電球の模刻完成!/風船石膏と紙テープのデッサン2

午前クラスの電球の模刻が完成しました〜。なかなかの完成度ですね!
精緻な工業製品を粘土で手作業で作るという難題でしたが、みんな良く頑張りました。精度の高い造形力が身についたと思います。先週で終わった生徒たちは久しぶりにクロッキー。1ポーズ5分くらいの速描きです。みんな上手👏
午後クラスのデッサンは「デスケル」という道具でモチーフを覗いて、構図をしっかり考えてエスキースを描き、本番の紙に「アタリ」をとるところまでがんばりました。来週も引き続き頑張りましょう〜。


デッサン「鉛筆を持つ手」完成!/名画の模写1

「手と鉛筆のデッサン」完成です!!👏👏良いデッサンですね。
骨格・筋肉などの手の構造、柔らかな面の移り変わり、鉛筆と肌の質感の違い、等々沢山タッチを重ねてよく追いかけています。かつ粘り強く描いたぶん、調子(鉛筆の色)も綺麗です。ぜひ拡大してご覧下さい。
今回は10時間かけて描きましたが、一度ここまで描いた経験があると、次に何かを描くときは2〜3時間である程度描けるものです。感覚を忘れないでね。

午後クラスは今週より、「名画の模写」に入りました。世界の名画を見てそのまま写す課題です。油絵の作品がほとんどですが、教室では水で溶かせて油絵のような表現ができるアクリル絵の具を使います。
今週は、机に積まれた画集を全部見て、「この絵を描きたい!」という一枚を決めてもらいました。もちろん絵を選ぶのが一番の目的ですが、それをきっかけに、美術館でも見きれない数の名画をじっくり鑑賞するのが大きな目的です。見ること、知ることは描くことと同じくらい大事です。ゴッホ、マチス、ルノワール、ボナール、ルソー…色々巨匠の名前を覚えましたね👍。

デッサン「鉛筆を持つ手」4/デッサン「レンガと玉ねぎ」完成!

午前クラスはもう完成一歩手前!いつもと同じく今回完成のつもりまで描き切ってもらいました。もう十分完成と言っていいレベルですが、更に次回もう一歩描くと自分の限界を超えられます。精神論のようですが、描き方が上達するというよりは見えなかった地平が見えてくる…と言いますか、たくさん描くとこれまで見ているようで見えていなかった微細な手の起伏や隙間の空間といった目から入る情報がぐんと増える時が来ます。それを味わうと次回更に成長します。でも既に本当に良い手ですね〜。

午後クラスのレンガと玉ねぎのデッサンは今週完成しました!
ほぼみんな体験レッスン以来の初めてのデッサンです。レンガが特に、縦横奥行きの比率や正確なパースを捉えることが難しい課題でしたが、みんなよく頑張りました。ごろっとした丸い玉ねぎと人工的な直方体の形がよく表現できています。それぞれのずしっとした重みも出ていますね。何よりよく見て感じ取っているところが素晴らしいです。パチパチ👏

デッサン「鉛筆を持つ手」3/デッサン「レンガと玉ねぎ」3

デッサン3週目。調子(鉛筆の濃淡による明暗)ものってきて、明/暗/ハーフトーンが出来てきましたので、さらにもう一段高いレベルの話へと進みます。
教室では指導の際に新しい専門用語を口にした際や、図で解説する際など、毎回紙に書いて教えますが、今回のメモ書きはデッサンの大事な要素、「形・構図・明暗・質感」でした。
形・構図・明暗まではこれまでにも話していますが、次は『質感』。触り心地や重さ、硬さといった目だけでは分からない所です。午前クラスの手は表面がサラサラ&しっとり、肉の柔らかさ、骨のごつごつ感、爪はツヤっと。鉛筆はツヤっと、硬く乾いたシュッとまっすぐな人工物。午後クラスのレンガはザラザラ、ゴツゴツ、ずしっと重い、シャープなエッジのある人工物の感じ、玉ねぎはつるっと丸く少し重く、皮ははらっと薄く乾いた感じ。
みんなに一回描く手を止めて、さわってもらいました。
その描き分けが出来ると、「リアリティ」(本物らしさ)がぐっと増します。
それぞれのその物”らしさ”を感じるのが大事です。どんどん感じて描いていきましょう。

手のデッサン3回目
レンガと玉ねぎのデッサン3回目

デッサン「鉛筆を持つ手」1/デッサン「レンガと玉ねぎ」1

あけましておめでとうございます。今年もがんばって制作していきましょう!

2023年第一弾の課題は、午前クラスは「鉛筆を持つ手」、午後クラスは「レンガと玉ねぎ」、ともに鉛筆デッサンでのスタートです。
手は骨格や動き、表情が複雑で、ダ・ヴィンチもミケランジェロも描いてきた永遠のテーマ。レンガはパース(遠近法)の学習が大きなポイントです。どちらも新年早々なかなかの難題ですね〜。

さらにもう1つ試みとして、今回のデッサンは窓からの自然光のみで描きます。
普段は電気もつけているのですが、電気をつけるとあらゆる方向から光が当たり、物がベタッと平たく見えてしまい、光と影の観察が難しくなってしまいます。そこであえて今回は窓からの一方向に光を絞ります。少し暗いですが、光/陰/反射光の観察がしやすく、モチーフも立体的に見えます。ずっと晴れてくれるのを祈るのみですね。

アダムの創造(部分)

写真模写(自画像)完成!/サザエの模刻1

午前クラスの写真模写による自画像が完成しました!!いいですね〜。
普通の鏡を見て描く自画像と、結果が少し違うのが分かりますでしょうか?
たなびく髪など写真ならではの一瞬を切り取った静止した空気。動く自分の姿を鏡で見てはこうは描けません。そしてカメラが冷静に描き出す、光と影の滑らかなグラデーション。絵と違って現実世界には無限のグレーの階調があります。それを見たままに鉛筆で写し取る努力をすると、普段の絵では出したことのない緻密な「調子」(グラデーションや鉛筆の色あい)作りが習得できます。今度物を見て描くときにも活かせるといいですね。

午後クラスは今週から粘土を使ったサザエの模刻が始まりました。
実物のサザエの殻を見て石粉粘土で形をそっくりに作り、その後着色までやります。
写真は粘土作業を始める前のエスキースです。絵でも彫刻でも、いつも作り始める前の準備運動にエスキース(下絵、スケッチ)を行うのを習慣にしていますが、今回のサザエは上と横の2方向から形をよ〜く観察して描いてもらいました。ぐるぐる回る「らせん構造」をしていますね。複雑に見えますが自然の美しい造形です。
「サザエ食べたことなーい」「苦いから嫌い」など話しながらのスタートですが?、頑張っていきましょう〜。

写真模写(自画像)4/グラデーションの絵・完成!

午前クラスの写真模写は来週完成です。
いつもみんなに伝えていることですが、1週前に一旦完成まで引き上げて、最終日はさらにもう一歩!描き進めるのが目標です。そうすると毎回少しだけ、いつもより完成度が増して、見る力・描く力が伸ばせます。スポーツと似ていますね。
みんなだいぶグッと密度が増してきましたよ。がんばりましょう〜。

午後クラスはグラデーションの名前の街が完成しました〜!綺麗ですね〜✨。
すごく長い期間みんなよく頑張りました?!得たものは大きいと思います。色の仕組みへの理解も深まり、筆使いも格段に上手くなったと思います。
絵やデザインでは大事な知識と経験ですので、次の絵の課題のときまでに忘れないでね〜?。学校の写生でも、復習と思ってグラデーションを使ったり、3原色しばりで描いても面白いと思いますよ。来週からは新しい課題です!
写真模写制作風景6/19

写真模写(自画像)2/グラデーションの絵6

午前クラスは写真模写の続き。今回に限らず、いつもベアヒェンでは、朝教室に来て、まず自分の絵をぱっと見た「第一印象」をみんなに大事にしてもらってます。客観的に自分の絵を見られるのはしばらく時間をおいたレッスン最初が一番。特に今回の顔のようなモチーフは、形がほんの数ミリずれているだけでもだいぶ違う印象になります。普通の鏡を見ての自画像なら多少揺らぎがあっても大丈夫なのですが、写真模写は答えが脇にあるので違いは明確^^;。粘り強く形を修正しつつ、そろそろ明中暗の三段階くらいに調子を入れて行きます。みんな頑張ってます。

午後のグラデーションの絵は、壁部分の明度のグラデーションを終えて、背景に移るか(?)というところまで頑張ってもらいました。
皆さんだいぶ要領を得て塗りのテンポも早くなってきました。筆さばきや混色の加減も確実に上手になってます。この課題は反復練習の要素がつまってますので、1課題でぐっと成長しますね。綺麗な絵が出来てきていますよ!

静物デッサン(布とパイプ椅子)完成!/静物デッサン(霧吹き)完成!

布のデッサン、霧吹きのデッサン、ともに今週で完成しました!
午前クラスは特に底力がついたことを実感しました。すごいです。
デッサンはどうしても絵の上達のための訓練と捉えられがちですが、自分なりの布の捉え方が表現されていて、これは立派な「作品」です。布の起伏、柔らかさ、中に隠れているパイプ椅子の存在感、光を透過してくる透け感、どの作品も素晴らしいです!

午後クラスの霧吹きは、前回描いた薪と違って、人工物ならではの形の正確さが求められたり、透明感が難しかったり、大変だったかと思います。映り込みや光の屈折、プラスチックの硬さ、ずしっと重い感じ、みんなよく観察して描いていますね。
さて、4月に入って一週ずれてしまいましたが、来週から新しい課題です。お楽しみに〜〜。

静物デッサン(布とパイプ椅子)4/静物デッサン(霧吹き)3

午前の白布も午後の霧吹きも大詰めです。
白くて柔らかい形の布にしても、透明な霧吹きにしても、気づくとなかなか意地悪なモチーフですよね。シワがどう寄っているか、光と影がどう落ちてるか、霧吹きの水を通った光がキラキラ反射したり、ぐにゃっと向こうの景色がゆがんで見えたり…ただひたすら見て描くを繰り返すしかありません。
頭で「だいたいこんな形だろう」というイメージがない、見ないとわからない。でも実はそこが狙いなのです。
どうしても例えば「人」を描こうとすると、目鼻口と指が5本!と観念的に(わかったつもりで)描いて満足してしまいます。それでは頭〜手のやりとりだけで、目が働いていません。ですが、あまり見慣れない物を描くと、目〜頭〜手のやり取りが活性化され、スムーズに連動するようになると、どんどん目から新しい情報が入ってきて、見慣れたはずの世界の複雑さ、面白さに気づくようになります。よくわからない物を描くのはオススメです。
さて来週で両課題とも終了です。完成が楽しみ!