あけましておめでとうございます。
さて!新年最初の課題は、模刻です。塑像(そぞう)や彫塑(ちょうそ)とも言います(彫刻は削る作業のみを指すので厳密には違う)。
午前クラスは「手」。身近ながら、その動きだけで様々な感情やイメージが表現できる手は、数々の彫刻家が向き合ったモチーフです(高村光太郎の「手」やロダンの「カテドラル」が有名!)。今週は色々なポーズをスケッチした後に芯棒作り。芯棒が狂うと骨格が狂いますのですっごく大事です。
午後クラスは靴。細部にとらわれると足の形状に合わせた「靴らしい形」とは違う、パンみたいなものが出来てしまいますので(笑)、まずは大きな形と量をみて粗付けしていきます。
「教室風景」カテゴリーアーカイブ
鏡を使った自由制作/静物アクリル画 完成!
2021年最後の課題、完成しました〜???。すばらしい。
みんなすごく力がつきましたね。色調の好み、具体的な描写とあいまいさの緩急のバランス、それら全てが相まって「画風」と呼ばれる個性になります。特に午前のクラスは「何」を「どう」描くかも自分で決めますので、そこから既に個性の発露となります。鏡をどう使うかは大人でも難しいと思いますが、みんな自分なりに消化してとても魅力的な作品になっています。
午後クラスの静物も良いですね〜。緑の植物を緑で描く必要もなく、個性的な色使いをする子もいれば、素直に自然な色合いをよく観察して混色して作っている子もどちらも好感が持てます。毎週動きのある観葉植物に惑わされる一方、紙筒やスチロールの立方体、植木鉢、そして全体を支える台のデッサンが狂うと絵が不安定になります。冷静に形を確認しながら、色彩表現もしてゆく、突き詰めると高度な課題ですがみんな自分の目でしっかり食いついて頑張りました。
今年のレッスンはこれで終了です。来年も楽しんでいきましょう〜。
鏡を使った自由制作7/静物アクリル画8
鏡を使った自由制作6/静物アクリル画7
鏡を使った自由制作5/静物アクリル画6
先週に続き、途中経過です。前回お見せした生徒さん達とはまた違った個性が出ていますね。
今年いっぱいで完成予定ですので、今週は中盤です。細部を具体的に描いていく前に、焦らず絵全体の雰囲気や構成、色調作りを心がけてもらっています。
午前クラスは絵の具がだいぶ厚く塗り重ねられてきました。混色で作った不透明な色をのせるだけでなく、「グレーズ」という薄く溶いた絵の具を透明に重ねる手法による「重色」ももっと活かせると、奥行きが出てさらに良くなってくると思います。
午後クラスはアクリルでの静物画が初めて、かつ植物が成長しているのもあり(汗)、ちょっと手が止まる子もちらほら…。
アクリルは何度でも上から描けるのが強みです。間違いなんて絵にはそもそもありませんし、かえってうまくいかず何度も描いた方が良い絵になったりします。おそれずどんどん描いてみましょう!
鏡を使った自由制作4/静物アクリル画5
鏡を使った自由制作3/静物アクリル画4
自由制作3回目。今日から絵の具に入りました。まだはっきり構想が決まりきってない子も描きながら考えましょう!最初から予定通り進めるのも良いですが、かえって描きながら試行錯誤すると良い絵になったりします。
水彩は拭いたり塗り替えたりがほぼ出来ない失敗できない素材ですが、その点アクリルや油絵は何度でも何度でも満足いくまで上から描けるのが大きな利点です。そして重なれば重なるほど絵に深みが出てきます。ペインティングナイフや大きめの筆でまずは大づかみに絵の雰囲気を作っていきます。出だし好調ですよ。
午後クラスの静物画も絵の具に入りました!
模写は経験した子もいますが、アクリルでモチーフをゼロから描くのはみんな初めて。下地作りから仕上げまでの基本的な流れをビデオで軽く説明して「とにかくやってみよう!」とペインティングナイフで絵の具をのせていく事にチャレンジ。
まず、葉っぱは緑、ストライプは白と紺、紙筒は黄色とピンク、キューブは白、と頭で決めた「固有色」を一旦忘れてもらいます。緑の中にも青っぽさ、赤っぽさ、黄色っぽさ…と光の当たり方や人によっても見え方の違う「色味」を自分の目で感じ取って、大胆に「感じた色」を画面に置いていく。塗るのでなく置く感じです。難しそうに聞こえますが、みんな楽しそうに絵の具を乗せています。かえって子供の方が抵抗ないようですね。楽しみです。
鏡を使った自由制作2/静物アクリル画3
午前クラスは鏡を使った自由制作2週目。引き続き構想を練る時間。
鏡をどう絵の中に登場させるか?というアイデアの素も大事ですが、同じ状況設定でも視点や構図を変えるだけで数倍面白い絵になります。(例を出すと「鏡を持っている象」と発想したとして、その状況を横から見た説明的な絵では何かつまらない。でも象目線で見ると面白かったりします。鏡を持つ長く伸びた鼻、鏡に映る象の顔、後ろには動物園の人々…とか。)
地塗りはしましたので来週からキャンバスです!アイデアがまとまってない人は考えてきてね〜笑。
午後クラスは静物3週目。キャンバスに鉛筆で下書きです。鉛筆はささっとすませて、絵の具に入るつもりでしたが、手を鉛筆で真っ黒にしながら、みんな頑張って形をとってましたので、今週は下書きのみに集中しました。これだけ下書きから頑張るといい絵になるでしょう。下書きやエスキースは大人でもないがしろにしがちですので、その大事さを今から実感で分かっているとは素晴らしいです。
鏡を使った自由制作1/静物アクリル画2
午前クラスは今週から新しい課題です。アクリル画でテーマは「自由」。ただし「鏡を使うこと」!
難しくも聞こえますが、「自由に描いていいよ!」と言われるとかえって何を描くか悩むものです。そこで鏡を発想のきっかけに何か面白い絵が出来てこないかな〜と期待してます。
課題は先週から伝えてありましたので、みんな描きたいものや図鑑など何かしらのモチーフを家から持参してきています。さてそこで、鏡をどう使うか?がポイントです。
ひとまず、みんな手を動かしてあれこれ組み合わせを試してはエスキースに描いてみています。構想を練るこの段階が一番大変ですが面白い創作の醍醐味です。おうちでも考えてみてね。
午後クラスは静物2週目。みんな早くアクリルで描き始めたいところでしょうが、今週はエスキース^^;。
描き始める前にしっかりモチーフの形や位置を観察して、体に覚えこませる。エスキース(下絵)を繰り返し描くことの大切さは、ダ・ヴィンチの時代から変わりません。準備運動と思って頑張りましょう。前回の薪と違って物がたくさんあって大変!と思いがちですが、全部合わせてひとつの「モノ」とみなすと良いですよ〜。
来週からはいよいよ絵の具です!
構成デッサン(薪と立方体)完成!/静物アクリル画1
午前クラスの構成デッサンが完成しました!!
あらためて課題の説明をしますと、「薪3本を針金で縛ったモチーフにプラスして、1人に1つ配られた発泡スチロールの立方体を自由に組み合わせて描く」というものです。自然に置いて静物として描くのももちろんOK。さらに挑戦する子は、色々な形に切ったり、いっぱいスチロールが登場したり、飛んだり、跳ねたり、積んだりしていますが、これらは「想像」です。
それぞれがこれまで見て描いてきた経験を活かし、自分の設定した物の配置による距離感や影の落ち方をイメージして、リアルに描き切りました。リアリティあってこそアイデアの面白さが生きてきます。
難しい課題かと思いましたが、みんな楽しく描いてくれて、本当に驚くほど素晴らしい作品がたくさん出来ました?!ぜひ拡大して見て下さい。
午後クラスは新課題「静物アクリル画(植物・紙筒・発泡スチロール・布)」です。
きれいな色のモチーフですね。植物はたぶん成長したり動きますがそれも含めて楽しみましょう(笑)。今週は地塗りとエスキース。中くらいの明るさの色をそれぞれ好きな色で作ってもらって、塗りました。来週から描き始めます。