白い静物5/サザエの模刻6

午前クラスの静物アクリル画は今週含めてあと3回。
最終日の前の週には一旦完成させるつもりで!といつも伝えている通り、今回、次回で一旦完成、残り一回はさらに詰めて仕上げる予定です。ですので、今週が山場?と言えます。予定通り順調に進めている子も、悩みつつ方向性を探っている子も、ペースはそれぞれですが、絵と(自分と)真剣に向き合って描いている時間は必ず成長につながります。結果がわくわくします。

午後クラスのサザエの模刻は完成しました〜!!どうぞ拡大してご覧ください。
サザエのような自然物は、形も複雑で色も微妙に混ざり合い、ひとつとして同じ色がありません。「なんか人工物っぽい〜」と葛藤する声も出ていましたが、今は自然をよく観察してその美しさ繊細さを自分の中に取り込んでいくのが何より大事です。真に迫る良い作品がそろいましたね。

感染者数が非常に増えています。お盆休みもみなさん気をつけてお過ごし下さい。

白い静物4/サザエの模刻5

午前クラス午後クラス共に今週は途中経過。
午前は真っ白のモチーフで、かつ使う絵の具は赤青黄の三原色+白のみという縛りがあるにも関わらず、いつもに増して色調が人によってそれぞれ違って良いですね。来月1ヶ月は時間がありますので、いろいろチャレンジしてみて、しっかり満足いくまで描き切って欲しいですね。

午後クラスのサザエの模刻は、今週から着色。とはいえ、いきなりサザエの色を塗るわけでなく、今日は下塗り。サザエの殻をよく見ると表面は石灰化して白くなっていますが、濡れ布巾で表面を濡らすとその下には紫・赤・緑など入り混じった暗い色があります。実際に子供たちも濡らして観察しながら、感じた色をアクリル絵の具で塗ってもらいました。カラフルですね!来週はこの上から白っぽい色を重色して仕上げます。アクリルも初めての子が多いですので、使い方もこの機にレッスン?

白い静物3/サザエの模刻4

静物は3週目。先週に続いて描き出しですので、細部や最終的な色にこだわらず、主にナイフや大きな筆を使って全体感・雰囲気をつくっていきます。
とはいえ、それは一般的な進め方で、人によって趣味も違いますし、どういう絵に仕上げたいか方向性も違いますので、それぞれに応じた進め方を相談しながら探っています。出だしはイメージを手探りする段階で一番大変ですが面白い時です。楽しみましょう。

午後クラスのサザエの模刻は、ツノや、渦を巻く筋など細部まで出来るだけ作って、粘土造形を今週で完了しました。表面は、ヘラで引っ掻いたり、筆や雑巾を押し当てたりして細かな凹凸をつけ貝殻らしいガサガサした質感を表現しています。来週からの着色にも活きてくるはずです!

白い静物2/サザエの模刻3

午前クラスの静物画はそれぞれに狙いを持った下地の上に、その人らしい描き出しに入りました。もう出だしから個性が出ていて素晴らしいです。個性というものは教えられるものではないですから、みんなが自ら見つけたものです。ちょっと感動?。
参考作品は長谷川りん二郎。ただ紙袋を描いた絵ですが、面白いですよね。様々な作家の作品に触発されるのも大事ですので、さりげなく合間合間に紹介しています。

午後クラスのサザエの模刻は、今週からディテールに入っています。ディテール、ボリューム、形、構造…美術では必ず出てくる言葉ですが、言葉だけで聞いていると嫌になりそうなところを、実体験を通して耳にすると子供というものはスルッと理解してしまいます。すごいですね。

長谷川潾二郎

白い静物1/サザエの模刻2

午前クラスは新しい課題、アクリルの静物画に入りました!
写真でお分かりの通り「白い静物」です。きれいですね。「白いものを絵の具で描くってどうしたらいいの?白い絵の具で塗るの?」と思うかもしれませんが、一言で白と言っても、青味や黄色味など人によって感じ方も違う、さまざまな「色味」があります。また光と影も色に置き換えて考えます。
そしてここが大事な学びのステップですが、絵において、なにも白い物を白で描く必要はないんです!どんな絵にしたいか?自分の意思にそって自由に色も構図も考えていきます。今回はさらに1つ遊びとして「赤・青・黄」の三原色+白の4色だけで描きます。実はその4色あれば色はほぼ無限に作れるんです。混色によって自分の好きなオリジナルの色を作りましょう。
今週は、エスキースを何枚も描いて絵の構想を練ることにほぼ費やしました。静物をただ見たまま描くだけでなく、「自分の作品にしていく」のが今回のテーマです。どうなるか楽しみ!

午後クラスのサザエの模刻は、渦巻きの構造もできて、穴も掘っていって、だいぶサザエらしくなってきました。自然の造形の複雑さに当然少し苦戦してますが(笑)、粘り強くモチーフと対話する中から、普段何気に目にしている身の回りのものにも「どうなってるんだ?」と新鮮な目で観察する気持ちを養えたらこの課題は大成功ですね。家族がだまされるくらいサザエそっくりにするのを目標に頑張りましょう〜。

モランディ

マチス

写真模写(自画像)完成!/サザエの模刻1

午前クラスの写真模写による自画像が完成しました!!いいですね〜。
普通の鏡を見て描く自画像と、結果が少し違うのが分かりますでしょうか?
たなびく髪など写真ならではの一瞬を切り取った静止した空気。動く自分の姿を鏡で見てはこうは描けません。そしてカメラが冷静に描き出す、光と影の滑らかなグラデーション。絵と違って現実世界には無限のグレーの階調があります。それを見たままに鉛筆で写し取る努力をすると、普段の絵では出したことのない緻密な「調子」(グラデーションや鉛筆の色あい)作りが習得できます。今度物を見て描くときにも活かせるといいですね。

午後クラスは今週から粘土を使ったサザエの模刻が始まりました。
実物のサザエの殻を見て石粉粘土で形をそっくりに作り、その後着色までやります。
写真は粘土作業を始める前のエスキースです。絵でも彫刻でも、いつも作り始める前の準備運動にエスキース(下絵、スケッチ)を行うのを習慣にしていますが、今回のサザエは上と横の2方向から形をよ〜く観察して描いてもらいました。ぐるぐる回る「らせん構造」をしていますね。複雑に見えますが自然の美しい造形です。
「サザエ食べたことなーい」「苦いから嫌い」など話しながらのスタートですが?、頑張っていきましょう〜。

サザエの模刻・完成

今年度も今日で終わり、明日は新元号発表!と世間はいろいろ騒がしいですが、子供達はじっくりサザエと向き合って、今週完成しました!パチパチ?
みんなすごく頑張ってモチーフに食いついてくれました。ありふれたサザエの殻ですが、その複雑な色や形、規則性などなど、自然物に向き合って多くを学びとることがすごく大事な経験に思います。
親御さんがどちらが本物か本気で分からなかったりした時の、子供達の満足そうな顔が印象的でした。
次にサザエを食べるときに、思わず殻に目を取られてしまうかもしれませんね〜(笑)。

サザエの模刻4

サザエの模刻は今週より着色に入りました。
貝殻の表面は傷や付着物で白っぽくなっていますが、この複雑な色合いを一回塗りで表現するのは難しいです。
そこで今回は、白く石灰化する前の貝殻の地の色を良く観察し、まず濃い色で下塗りをします。それから白っぽい色を上から乾いた筆でかすらせて塗るドライブラシ技法という重ね塗りの方法をやってみます。
今週はひとまず下塗りまで。みんな集中して頑張っています!
制作風景3/24(サザエの模刻〜着色)制作風景3/24(サザエの模刻〜着色)

サザエの模刻3

サザエの模刻も今週で粘土造形を終了しました。
「時間が足りない〜」という意見も多々ありましたが、それだけモチーフがよく見えてきたということで十分頑張ったと思います。ディテール(細部)もそれぞれしっかり作りこんでいて、良いと思います。(ちなみに写真の作品は、3〜5年生です)
次回から着色に入ります。サザエの表面の色がまた複雑で面白いので楽しみです!
サザエの模刻(途中経過)サザエの模刻(途中経過)

サザエの模刻2

サザエの模刻は先週大まかな形を作ったのに続いて、今週はツノや筋ばった形などのディテール(細部)の表現に入り、グッとサザエらしさが出てきました。
指で作っているといつまでも「ふわっと」した柔らかい形にしかできませんので、今週はヘラなどの道具や時には爪も使って、サザエらしいゴツゴツとした質感やシャープな面の移り変わりを意識して表現してみてもらっています。まだ少し粘土造形が終わりませんでしたので、来週も引き続き行います。
一番下の写真は実際に使っているサザエの貝殻の一つですが、つくづく、見ていると複雑で奥が深いですね〜。?
サザエの模刻2週目サザエの模刻2週目さざえ