アクリル構成自画像1/風船石膏と紙テープのデッサン2

午前クラスは、今週から新しい課題「アクリル構成自画像」。
「自画像はともかく…構成?」と思いそうですが、言い換えれば「自画像+α」。オーソドックスに斜め45度で顔から胸まで描く、のではなく何かひとひねり、好きなものと組み合わせるなり、状況設定を工夫するなり、自画像を単なるきっかけに構図や色調も工夫して自分なりの絵を作りましょう〜!という課題です。
今週はアイデア出し。絵もまずは数が勝負です。例えば「犬と私」を描くとして、1枚エスキースを描いて本番に行くより、無数にある組み合わせの可能性から一つを選んだほうが、断然良いものができます。頭を柔らかく発想を広げましょう。参考作品はウィーン幻想派の画家、ルドルフ・ハウズナーで折り紙の帽子を被った自画像で有名です。ユニークですよね。

午後クラスは、先週アタリをとった上から、おおまかに明・中・暗と鉛筆を寝かせて調子(トーン)を乗せていきます。「輪郭線」という線は本当は無くて、明るさの違いで境目ができているんだ!ということが今の主な学びです。みんな自然にデッサンらしくなってきました!

ルドルフ・ハウズナー

電球の模刻完成!/風船石膏と紙テープのデッサン2

午前クラスの電球の模刻が完成しました〜。なかなかの完成度ですね!
精緻な工業製品を粘土で手作業で作るという難題でしたが、みんな良く頑張りました。精度の高い造形力が身についたと思います。先週で終わった生徒たちは久しぶりにクロッキー。1ポーズ5分くらいの速描きです。みんな上手👏
午後クラスのデッサンは「デスケル」という道具でモチーフを覗いて、構図をしっかり考えてエスキースを描き、本番の紙に「アタリ」をとるところまでがんばりました。来週も引き続き頑張りましょう〜。


電球の模刻2/風船石膏と紙テープのデッサン1

急に暑くなりましたね。
午前クラスの電球の模刻は、電球らしい凹凸も歪みもない美しい曲面といい、口金のネジ部分も溝が「らせん状」につながった精巧なつくりで難しいと思います。ヘラで削ったり、押し当てたり、布で表面をなめしたりと、道具使いもいろいろ工夫して作っていました。目-頭-手の回路が鍛えられますね〜。

午後クラスは、前回作った「風船石膏」のオブジェに「紙テープ」を組み合わせて静物モチーフを自分で組み、今週より静物デッサンを行います。いつも講師が組む静物と違って、自分で好きなバランスに組めますので、モチーフ作りから作品制作と言えます。
どうでしょう?きれいなモチーフが組めたかな?来週から本格的に鉛筆でデッサンしていきましょう〜。

鉛筆デッサン(電球2時間)完成!/名画の模写・完成!

完成作品をゆっくりご鑑賞ください〜。
午前クラスは連休明けに電球の模刻を行いますので、その前準備の形の理解も兼ねて、2時間のレッスン1回のみ!でデッサンを描いてもらいました。いつもはたっぷり時間をかけて描きますが、こういう短期集中もたまには良いです。
たった2時間とは思えないクオリティですね。底力がついていることに感動です。

午後クラスの名画の模写も今週完成!おつかれさま〜。
アクリル絵の具自体初めての生徒さんも含めて、みんな良く頑張って描きました!
巨匠を真似る中から、混色や色を重ねる感覚、形の出し方など自然に多くを学べたかと思います。次に静物などを描くときにもう一度思い出して活かしましょう。
ちなみに自分が模写した絵が誰の絵か覚えておくと良いです。いつか実物を見るかもしれませんよ〜。

ちなみにゴールデンウィーク中のお出かけに、当教室のご家族も、そうでない方も、東京都美術館のマティス展がオススメです!https://matisse2023.exhibit.jp

ロゴのある静物着彩1/名画の模写2

午前クラスは今週から新しい課題「着彩・ロゴのある静物」に入りました。
「着彩」という言葉は初めて耳にするかもしれませんが、簡単に言うと、デッサンに水彩で着色することを言います。
今回のテーマはおやつ!ではなく、ロゴのある静物です・笑。身の回りの市販品にはたいていロゴやパッケージデザインがされていますね。文字がそのくっついている物の形や面にそって、ゆがんだように描くのがポイントです。食べ物だけでなく、例えば服やビルの看板などでも今後応用できます。まずは鉛筆でスケッチです。人工物は形の狂いがわかりやすいので大変ですが頑張りましょう。

午後クラスの模写は、今週は下地の地塗りをした上から、カーボン紙を使ってトレースに入りました。
本来ですと模写は絵を見ながら、普通に自力で似せて描くのですが、それはさすがに大変ですので、教室ではまずアウトラインはモノクロコピーをなぞって描きます。そのあとは素直にカラー図版を目で見て、色や絵の具の厚み、タッチを真似て表現していきます。楽しみです!



デッサン「鉛筆を持つ手」完成!/名画の模写1

「手と鉛筆のデッサン」完成です!!👏👏良いデッサンですね。
骨格・筋肉などの手の構造、柔らかな面の移り変わり、鉛筆と肌の質感の違い、等々沢山タッチを重ねてよく追いかけています。かつ粘り強く描いたぶん、調子(鉛筆の色)も綺麗です。ぜひ拡大してご覧下さい。
今回は10時間かけて描きましたが、一度ここまで描いた経験があると、次に何かを描くときは2〜3時間である程度描けるものです。感覚を忘れないでね。

午後クラスは今週より、「名画の模写」に入りました。世界の名画を見てそのまま写す課題です。油絵の作品がほとんどですが、教室では水で溶かせて油絵のような表現ができるアクリル絵の具を使います。
今週は、机に積まれた画集を全部見て、「この絵を描きたい!」という一枚を決めてもらいました。もちろん絵を選ぶのが一番の目的ですが、それをきっかけに、美術館でも見きれない数の名画をじっくり鑑賞するのが大きな目的です。見ること、知ることは描くことと同じくらい大事です。ゴッホ、マチス、ルノワール、ボナール、ルソー…色々巨匠の名前を覚えましたね👍。

デッサン「鉛筆を持つ手」4/デッサン「レンガと玉ねぎ」完成!

午前クラスはもう完成一歩手前!いつもと同じく今回完成のつもりまで描き切ってもらいました。もう十分完成と言っていいレベルですが、更に次回もう一歩描くと自分の限界を超えられます。精神論のようですが、描き方が上達するというよりは見えなかった地平が見えてくる…と言いますか、たくさん描くとこれまで見ているようで見えていなかった微細な手の起伏や隙間の空間といった目から入る情報がぐんと増える時が来ます。それを味わうと次回更に成長します。でも既に本当に良い手ですね〜。

午後クラスのレンガと玉ねぎのデッサンは今週完成しました!
ほぼみんな体験レッスン以来の初めてのデッサンです。レンガが特に、縦横奥行きの比率や正確なパースを捉えることが難しい課題でしたが、みんなよく頑張りました。ごろっとした丸い玉ねぎと人工的な直方体の形がよく表現できています。それぞれのずしっとした重みも出ていますね。何よりよく見て感じ取っているところが素晴らしいです。パチパチ👏

デッサン「鉛筆を持つ手」3/デッサン「レンガと玉ねぎ」3

デッサン3週目。調子(鉛筆の濃淡による明暗)ものってきて、明/暗/ハーフトーンが出来てきましたので、さらにもう一段高いレベルの話へと進みます。
教室では指導の際に新しい専門用語を口にした際や、図で解説する際など、毎回紙に書いて教えますが、今回のメモ書きはデッサンの大事な要素、「形・構図・明暗・質感」でした。
形・構図・明暗まではこれまでにも話していますが、次は『質感』。触り心地や重さ、硬さといった目だけでは分からない所です。午前クラスの手は表面がサラサラ&しっとり、肉の柔らかさ、骨のごつごつ感、爪はツヤっと。鉛筆はツヤっと、硬く乾いたシュッとまっすぐな人工物。午後クラスのレンガはザラザラ、ゴツゴツ、ずしっと重い、シャープなエッジのある人工物の感じ、玉ねぎはつるっと丸く少し重く、皮ははらっと薄く乾いた感じ。
みんなに一回描く手を止めて、さわってもらいました。
その描き分けが出来ると、「リアリティ」(本物らしさ)がぐっと増します。
それぞれのその物”らしさ”を感じるのが大事です。どんどん感じて描いていきましょう。

手のデッサン3回目
レンガと玉ねぎのデッサン3回目

デッサン「鉛筆を持つ手」2/デッサン「レンガと玉ねぎ」2

午前・午後クラスともにまだ2レッスン目ですが、途中経過をお見せします。「アタリ」をとって、「調子」を入れ始めたかな?というところです。

「アタリ」といっても当たり外れのアタリじゃないですよ😊。
画面にモチーフ(今回は手やレンガと玉ねぎ)がどのように入るか、最初にうっすら描くことを「アタリをとる」と言います。力を抜いて、鉛筆を寝かせて、ある程度の線の幅を持たせて、画面にどのように入るか探ります。バランスの良い構図で、かつ正確な形になるように、手の場合は指先や関節、手首、画面の端の腕の位置などをサッと点でおさえて、見当をつけていきます。最初からギュ〜っと鉛筆を立てて線を描いてはだめですよ〜。消えなくなるのが1つと、何より「世界に線はない!」のです。それだけ言われても難しいですね😌。そんなことを生徒は実体験を通じて学んでいます。「調子」についてはまた今度。。
午前も午後も先週よりずっと形が良くなりました。まだ甘いところもありますが、ひとまず出だし順調です!

デッサン「鉛筆を持つ手」1/デッサン「レンガと玉ねぎ」1

あけましておめでとうございます。今年もがんばって制作していきましょう!

2023年第一弾の課題は、午前クラスは「鉛筆を持つ手」、午後クラスは「レンガと玉ねぎ」、ともに鉛筆デッサンでのスタートです。
手は骨格や動き、表情が複雑で、ダ・ヴィンチもミケランジェロも描いてきた永遠のテーマ。レンガはパース(遠近法)の学習が大きなポイントです。どちらも新年早々なかなかの難題ですね〜。

さらにもう1つ試みとして、今回のデッサンは窓からの自然光のみで描きます。
普段は電気もつけているのですが、電気をつけるとあらゆる方向から光が当たり、物がベタッと平たく見えてしまい、光と影の観察が難しくなってしまいます。そこであえて今回は窓からの一方向に光を絞ります。少し暗いですが、光/陰/反射光の観察がしやすく、モチーフも立体的に見えます。ずっと晴れてくれるのを祈るのみですね。

アダムの創造(部分)