模刻2週目。
手の模刻は、自分の手を良く観察して骨格をしっかり意識しながら芯作り。
指はなんとな〜くふにゃっと曲げると軟体生物になっちゃいますので、関節の位置と曲がり具合をよく見てきっちり曲げます。でも正確さの一方、表現したいイメージや気持ち(たとえばふわっと優しい感じや、グッと力強くつかむ感じとか)も大事に作っていきましょう。
靴の模刻は大まかな形が出来てきて、靴らしくなってきました。午前の手と似て、靴も身につけるものですので、人の骨格にそった形になっています。たとえば親指の先が前に出ていたり、親指・小指の付け根部分が出っ張っていたり、かかとも出てますね。その出っ張りをなめらかにつないだ「面」を意識しながら作るとそれらしくなります。来週からどんどん具体的にしていきましょう!
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手の模刻1/靴の模刻1
模刻(靴・リンゴ)完成
靴の模刻、リンゴの模刻(着彩)、ともに完成しました〜!!
ふっと脱ぎ捨てられたさりげない靴の感じをよく観察して作りました。なんということのない曲線や、足に合った靴らしい形といった支えになる基盤がよく出来ているからこそ、靴紐やバックルなどのディティールも映えてきますね。
リンゴの着彩は先週塗った黄色い下地の上に様々に混色した赤い色を、ハッチングや点描といった細かい筆のタッチで重ねていきました。リンゴの表面をよく見ると複雑にいろいろな色が折り重なってまだらな色をしています。自然物らしい色彩のポイントはこの「むら」や「ランダムさ」にある気がします。モチーフをよく見て、どうしたら似るか、色や筆使いを自分なりに試行錯誤していく事が成長に繋がります。
模刻(靴・リンゴ)4
靴の模刻は、今週と来週で終了ですので、細かなパーツを具体的に作りこんでいきます。でこぼこした表面を革靴の場合はスーッとシャープな曲線に、布靴はふわっと柔らかく形を整えられると、素材は粘土でも「粘土っぽさ」を感じさせない、本物の革や布のようなリアリティが出ます。それにはいかにヘラなどの道具を使いこなすかがポイント✨です。
リンゴの模刻は、今週からアクリル絵の具での着色に入りました。
リンゴなので「赤」を塗りたくなるのをちょっと我慢して、よく観察してみると、赤の下に黄色や緑色がうっすらのぞいています。
成長過程を想像すると分かりますが、リンゴは黄緑色から始まり、だんだん日に当たったところから赤く色づいてきます。着色もその過程にのっとって、下地に黄色(黄緑色)を塗り、上から細い面相筆で薄い赤を重ねていきます(重色)。どこまでそっくりにできるか楽しみです。
模刻(靴・リンゴ)3
午前クラスは引き続き靴の模刻です。皆がこれまで作ってきた自然物(貝や果物)は個々にバラつきもありますので、大まかな特長が捉えられれば、その物らしくなります。
それに対して靴は「人工物」、かつ機能もありますので、形を正確に作らないと「これじゃ足が入らない!(笑)」等、靴らしさが出ません。そしてパーツが多いのも特長です。つま先、両サイド、ベロ、かかと、ソール、そして靴ひも…さらにスニーカーの場合ロゴやパッドがあちこちに…。改めてみると、かなり複雑です(図参照)。
ハードルが高い方が成長も大きい!と信じて頑張りましょう?。
午後クラスのリンゴは、今週で紙粘土での造形は完了。
リンゴの骨格(凹凸、構造)を失わないよう気をつけつつ、表面のつるっとした質感を三角定規をヘラ代わりに用いて仕上げていきます。てっぺんのヘタやおしりのガクなどのディテールも作りこみました。来週からアクリル絵具での着色に入ります。どんどんリアルにしていきますよ!
模刻(靴・リンゴ)2
模刻(靴・リンゴ)1
今年も始まりました。
緊急事態宣言が発令されましたが、当教室は日頃から静かに制作しますので、昨年に引き続き、手洗い・消毒・換気につとめつつレッスンを継続してまいります。どうぞ、ご協力のほどよろしくお願いします。
さて、今年最初の課題は、午前午後クラスともに模刻です。
午前中は自分(または家族)の靴をモチーフに、午後はリンゴをモチーフに石粉粘土で作ります。
「模刻」とは、まねして彫刻をつくること、ものを見てそっくりに作ることを言います。デッサンの立体版と言って良いです。
絵は一方向から見て似れば良いですが、模刻はどこから見ても形が合うように、ぐるぐると色々な角度から見て作らないといけません。
今日はどちらのクラスも、まずエスキース帳に何度も色々な角度からスケッチして構造をよく観察。その後、大まかな形と量(ボリューム)を粘土でつかむところまでを目標に頑張りました。その際の一番大事なところは、形の変わり目、「構造線」を見究めることなのですが、皆さん…わかったかな?
木版画カレンダー(3)/自刻像(完)
木版画カレンダー(2)/自刻像(4)
夏も終わり、午前クラスは年末恒例のカレンダーに取り組み始めました。
今年は木版画。みんな一度は学校でも経験があるはずですが、当校では実はこれが初めて。
知ってるからつまらな〜い、と思うかもですが、みんなの知ってるローラーでインクをつける西洋式の木版でなく、今回取り組むのは浮世絵と同じ日本古来の木版画技法を学びます。うまくいくか、少しどきどきしますね。
とはいえ、刷りはまだまだ先で、今はひたすらアイデア出し。もしかすると一番辛いときかもしれませんが、産みの苦しみと思って楽しみましょう。
午後クラスは、引き続き石粉粘土を使った自刻像。だいぶ出来てきましたね。
特に自分の顔に似せる必要はないのですが、よく観察している証拠か確実に似てきてます。
耳のうずまくような形や、目の眼球とまぶたのつくり…等々、顔って見れば見るほど不思議な形をしてますよね。
みんなとても真剣に、色々な角度から自分の顔を観察して、粘土とやりとりしている姿に、すごいなと少し感動します。
サザエの模刻・完成
今年度も今日で終わり、明日は新元号発表!と世間はいろいろ騒がしいですが、子供達はじっくりサザエと向き合って、今週完成しました!パチパチ?
みんなすごく頑張ってモチーフに食いついてくれました。ありふれたサザエの殻ですが、その複雑な色や形、規則性などなど、自然物に向き合って多くを学びとることがすごく大事な経験に思います。
親御さんがどちらが本物か本気で分からなかったりした時の、子供達の満足そうな顔が印象的でした。
次にサザエを食べるときに、思わず殻に目を取られてしまうかもしれませんね〜(笑)。