いと思いますよ!
グラデーションの水彩課題は練習を終えて、エスキース帳で構想を練っているところです。がんばりましょう。

石膏の抽象彫刻(3)/グラデーションの絵(1)

午前クラスは石膏の抽象彫刻、午後クラスはグラデーションの絵の課題です。
午前の石膏は、先週すでに形を作り終え、今週は着色です。形を作る段階では低学年の子達が自由に思い切った形を作っていましたが、色の段階になると高学年&中学生の引き出しの多さが活かされています。偶然に出来た形態から動物をイメージしてみたり、幾何学的な模様の図柄を考えたりと、全く違うアプローチで着色していました。完成が楽しみです。
午後クラスは、水彩絵の具で「グラデーション」という技法を用いた絵画です。今日は本番の絵の制作に入る前に、段階を踏んでグラデーションの練習をしました。みんな鉛筆では一度グラデーション制作を経験済みなのですが、絵の具となると当然ですが消しゴムで修正する事が出来ないので、難易度がグッと上がります。でも何度かやっていくうちに慣れきて、この課題が終わる頃には、みんな絵の具使い/筆使いが上手になっていきます(^^;;。少し先は長いけど頑張りましょう!

アクリル自画像完成(2)/石膏の抽象彫刻

自画像と、石膏の抽象彫刻の完成作品です。
自画像はそれぞれ描き口に個性が出てきていて面白いですね。
抽象彫刻は、ほぼ偶然にうまれた形から、どう触発を受けつつイメージを広げ、ペイントしてユニークな作品に仕上げていくかが勝負です。「何か足りないんだよなあ〜」と悩む時間が良いですね。
今回の自画像のような「見て」「描く」作業と、石膏のような抽象的・創造的作業とでは、実はだいぶ使う頭が違うようで、人によって得手不得手が大きく分かれます。
ですがこの二つは、外の世界から吸収する/中から生み出す、という芸術(に限らず全てでしょうが)の二本の大事な柱です。
苦手だな〜、と思っても両方育てていきましょう。
(参考作品はニキ・ド・サンファル)

アクリル自画像・4/石膏の抽象彫刻

午前クラスは継続して自画像です。大人でも自分の顔を描くとなると、本物よりきれいに描こうと思っちゃいますよね(笑)。そこはぐっとこらえて、「風景を描くように」「モノをみるつもりで」「凸凹や光と影を見て」と”客観的”に見るということを伝えるよう努力しています。絵を描く事で身につく力として、客観的に見る力、何事にも適切な距離を置いて全体を見る力、があると思います。自画像はまさにその訓練にもってこいです。がんばれ〜。

午後クラスは新しい課題で、石膏(せっこう)を使った抽象彫刻です。石膏は水に入れると20分くらいで固まる白い粉です。
今回は液体状の石膏を膨らませた風船の中に注ぎこみ、固まる前に手で握ったり、何かに押しつけたり、輪ゴムで縛ったり…あれこれ工夫して、自分なりのいい形を探して作ってもらいました。絵を描いている時の集中してシ〜ンとした空気とは打って変わって、今日は皆キャーキャーはしゃぎながらも面白い形が出来ました。来週はこの上に色を塗りますよ!(参考作品はジャン・アルプ〜やわらかい形の彫刻で知られる巨匠)