人物クロッキー/バルサ材の木彫1

午前クラスは長期間をかけた模写の後のリフレッシュも兼ねて、1日だけの課題、人物クロッキーに挑戦しました。
クロッキー(速描)は、じっくり時間をかけるデッサンとは違い、短時間でサッと「線」のみで人を捉える練習です。一筆書きのように少ない線でモデルさんの体の動きを捕まえるのがポイントです。パッ!と形を捉える瞬発力がつくと、デッサンやアクリル画でも最初のアタリで、形や印象を素早く捉えられるようになります。
順番にポーズをとって、最初は10分、次は5分と時間を短くしていき、どんどん描きました。1日でだいぶ上手くなりました。

午後クラスは、今日から立体課題。バルサ材を用いた木彫です。バルサ材は釣りの浮きやルアーを作るのによく使われる、軽くて柔らかい木材でカッターや紙やすりで簡単に加工できるので、木彫の入門としてはもってこいです。とはいっても、木彫は一度削ると元には戻らないマイナスのみの仕事なので、まずは粘土やスケッチでどういう形を作りたいか綿密にイメージしていきます。3次元的に形を考えるのはなかなか難しいですが、みんな楽しんでます。
人物クロッキー2021人物クロッキー2021作品バルサ材の木彫1

模刻(靴・リンゴ)完成

靴の模刻、リンゴの模刻(着彩)、ともに完成しました〜!!
ふっと脱ぎ捨てられたさりげない靴の感じをよく観察して作りました。なんということのない曲線や、足に合った靴らしい形といった支えになる基盤がよく出来ているからこそ、靴紐やバックルなどのディティールも映えてきますね。

リンゴの着彩は先週塗った黄色い下地の上に様々に混色した赤い色を、ハッチングや点描といった細かい筆のタッチで重ねていきました。リンゴの表面をよく見ると複雑にいろいろな色が折り重なってまだらな色をしています。自然物らしい色彩のポイントはこの「むら」や「ランダムさ」にある気がします。モチーフをよく見て、どうしたら似るか、色や筆使いを自分なりに試行錯誤していく事が成長に繋がります。

模刻(靴・リンゴ)4

靴の模刻は、今週と来週で終了ですので、細かなパーツを具体的に作りこんでいきます。でこぼこした表面を革靴の場合はスーッとシャープな曲線に、布靴はふわっと柔らかく形を整えられると、素材は粘土でも「粘土っぽさ」を感じさせない、本物の革や布のようなリアリティが出ます。それにはいかにヘラなどの道具を使いこなすかがポイント✨です。

リンゴの模刻は、今週からアクリル絵の具での着色に入りました。
リンゴなので「赤」を塗りたくなるのをちょっと我慢して、よく観察してみると、赤の下に黄色や緑色がうっすらのぞいています。
成長過程を想像すると分かりますが、リンゴは黄緑色から始まり、だんだん日に当たったところから赤く色づいてきます。着色もその過程にのっとって、下地に黄色(黄緑色)を塗り、上から細い面相筆で薄い赤を重ねていきます(重色)。どこまでそっくりにできるか楽しみです。

模刻(靴・リンゴ)3

午前クラスは引き続き靴の模刻です。皆がこれまで作ってきた自然物(貝や果物)は個々にバラつきもありますので、大まかな特長が捉えられれば、その物らしくなります。
それに対して靴は「人工物」、かつ機能もありますので、形を正確に作らないと「これじゃ足が入らない!(笑)」等、靴らしさが出ません。そしてパーツが多いのも特長です。つま先、両サイド、ベロ、かかと、ソール、そして靴ひも…さらにスニーカーの場合ロゴやパッドがあちこちに…。改めてみると、かなり複雑です(図参照)。
ハードルが高い方が成長も大きい!と信じて頑張りましょう?。

午後クラスのリンゴは、今週で紙粘土での造形は完了。
リンゴの骨格(凹凸、構造)を失わないよう気をつけつつ、表面のつるっとした質感を三角定規をヘラ代わりに用いて仕上げていきます。てっぺんのヘタやおしりのガクなどのディテールも作りこみました。来週からアクリル絵具での着色に入ります。どんどんリアルにしていきますよ!

靴の構造

リンゴの模刻、途中経過

模刻(靴・リンゴ)2

模刻2週目です。
みんなとても真剣にモチーフに似せようと頑張っています。
午前クラスの靴も、午後クラスのリンゴも細部(たとえば靴ひもや縫い目、リンゴで言えばヘタなど)を残して、おおまかな形を仕上げていってます。
立体をとらえる時には「面の向き」を意識する必要があります。というのも立体物はぜんぶ「面のつながり」でできているからです。
面がどこで折れ曲がっているか、どういう角度か、を観察するのがポイントです。とは言っても、面はなめらかにつながっていて、境目ははっきりとはわかりません。
形を見切るのは難しいですが、気づけると今まで見過ごしてきた世界に触れた気がして、きっと楽しいはずです。
靴の模刻2週目 リンゴの模刻2週目

リンゴの面分割

模刻(靴・リンゴ)1

今年も始まりました。
緊急事態宣言が発令されましたが、当教室は日頃から静かに制作しますので、昨年に引き続き、手洗い・消毒・換気につとめつつレッスンを継続してまいります。どうぞ、ご協力のほどよろしくお願いします。
さて、今年最初の課題は、午前午後クラスともに模刻です。
午前中は自分(または家族)の靴をモチーフに、午後はリンゴをモチーフに石粉粘土で作ります。
「模刻」とは、まねして彫刻をつくること、ものを見てそっくりに作ることを言います。デッサンの立体版と言って良いです。
絵は一方向から見て似れば良いですが、模刻はどこから見ても形が合うように、ぐるぐると色々な角度から見て作らないといけません。
今日はどちらのクラスも、まずエスキース帳に何度も色々な角度からスケッチして構造をよく観察。その後、大まかな形と量(ボリューム)を粘土でつかむところまでを目標に頑張りました。その際の一番大事なところは、形の変わり目、「構造線」を見究めることなのですが、皆さん…わかったかな?

自刻像(完成)/名画の模写(完成)

自刻像と名画の模写の完成作をご紹介します。
自刻像は、細部までしっかり作り込みました。顔を目、鼻、口、とパーツで観念的に見るのでなく、地形のように複雑に連なった面の起伏としてとらえて、一つ一つ「面の向き」を見る大切さがつかめたら成功です。確実に次に絵を描くときにも活かされてくるでしょう。

午後クラスの名画の模写では、名画との長期間にわたる対話が、良い経験になったのではないでしょうか。実は「作品を見る」という鑑賞体験は、美術を理解する上で「作る/描く」以上に大切な事です。(学校の授業では残念ながら軽んじられてしまっていますが…)
絵の具使いもとても自然になりました。アクリル絵具は油絵具とも同じく、水彩と違って失敗しても何度でも上から重ねて描くことが出来るところが優れた点ですので、諦めず何度でも粘って描くモチベーションと思い切りの良さが大事です。作品からも熱量が感じられますね。

自刻像(4)/名画の模写(7)

今週は全クラス、アトリエで通常レッスンです。
換気のため窓全開なので、春らしく暖かい気候になってきて助かります。手洗い・消毒も徹底しています!

午前クラスは自刻像の続きです。目/鼻/口/耳の構造について図を交えながらの解説を聞いてもらい、意識しながら、もう一度自分の顔を見てもらう。するとただ受動的に見るのと違って色々気づくようで、ぐっとリアリティが出てきました。残り1週です!頑張りましょう。

午後クラスの模写も、さらっと全体を埋めて終わりでなく、何度も絵の具のやり取りを繰り返した分、ぐっと絵に厚みが出てきました。巨匠の絵に引っ張られ、なんとか似せようと、みんな集中して描いています。絵の具の乗せ方もだいぶ上手になり、混色・重色などの技法、明暗など多くを自然に学んでいます。同じく来週で完成の予定です!

自刻像(3)/名画の模写(6)

午前クラスの自刻像は、まだディテールには入っていませんが、大きな形をつかむ為に、何度も粘土を付けたり取ったり、駆け引きしながら辛抱強く形を探っていっています。
人の顔は肉がありますので、丸くて滑らかにつながって見えますが、その下にある見えない大きな面を見極めるのがポイントです(下のビーナス像の面取り参照)。大人でもなかなか難しいですが、ちょっと感覚をつかめるといいですね。

午後クラスは、模写も中盤。絵をまねることをきっかけに、絵の具の乗せ方や、グレーズという重色(色を重ねる)の技法や、補色の知識など折り込みながら学んでいってます。まさに「まねる+まなぶ=まねぶ」ですね。
だいぶ本物の絵に近づいてきましたよ。がんばりましょう!

自刻像(2)/名画の模写(5)

今週も引き続き、午前クラスは自刻像。午後クラスは名画の模写を進めています。
自刻像は「粗付け」といって、大まかな肉付けをする工程です。大きな脳がつまっている頭部は思うより奥行きがあることなど、頭蓋骨の図を見せながら話しつつ、人間の頭の構造を意識して進めていってもらってます。ぐっと人間らしくなってきました。目、鼻、口を作りたい気持ちを抑えて、大きな形/塊/ボリューム感をつかんでいきましょう。

午後クラスの模写は、少しずつ細かい作業に入ってきています。細かい描写に入るとどうしても明暗のバランスが本物の絵と違ってきてしまったりします。
「部分を描きながらも全体を見る」、とても高度ですが絵を描くには必須な感覚で、もしかすると色々な世界で活かせる感覚かと思います。身につくといいですね。がんばりましょう〜。
自刻像制作風景名画の模写制作風景