アクリル構成自画像・完成!/アクリル画「かぼちゃのある静物」3

午前クラスの構成自画像が完成しました!
皆本当にそれぞれの違う個性が出ていて面白いですね〜。違うということはそれだけで素晴らしいことです👏。題材や色調、空間の捉え、構成、筆のタッチ等が絡み合ってできてくる「個性」は、初めから目に見えて有るものではありません。自分なりの「好き」をつきつめて描き切っていくことで、滲み出てくる/自覚するもののような気がします。また次回にも生かしていきましょう!

午後クラスの静物画は、キャンバス上に鉛筆でアタリをとり→単色で下書き・軽く陰影→ペインティングナイフで大まかに明暗をわける、という流れで進めています。
初めてのことばかりで、おっかなびっくりな感じですが、おそれず楽しんでいきましょう〜。

制作風景(2023年7月30日午後クラス、かぼちゃのある静物アクリル画)

アクリル構成自画像7/アクリル画「かぼちゃのある静物」2

当教室は割と1作品にじっくり時間をかけて描かせる方針です。たとえ時間がかかっても、一回、自分が描ける限界まで描ききれば、短時間でも同じレベルまで描けるはず!という考えからそうしています。とはいえ、どこかで区切らないといけませんので😁、午前クラスの自画像は来週でいよいよ終わり〜!
どうでしょう〜?授業の最後にはいつもこのように並べて作品を客観的に眺めて、自分で反省や来週の計画を立てる時間を設けています。だいぶ完成は見えてきたと思いますが、満足いくまで描き切れるといいですね。

午後クラスの静物は早く絵の具でキャンバスに描きたいところですが、完成予想図であるエスキースが上手くいかないまま、本番のキャンバスに入っても更に難しくなるだけですので、ここは焦らずしっかり鉛筆でエスキース。。ブロックのパース、それぞれの位置関係、構図、形、よ〜く観察してモチーフへの理解を深めます(観察は大事です!)。来週は全員絵の具に入りましょう!

静物アクリル画

アクリル構成自画像6/アクリル画「かぼちゃのある静物」1

自画像は今週含めてあと3回でそろそろ後半。
一旦全部出し切るつもりで描かないと、自分の絵の良さもアラも出ませんので、画面全部を描きこむのみ!…とみんな頑張っていますが、デッサンより少々手こずっている感がありますね。。でもこれは当然のことで、絵の具を使うと、デッサンで大事な「形」や「明暗」に加え、「色」や厚み、タッチ、塗り重ね…と考えることが増えてマルチタスクになってきます。完成のイメージを心にしっかり持って、絵の具に振り回されず、描き切りましょう!

午後クラスは新課題、静物のアクリル画に入りました。モチーフはブロック、かぼちゃ、ストライプの布、スチロール球、グラスです。「どうしてこの組み合わせ??テーマは??」と考えてしまいそうですが、形や素材で見ると、直方体(ブロック)、球体(スチロール)、円筒(グラス)、自然物(かぼちゃ)とつなぎの柔らかい素材(布)、の組み合わせです。それらがどのように組み合わされて置かれているかをよく観察・表現することで、空間把握力や物の見方がぐっと成長します。今週はエスキースと下地作りをしました。がんばりましょ〜う。

アクリル構成自画像5/風船石膏(着色)完成!

7月ですね。午前クラスの構成自画像は、どんどん「描く」のみ。「塗る」ではなく「描く」意識が大切です。あと絵が固くならないように、今はまだあまり完成形を決めてかからず、形や色に揺らぎを与えながらベストを探っていきます。ちなみに写真手前2人は初アクリル画なので名画の模写。模写は巨匠の絵をたくさん見る事自体も有意義ですし、絵の具扱いなど一度に多くを習得できます。

午後クラスは石膏着色が完成しました〜。パチパチ👏。それぞれの形から触発されつつ生み出した絵柄がみんな個性的で面白く、色も綺麗ですね。玄関に飾るのにぴったりな綺麗なオブジェができました。おつかれさま〜。
来週から新しい課題です!
石膏着色完成(左から小4、小4、小6、小5)石膏着色完成(左から小5、小4、小5、小4)

アクリル構成自画像4/風船石膏・着色1

午前クラスはそろそろ中盤ですので、途中経過をお見せします。みんな全然違いますね〜。自画像を何かと構成するという課題でしたが、みんなの個性がぐっと引き出されて良い課題だったようです。ここまで表現が違うと教えることもその生徒に応じて当然変わってきて、指導というより一緒に方向性を模索していく感覚です。参考になりそうな作家も都度個別に紹介しています。さてどんどん描いていきましょう!

午後クラスは、先週まで頑張ってデッサンした石膏にアクリルで着彩しています。草間彌生ニキ・ド・サンファル等を紹介しつつ、自分の立体の形にどういう色や模様を描いたら面白くなるか、まずは図柄のアイデアを何案かエスキース帳に描いてみて、いざ本番へ。来週に仕上がる予定です。丁寧に塗っていきましょう!

アクリル構成自画像3/風船石膏と紙テープのデッサン4

午前クラスの構成自画像は、だんだん図像が見えてきました。でもこのくらいの段階では、意外と最終的なイメージに急いで辿り着こうとせず「遊び」や「迂回」、あるいは計算できる人は「下ごしらえ」が必要だったりします。あと顔一つとっても表現は実に多様ですので、教室では特に色々な作家を紹介しています。今週紹介したのはミリアム・カーン。ぼやっとした表現で少し怖い感じもありますが、これだけ激しい色使いでも顔とわかる。「絵」の世界の幅広さをみんな自然と理解しています。

午後クラスのデッサンは今週で完成!おつかれさまでした〜。みんなすごいグッと密度を上げて良いデッサンになりました。感想を聞くとみんな「紙テープが難しかった」とのこと。石膏のゴロッとした立体感と、ひらひらと巻きつく紙テープの薄さと軽やかさ。満足いくまで表現できたかな?来週からはみんなのリクエストに応えて、この石膏に着色を施してオブジェ制作をします!カラフルにするもよし、顔を描くもよし、お楽しみに〜。

[参考作品]ミリアム・カーン

アクリル構成自画像2/風船石膏と紙テープのデッサン3

午前の自画像は、絵は構図が命ですからエスキース(構想)が固まっていない生徒は焦らずじっくり考えます。下地に入る生徒は既に絵作りを意識して、色調や絵の具の厚み、雰囲気を探りつつ、かつ全体を大づかみに捉えて進めていきます。既に個性が出てきてますね。アクリルはいくらでもトライ&エラーが効きますので、失敗を恐れず自分なりの表現をどんどん探っていきましょう!あと自分の好きな画家がいると、目標やビジョンが持てて良いです。自分なりの良い絵のイメージを作るのに、常にアンテナを張って色々な絵を見ましょう。画集を買うのもいいですよ(美術系書店)。
午後クラスのデッサンは、次週で完成。いつもみんなに言っている通り、今週で一旦完成させるつもりで頑張ってもらいました。そしてもう一歩次週描き込むことで一歩成長します。石膏はみんなまだ描けるようですが、紙テープが簡単そうで難しいそう。それもそのはず。実は紙テープのようなものはテープだけを目で追いかけていても描けないんです。大事なのは「関係」。石膏からどれくらい離れている/くっついているか、くるっとねじれた輪っかの隙間はどれくらいの大きさか、こことそこのどちらが近い/遠いか、どちらが明るい/暗いか…常に比較が必要です。モチーフ全体に意識を張って、関係性を見通す目を育むことこそがデッサンの真髄です(この感覚は科学でもどこでも通用すると勝手に思っています)。がんばりましょう!

アクリル構成自画像1/風船石膏と紙テープのデッサン2

午前クラスは、今週から新しい課題「アクリル構成自画像」。
「自画像はともかく…構成?」と思いそうですが、言い換えれば「自画像+α」。オーソドックスに斜め45度で顔から胸まで描く、のではなく何かひとひねり、好きなものと組み合わせるなり、状況設定を工夫するなり、自画像を単なるきっかけに構図や色調も工夫して自分なりの絵を作りましょう〜!という課題です。
今週はアイデア出し。絵もまずは数が勝負です。例えば「犬と私」を描くとして、1枚エスキースを描いて本番に行くより、無数にある組み合わせの可能性から一つを選んだほうが、断然良いものができます。頭を柔らかく発想を広げましょう。参考作品はウィーン幻想派の画家、ルドルフ・ハウズナーで折り紙の帽子を被った自画像で有名です。ユニークですよね。

午後クラスは、先週アタリをとった上から、おおまかに明・中・暗と鉛筆を寝かせて調子(トーン)を乗せていきます。「輪郭線」という線は本当は無くて、明るさの違いで境目ができているんだ!ということが今の主な学びです。みんな自然にデッサンらしくなってきました!

ルドルフ・ハウズナー

写真模写(自画像)完成!/サザエの模刻1

午前クラスの写真模写による自画像が完成しました!!いいですね〜。
普通の鏡を見て描く自画像と、結果が少し違うのが分かりますでしょうか?
たなびく髪など写真ならではの一瞬を切り取った静止した空気。動く自分の姿を鏡で見てはこうは描けません。そしてカメラが冷静に描き出す、光と影の滑らかなグラデーション。絵と違って現実世界には無限のグレーの階調があります。それを見たままに鉛筆で写し取る努力をすると、普段の絵では出したことのない緻密な「調子」(グラデーションや鉛筆の色あい)作りが習得できます。今度物を見て描くときにも活かせるといいですね。

午後クラスは今週から粘土を使ったサザエの模刻が始まりました。
実物のサザエの殻を見て石粉粘土で形をそっくりに作り、その後着色までやります。
写真は粘土作業を始める前のエスキースです。絵でも彫刻でも、いつも作り始める前の準備運動にエスキース(下絵、スケッチ)を行うのを習慣にしていますが、今回のサザエは上と横の2方向から形をよ〜く観察して描いてもらいました。ぐるぐる回る「らせん構造」をしていますね。複雑に見えますが自然の美しい造形です。
「サザエ食べたことなーい」「苦いから嫌い」など話しながらのスタートですが?、頑張っていきましょう〜。

写真模写(自画像)3/グラデーションの絵7

午前クラス・写真模写は形は大体先週までで取り終え、今週はしっかり鉛筆で明暗を作っていくことを頑張ってもらいました。どうしても顔を絵で描こうとすると、目鼻口をグリッと線で描いてしまいがちですが、写真は嘘をつきません。実世界は明るい/暗いがあるだけで、輪郭線はないんですよ〜。空の白から肌のグレー、髪の黒まで、自然な光のグラデーションのつながりだけで世界を描き出しています。それを実感できるといいですね。
まだ少し絵が白いですので、来週からはどんどん鉛筆をのせて描き込んでいきましょう!

午後クラスのグラデーションによる名前の街は、名前で出来た屋上部分の色相のグラデーションに入り、ぐっと完成が見えてきました。大人の方も色相環など美術の授業で見た覚えはあるかもしれませんが、話で聞くだけですと今ひとつピンとこない色の原理。今回の課題を通して、赤・青・黄色の「色の三原色」と「白」さえあれば、どんな色でも作れる!ということを実感してみんな色を自分のものにしていってます。黒も肌色も使ってません。色は奥が深い世界ですが、「黄色に紫を混ぜたら本当に暗くなった〜」などの素直な声が聞こえてきて嬉しいです。来週完成です!頑張りましょう!

写真模写(自画像)2/グラデーションの絵6

午前クラスは写真模写の続き。今回に限らず、いつもベアヒェンでは、朝教室に来て、まず自分の絵をぱっと見た「第一印象」をみんなに大事にしてもらってます。客観的に自分の絵を見られるのはしばらく時間をおいたレッスン最初が一番。特に今回の顔のようなモチーフは、形がほんの数ミリずれているだけでもだいぶ違う印象になります。普通の鏡を見ての自画像なら多少揺らぎがあっても大丈夫なのですが、写真模写は答えが脇にあるので違いは明確^^;。粘り強く形を修正しつつ、そろそろ明中暗の三段階くらいに調子を入れて行きます。みんな頑張ってます。

午後のグラデーションの絵は、壁部分の明度のグラデーションを終えて、背景に移るか(?)というところまで頑張ってもらいました。
皆さんだいぶ要領を得て塗りのテンポも早くなってきました。筆さばきや混色の加減も確実に上手になってます。この課題は反復練習の要素がつまってますので、1課題でぐっと成長しますね。綺麗な絵が出来てきていますよ!

写真模写(自画像)1/グラデーションの絵5

せっかくの運動会・体育祭シーズンですが、天気が安定しませんでしたね。
午前クラスは今週から新しい課題、「写真模写」です。「名画の模写」は何度か経験した子もいますが、今回はモノクロでプリントした写真を元に鉛筆デッサンで模写を行います。
先週、あらかじめ生徒自身の顔を1人ずつ撮影したものが題材ですので自画像ですね。以前マスクをした自画像なども描きましたが、通常自画像を描くときは昔から鏡を使って描きます。それに比べると、写真は動きませんし、すでに立体から平面に置き換わっていますので、平面から平面に写すのは割とハードルが低い…はず(笑)です。あとなにより、写真模写はカメラならではの豊かで滑らかな階調や、冷静な描写を再現したり、目で見て描くのとは違った学ぶことが多くあります。楽しみ。

午後クラスのグラデーションの絵は「名前の街」の下書きを終えて、壁の色塗りに入りました。壁は練習でやった明度のグラデーションで塗ります。斜めの壁に沿った向きで1ストロークずつ少しずつ白を混ぜて明るく(または、色を混ぜて暗く)しながら、綺麗なグラデーションになるよう丁寧に塗っていきます。一壁塗るうちに段々と筆づかいや絵の具の混ぜ具合が上手になってきています。その調子!

自画像デッサン完成/文字のデザイン完成

午前、午後クラス共にたくさん傑作が完成しました。年度末になり、教室の作品のレベルも最高潮に上がっております!
午前クラスの「マスクをした自画像」の鉛筆デッサンは、モノクロなので色は無いのですが、実は鉛筆でも微妙な色味がありまして、そこにきちんと個性(明暗はっきりしていたり、繊細だったり、しつこさがあったり)が出ているのが素晴らしいです。質感の描き分けもばっちりで、皆よく奮闘しました。
何より「ガリガリガリ、シャッシャッ」と皆の鳴らす鉛筆の音を聞いているのが、心地よかったです。コロナ禍の思い出として作品を見られる時が来るといいですね。

午後クラスの「文字のデザイン」は、名前から1字をとって絵にする課題でしたが、もとの名前のイメージからあえて飛躍させ、でも文字自体の意味はきちんと伝わってくるユニークな作品が生まれました。アイデアに跳躍力は大事です。今回学んだことですが、面白いデザインはどうしてかクスクスと笑いがでてしまうものですね。真剣に仕上げて、完成度が高ければ高いほど、面白くなってしまう。不思議ですね。

おまけでもう一点ご紹介。当教室を今週で卒業の中学三年生の生徒さんがくれたサプライズプレゼント。教室のマスコットの熊のイメージと私たち講師2人を組み合わせてくれた絵です。構成のアイデアも素晴らしくて、描写も丁寧。そして…可愛い?(私たちは美化し過ぎですよっ)。愛情あふれるプレゼントに、涙が出てきそうでした。高校に行っても良い作品を描いてね!

卒業生からのプレゼント

自画像デッサン4/文字のデザイン4

自画像デッサンは、そろそろ「描き込み」に入ります。
鉛筆の使い方も絵が進むにつれ変えていきます。出だしは柔らかめ(2Bなど)の鉛筆を寝かせてふわっと調子をつけていきますが、だんだんと鉛筆を立て、硬さもHBや2Hなど硬い鉛筆でガリガリと筆圧を上げて描いていきます。顔の細かな面の向き、まぶたの厚みや眼球の丸み、服やマスクのシワの重なり、一つ一つ丁寧に説明するように描き分けていきます。次回で終わり!がんばりましょう。

文字のデザインは今週から彩色です。まずは背景、かつ明るい色から暗い色へ、広い面から狭い面へと塗っていきます。
水彩は、消そうとして拭いたり上から塗ると余計汚くなるので、やり直しがほぼ出来ません。また水加減の調整も大切で、薄すぎると塗りムラが出来、濃すぎるとベタベタして塗りにくい。実はとても難しい画材です。はみ出さないよう集中して描く緊張感のおかげで、徐々にみんな筆使いが上手くなっていますし、慎重に試し紙で色を確認する癖もついてます。水彩の良い効果ですね。
再来週は主役の文字を塗って完成です!

自画像デッサン3/文字のデザイン3

午前クラスの自画像デッサンはぐっと描き進んできましたので、途中経過をお見せします。
先週までは少し絵が堅い感じがありましたが、大きく明暗を意識して調子を入れたり、(細部でなく)大きな骨格を意識してみるなど、ゆったりと捉え直していくうちに、だいぶ人間らしい柔らかいデッサンになってきました。マスクもよく見えています。階調も豊かでいいですね。

午後クラスの文字のデザインは、本番の下書きに入りました。レタリングで一回吸収したきれいな文字の形をベースに絵にしていきます。
ポスターなどのデザインの世界では、アイデアが一瞬で伝わるように絵をすっきりシンプルにする感覚が必要とされます。絵でもそうなのですが、デザインは特にそぎ落としていかないといけません。今週は色塗りの前に、本番用紙に鉛筆の線描でしっかりと下書きを詰めていきました。来週から色塗りです。ピタッと丁寧に塗っていきましょう。

自画像デッサン2/文字のデザイン2

自画像デッサンは、輪郭線を描いてから鉛筆で塗ると、塗り絵のように不自然な絵になってしまいますので、形や構図を探りつつ柔らかく描き進めていきます。
また、顔を正面から見ているとあまり気付きませんが、実は人の頭蓋骨はかなり奥行きがあります。図のような上から見た頭の形を皆にも見せて、立体としての形を意識してもらっています。

午後クラスは、自分の名前の中の一字を正しいレタリングで書きました。
文字の書体には大きく分けてゴシック体と明朝体の二種類の形があります。明朝は毛筆の形から来た縦が太く横が細いきれいな文字で、ゴシックは太さが均一で読みやすいのが特徴。どちらも新聞などで身近に見ますね。
デザインで使用予定の書体の一字を、見本を見ながらマス目に正確に書き、水彩できちっと塗って仕上げました。正しい書体を踏まえた上で、来週からデザイン画の制作に入ります。
【参考】上から見た頭蓋骨

自画像デッサン1/文字のデザイン1

新しい課題に入りました。
午前クラスは自画像デッサンです。
マスクを外せない日々が続きますが、絵に描いておけばいつか思い出になるかも?と、あえて「マスクをした自画像」をテーマにしました。
顔が半分以上マスクに覆われているので一見簡単そうに思えますが、実はマスクの中の見えない形を意識しないと顔に合わなくなり、とても不自然になるので難易度高めです…。
でも、みんな良い滑り出しでした。

午後クラスは文字のデザインです。自分の名前から一文字を選んで、絵と文字を組み合わせたデザインを作ります。
まずは自由に想像をめぐらせて、エスキース帳でアイデア出しです。アイデアはなにより数が勝負。色々な組み合わせや展開を考えて、失敗を恐れずとにかく描いてみる。もう出尽くした〜と思った頃に、「!!」とひらめきが訪れるものです。写真(下)は宙を見たり頭をかいたり、産みの苦しみを感じてる様子?。

アクリル自画像完成(2)/石膏の抽象彫刻

自画像と、石膏の抽象彫刻の完成作品です。
自画像はそれぞれ描き口に個性が出てきていて面白いですね。
抽象彫刻は、ほぼ偶然にうまれた形から、どう触発を受けつつイメージを広げ、ペイントしてユニークな作品に仕上げていくかが勝負です。「何か足りないんだよなあ〜」と悩む時間が良いですね。
今回の自画像のような「見て」「描く」作業と、石膏のような抽象的・創造的作業とでは、実はだいぶ使う頭が違うようで、人によって得手不得手が大きく分かれます。
ですがこの二つは、外の世界から吸収する/中から生み出す、という芸術(に限らず全てでしょうが)の二本の大事な柱です。
苦手だな〜、と思っても両方育てていきましょう。
(参考作品はニキ・ド・サンファル)

アクリル自画像完成(その1)

自画像の完成作品をご紹介。それぞれ皆よく粘って描き切りました。
これくらいかなあ?と思ったところから、もう一歩、さらに描き進めてみるとまた新たな領域に踏みこめるんです。みんなの様子を見ると多分少しその感覚をつかめた気がします。この一作でまた確実に成長していると思います。
石膏の抽象彫刻はまた来週ご紹介します。

アクリル自画像・4/石膏の抽象彫刻

午前クラスは継続して自画像です。大人でも自分の顔を描くとなると、本物よりきれいに描こうと思っちゃいますよね(笑)。そこはぐっとこらえて、「風景を描くように」「モノをみるつもりで」「凸凹や光と影を見て」と”客観的”に見るということを伝えるよう努力しています。絵を描く事で身につく力として、客観的に見る力、何事にも適切な距離を置いて全体を見る力、があると思います。自画像はまさにその訓練にもってこいです。がんばれ〜。

午後クラスは新しい課題で、石膏(せっこう)を使った抽象彫刻です。石膏は水に入れると20分くらいで固まる白い粉です。
今回は液体状の石膏を膨らませた風船の中に注ぎこみ、固まる前に手で握ったり、何かに押しつけたり、輪ゴムで縛ったり…あれこれ工夫して、自分なりのいい形を探して作ってもらいました。絵を描いている時の集中してシ〜ンとした空気とは打って変わって、今日は皆キャーキャーはしゃぎながらも面白い形が出来ました。来週はこの上に色を塗りますよ!(参考作品はジャン・アルプ〜やわらかい形の彫刻で知られる巨匠)