名画の模写5/名画の模写7


名画の模写もそろそろ終盤です。だいぶ見えてきました。
模写は色を混色して合わせること、明度を合わせること、印刷物が見本で難しいですが絵の具の厚みを想像してまねること、絵の具の最終的な表情から画家がどう塗り重ねたか逆算して計画的に進めること、と沢山学ぶことがあります。何より「綺麗だな」でも「色が独特だな」でも、何かしら感じ取りながら描くとそれが絵に現れてきます。感じることが大事ですね。🎨✨

名画の模写4/名画の模写6

名画の模写(午前クラス)名画の模写(午後クラス)
名画の模写を順調に進めています。
午前のクラスはその作品の制作プロセスを自分なりに分析して描く!という高度な事に取り組み、午後クラスは絵の具の乗せ方や混色のコツといった基礎を学ぶことに重点を置いてます。
みんな頑張ってますね!

名画の模写3/名画の模写5

穴川キッズアトリエ・ベアヒェン、名画の模写制作風景2025/6/7
穴川キッズアトリエ・ベアヒェン、名画の模写制作風景2025/6/8
同じ模写でもご覧のように土曜の生徒は古典絵画を選びましたので、古典画法を学ぶ一方、日曜の生徒は印象派の作家を選びましたので、全く違う「フレッシュな絵の具を置く」イメージで描いています。
模写は、描く練習であると同時に、どう描いたんだろう?と想像したり、会話の中からその作家の時代背景を知ったり、より深い鑑賞体験ができることが良い所ですね。

名画の模写2/名画の模写4

名画の模写(アドバンスクラス2週目)名画の模写(ベーシッククラス2週目)

全クラス「名画の模写」に取り組んでいます。課題は同じでも、レベルや成長の度合いに応じて学べる内容や深さが違ってきて、常に模写からは学べることは多いです。
ちなみに三菱一号館美術館のルノワールxセザンヌ展東京都美術館のミロ展西洋美術館の「西洋絵画、どこから見るか」展汐留パナソニック美術館のルドン展、等々たくさん絵画展をやっています。子どものうちから本物の油絵の名画に触れることは、感性や知識を養う上で描くことより大事です。ぜひ!

名画の模写1/名画の模写3

模写制作風景〜画集から作品を選ぶ
模写制作風景〜絵の具1層目
午前クラスも今週から模写に入りました!画集から自分の描きたい絵を1枚選びます。セザンヌ、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、マチス、ボナール、ピカソ、ミロ、シャガール…模写をきっかけに、たくさんの名画を見て鑑賞することで、特に意識しなくても記憶の中に名画の画像イメージが残ります。すると良い構図、色彩バランスが蓄積されて「良い絵」の勘が掴めます。シェフになるのに美味しい料理を食べるのと一緒ですね。

午後クラスは、どんどん絵の具を乗せて描き進めています。楽しんで描いているのが何よりですね。「ゴッホさんって思ったよりすごいな〜」なんて感想も聞こえてきて嬉しいです☺️

自画像デッサン5/名画の模写1

穴川キッズアトリエ・ベアヒェン自画像デッサン制作風景穴川キッズアトリエ・ベアヒェン名画の模写制作風景
午前クラスの自画像デッサンは、次週完成作品をお見せします。みんな、ぐっと細部(ディテール)を描き込んで、リアリティが出てきました。鉛筆もしっかり乗せて、白から黒まで幅広い調子が出来てきました。

さて午後クラスは、新しい課題「名画の模写」です。印象派〜キュビズム頃の名画の数々から自分の描きたい絵を選んで、キャンバスにアクリルで描きます。
今週は美術館に来たつもりで、全部の画集をじっくり鑑賞!マイベストを選びました。来週から制作に入りますよ〜。

構成アクリル画(静物とコピー紙)完成/静物アクリル画完成!

今年最後の課題が完成しました〜。
同じモチーフを使いつつ、午前クラスは「静物とコピー紙」をお題に自由に組み合わせて描いてもらいました。お題は一応ありますがあくまできっかけ程度に捉えて、いかに自分なりに解釈して、発想を広げ、自分の表現に昇華させるか?が大切です。紙の特性をそれぞれの角度で取り込んで、色々面白い絵が出ましたね〜。見えないところで発想を支えるデッサン力も大事です。みんなそれぞれ違った「良い絵」です。

午後クラスは素直に静物を描き上げました。ほぼアクリルでの静物はみんな初でしたが、これだけ粘り強く描けてすごいですね。絵の具づかいや物の観察眼も養われました。今後の成長が楽しみです。

さて、冬休みです。どうしても絵は「描く」が大事かと思われがちですが、「良い絵」を描くには、実は「描く」よりも良い絵を「見る」ことが重要です。ぜひ美術館へ!良いお年を!

構成アクリル画(静物とコピー紙)7/静物アクリル画7

いよいよ今週来週のあと2回で終了です。毎度みんなには言っていますが、最終回の前の週、一旦完成させるつもりで描き切り、最終日はさらにもう一歩!主役を描き込んだり、形や色の全体調整をしたりしてクオリティを上げていきます。この一歩が成長になります。
どうですかね?みんな描き切れました?なかなか今回のモチーフは布の模様が厄介だったり(パターンを見切ればそう難しくはないのですが…)、ヤシの実が石か何かに見えたり、午後クラスの生徒さんはもちろん、経験豊かな午前クラスの子も結構苦戦しています。客観的に絵とモチーフをよく見比べて、粘り強くがんばりましょう!

構成アクリル画(静物とコピー紙)6/静物アクリル画6

今週を含めてあと残り3週です。今年もあとわずか。早いですね〜。時間が足りない💦と焦る生徒さんも。
もう全体は見えてきましたから、あとはとにかく描き切りましょう。この段階を「描き込み」と言います。ぐっと物に迫って、ひとまず絵の隅々まで説明し尽くすつもりで描きましょう。あいまいになんとな〜くで満足してはだめですよ〜。
物のディテール、形、重さや手触り、位置関係を正確にしていくと同時に、色のバランスがきれいか、目を細めて明暗が自然に見えるか、そして何よりはじめに感じた自分のイメージを伝えきれてるか?絵を描くって実はすごくマルチタスクなんですよ。
だいぶ進みました!風邪をひかないよう、年末までがんばりましょ〜う。
(おまけは高橋由一の「豆腐」。江戸時代の日本初の西洋画家です。豆腐、焼き豆腐、油揚げの豆腐三兄弟。おもしろいですよね〜。)
構成課題(静物とコピー紙)静物アクリル

高橋由一「豆腐」1877

構成アクリル画(静物とコピー紙)5/静物アクリル画5

5週目です。
アクリルや油絵具は何度でも上から描き直せますので、恐れず描けるところが利点です。一回でうまくいくより、何度も試行錯誤した線や色が重なると、かえって味のある良い絵になります。どんどん具体的に描いていきましょう。
さて、教室では絵を描くこと以上に、美術史上の色々な作家を紹介したり、パースや固有色など知識的な面もお話しすることも大事にしています。美術は「描く」ことや「作る」ことに目が行きがちですが、実は「知る」ことでより深く美術を理解して美術館に行っても楽しめます。
ちなみに現在東京都西洋美術館ではモネ展をやってます。是非!(チラシ【構成アクリル】静物とコピー紙 静物アクリル

モネ《メロンのある静物》