構成デッサン(薪と立方体)完成!/静物アクリル画1

午前クラスの構成デッサンが完成しました!!
あらためて課題の説明をしますと、「薪3本を針金で縛ったモチーフにプラスして、1人に1つ配られた発泡スチロールの立方体を自由に組み合わせて描く」というものです。自然に置いて静物として描くのももちろんOK。さらに挑戦する子は、色々な形に切ったり、いっぱいスチロールが登場したり、飛んだり、跳ねたり、積んだりしていますが、これらは「想像」です。
それぞれがこれまで見て描いてきた経験を活かし、自分の設定した物の配置による距離感や影の落ち方をイメージして、リアルに描き切りました。リアリティあってこそアイデアの面白さが生きてきます。
難しい課題かと思いましたが、みんな楽しく描いてくれて、本当に驚くほど素晴らしい作品がたくさん出来ました?!ぜひ拡大して見て下さい。

午後クラスは新課題「静物アクリル画(植物・紙筒・発泡スチロール・布)」です。
きれいな色のモチーフですね。植物はたぶん成長したり動きますがそれも含めて楽しみましょう(笑)。今週は地塗りとエスキース。中くらいの明るさの色をそれぞれ好きな色で作ってもらって、塗りました。来週から描き始めます。

抽象石彫・完成!/鉛筆デッサン(薪)2

午前クラスの石彫が完成しました〜!
みんな思い思いの「やわらかさ」を表現しようとするうち、同じ四角い石からこれだけバラエティ豊かなフォルムの作品が生まれました。凄いですよね。いつかヘンリー・ムーアやジャン・アルプの作品も見てくれるとさらに理解が深まると思います。

午後クラスは、薪の静物デッサン2回目。本番の画用紙に鉛筆を寝かせてやわらか〜くアタリをとり始めました。画面に格子を描いて、デスケル越しのモチーフと絵を何度も見比べて、できるだけ正確に形をとります。気持ちはどんどん描き進めたいところですが、ここは辛抱。来週からは描きますよ〜。

抽象石彫7/バルサ材の木彫完成

午前クラスの石彫はみんな耐水ペーパーをかける作業に黙々と取り組んでいます。
シャカシャカとヤスリをかける音を立てながら、みんなひたすら磨いています。
傷のないツヤツヤな表情に変化していくのは素朴に気持ちいいですよね。もう少しです。

午後クラスはバルサ材の木彫が完成しました!
紙ヤスリで滑らかな形になってかわいい作品ができましたね。木は手触りもいいですし温もりもあって素敵ですね。ぜひ玄関に飾ってください?。

人物クロッキー/バルサ材の木彫1

午前クラスは長期間をかけた模写の後のリフレッシュも兼ねて、1日だけの課題、人物クロッキーに挑戦しました。
クロッキー(速描)は、じっくり時間をかけるデッサンとは違い、短時間でサッと「線」のみで人を捉える練習です。一筆書きのように少ない線でモデルさんの体の動きを捕まえるのがポイントです。パッ!と形を捉える瞬発力がつくと、デッサンやアクリル画でも最初のアタリで、形や印象を素早く捉えられるようになります。
順番にポーズをとって、最初は10分、次は5分と時間を短くしていき、どんどん描きました。1日でだいぶ上手くなりました。

午後クラスは、今日から立体課題。バルサ材を用いた木彫です。バルサ材は釣りの浮きやルアーを作るのによく使われる、軽くて柔らかい木材でカッターや紙やすりで簡単に加工できるので、木彫の入門としてはもってこいです。とはいっても、木彫は一度削ると元には戻らないマイナスのみの仕事なので、まずは粘土やスケッチでどういう形を作りたいか綿密にイメージしていきます。3次元的に形を考えるのはなかなか難しいですが、みんな楽しんでます。
人物クロッキー2021人物クロッキー2021作品バルサ材の木彫1

自画像デッサン完成/文字のデザイン完成

午前、午後クラス共にたくさん傑作が完成しました。年度末になり、教室の作品のレベルも最高潮に上がっております!
午前クラスの「マスクをした自画像」の鉛筆デッサンは、モノクロなので色は無いのですが、実は鉛筆でも微妙な色味がありまして、そこにきちんと個性(明暗はっきりしていたり、繊細だったり、しつこさがあったり)が出ているのが素晴らしいです。質感の描き分けもばっちりで、皆よく奮闘しました。
何より「ガリガリガリ、シャッシャッ」と皆の鳴らす鉛筆の音を聞いているのが、心地よかったです。コロナ禍の思い出として作品を見られる時が来るといいですね。

午後クラスの「文字のデザイン」は、名前から1字をとって絵にする課題でしたが、もとの名前のイメージからあえて飛躍させ、でも文字自体の意味はきちんと伝わってくるユニークな作品が生まれました。アイデアに跳躍力は大事です。今回学んだことですが、面白いデザインはどうしてかクスクスと笑いがでてしまうものですね。真剣に仕上げて、完成度が高ければ高いほど、面白くなってしまう。不思議ですね。

おまけでもう一点ご紹介。当教室を今週で卒業の中学三年生の生徒さんがくれたサプライズプレゼント。教室のマスコットの熊のイメージと私たち講師2人を組み合わせてくれた絵です。構成のアイデアも素晴らしくて、描写も丁寧。そして…可愛い?(私たちは美化し過ぎですよっ)。愛情あふれるプレゼントに、涙が出てきそうでした。高校に行っても良い作品を描いてね!

卒業生からのプレゼント

自由課題・完成!/手のデッサン

本年最後のレッスンでした。

午前クラスのアクリルの自由課題が完成しました!とても見ごたえのある充実した画面になっています。
それぞれモチーフを自分で組んだり、集めた写真資料を参照したりしながら、自分の想像を重ね合わせて、思い思いの世界観を描きました。
絵には主題(テーマ)、構成(画面の構図や動き)、色彩、そして描写力が必要です。
これまでの静物画や模写、デッサン、いろいろな経験が生かされて、底力がついていることが感じられて嬉しいです。

午後クラスは、手のデッサン。
いつでも描けるモチーフといえる自分の手。昔の巨匠もみな練習題材に描いていました。形や陰影といったデッサンの勉強になるのはもちろん、手だけでもいろいろな感情が表現できますので1つのジャンルと言ってもいいモチーフです。暇な時はぜひ、自分の手を描いてみましょう。

それでは、皆様良いお年を〜。

自由課題6/シルクスクリーンのカレンダー・完成!

午前クラスの自由課題は今週、来週で終わりです。
いつもの静物モチーフを前に描くのとは違って、目の前にない空想の風景を描くには、日頃の「見た経験」のストックが必要になります。落ち葉が積もった地面はどんな感じか、光が向こうから射すと手前にどう影が落ちるか…etc、普段の観察の成果をもう一度キャンバスの上に組み立てるちょっと高度な「再構築」という力が求められます。ラストスパート頑張りましょう!

午後クラスのシルクスクリーンのカレンダーは全員無事刷り終わりました〜!パチパチ。
先週1色で刷ったものと、今週同じ版でグラデーションで刷ったものとの二種類作りました。一人一月を担当し、全員で2021年のカレンダー1冊になります。
みんなの個性とアイデアと季節感が詰まった毎月わくわくするカレンダーになりましたね!よくがんばりました。おつかれさま〜??

植物の水彩画完成/木彫レリーフ完成

午前クラスの植物の水彩画、午後クラスの木彫レリーフによるキーハンガーも今週で完了しました!完成作品を是非クリックして拡大してご覧ください。

今回の水彩画はアクリル画やデッサンと比べて、だいぶ短期間で仕上げました。いつもがマラソンなら短距離走の感覚だったと思います。少しきつかったようでしたが、集中力を発揮していい作品ができました。忘れてしまいそうなので繰り返しますが、この絵は赤・青・黄の三原色と白だけで描きました。そうは見えない複雑な色合いです!立派。

木彫レリーフも先週に引き続き完成作品のご紹介です。こうして並べると色合いが全員華やかで、おうちが明るくなりそうですね。なかなかの完成度です。
彫刻刀使いも最初はぎこちなかったですが、終盤はだいぶ慣れました。いちど体で覚えたことは忘れにくいはずです。学校などでまた彫刻刀を使う時に、ぱっと思い出されるといいですね。

全クラス次の新しい課題に入ります。お楽しみに!

ピンポン球を持つ手の鉛筆デッサン(完)/名画の模写(3)

午前クラスは手のデッサンが完成しました!
今回の課題は楽しかったのか集中度が高く、全員ぐっと成長した気がします。
①手の構造(骨格、関節、筋肉のつき方)をよく観察すること。
②平面的な位置感だけでなく、遠近感(奥行き)をよく見て、どこが一番手前かを意識すること。
③白いピンポン球と手の「質感」や色の差を描き分けること。
④きれいだな、と感じながら描くこと。
等々、要点をしっかり意識して、とても誠実に描けています。

午後の模写は、アクリル絵具で本番に入りました。
描き始めたい気持ちをぐっとこらえて、まずは焦らずじっくりと絵と対話します。作者がどういう手順で描いていったか、本人になりきって想像します。
実は絵をよ〜く見るとヒントは隠れています。例えば、下のゴッホの玉ねぎの静物に描かれているろうそくの部分。青やピンクの薄い下地を塗った後に、ぽってりと白でろうそくを描き、青で輪郭を描き、黄色い線を最後に重ねた、と推察できます。奥深いですね。まるで推理ゲームのようですが、楽しみながら学んでいきましょう〜。


名画の模写・制作風景(日曜午後クラス)

グラデーションの絵(完)

(講師が展覧会などで忙しく更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。)

さて午前クラスのグラデーションの絵が完成しましたー。?
それぞれの絵にストーリーや世界観があって良いですね。そして綺麗。
この課題の良いところとして、色相環や明度、補色など色への理解が深まるのもありますが、何より色への恐れがなくなって自由になることが嬉しいです。
空は青!、建物は灰色!である必要は全くないんです。絵の世界観の中でおかしくなければ良いんだということを実感してくれた気がします。

午前クラスは「転写」による絵画を作っています。カラーコピーや新聞、雑誌などの印刷物をアクリル絵具のジェルメディウムで貼り付け、乾燥したら紙の繊維をはがすことで、インクだけを画面に残す技法です。図像の予想外の組み合わせで面白い絵が生まれたりする、少し偶然性も利用した「描かない絵」です。アメリカのアーティスト、ロバート・ラウシェンバーグ(一番下)がこの技法で有名です。単純に格好いいですよね。

2019Sep1_転写制作風景 ロバート・ラウシェンバーグ